敏感肌ADHDが生活を試みる

For A Better Tomorrow

当ブログの #上半期ベストコスメ2020 を発表します&コロナ時代のメイク雑感

最終更新:2020.8.20

 

 

7月も半ばを過ぎてしまいましたが、2020年上半期のベストコスメをまとめておきます。わたしが個人的に2020年上半期に初めて使ったものの中から選びました。なので、必ずしも2020年上半期新発売のものではありませんが、なるべく新しめの商品をチョイスしています。

 

しかし今年は、上半期ベスコス祭りもいまいち盛り上がらなかったですね。例年なら、美容系インフルエンサーさんや一般のコスメ愛好家の皆さんが、上半期のお気に入りを画像にまとめて紹介したりしてお祭り騒ぎになるのですが、Twitterの美容垢のTLを眺めていても、去年や一昨年よりは投稿数が少ない気がする。やはり、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響でしょう。外出自粛要請や店舗休業の煽りを受けて、コスメの消費量自体が落ち込んでいるのだと思われる。リモートワーク等の普及で、メイクする機会も減ってるし。メイクを積極的に楽しむ派ではあっても、メイクしなくていいときにわざわざするほどではない(メイクする機会=外出の機会があれば全力で楽しむが、外出しないならまったくしない)、くらいの距離感の人も多かったんじゃないかな。わたしもそんな感じだし。そこらへんの、一市民から見たコロナ時代のコスメ事情についても軽く書き残しておこうと思います。

 

【2020.7.17 追記】FIVEISM×THREEの使用例について加筆しました。

 

1.RMK メイクアップベース

30ミリリットル3700円

 

サンプルで使っただけなので写真はありません。買わないうちから申し訳ないけど、最高だったからベスコスに入れちゃう! いずれ必ず買います。

  

RMK メイクアップ ベース 30ml [ポンプ付]

RMK メイクアップ ベース 30ml [ポンプ付]

  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

公式サイト https://onlineshop.rmkrmk.com/shopdetail/000000000670/

 

過去記事で、RMKは戦闘力が低いと書いた。デパコスの “圧” の話ね。わたしの独断と偏見によると、CHANEL・Dior・トムフォード・ジバンシイあたりが戦闘力の頂点にいると思う。その下では、MAC・NARS・ADDICTIONあたりの血気盛んな個性派が、負けん気の強さをビシバシ発揮している。逆に、穏やかそうに見せかけて蝶のように舞い蜂のように刺してくるのが、クレドポーボーテ・イブサンローラン・ゲラン・エレガンスあたりの貴婦人たち。そんなやつらが姸を競っているデパートのコスメフロアにおいて、RMKは、端正な優等生枠に収まっていて、今一歩のパンチに欠けている感は否めない。とはいえ、バランサーや縁の下の力持ちとしては非常に優秀なわけで、何事も適材適所ですよね。

 

さて、そんなRMKのカウンターで買い物をしたときに、サンプルでいただいたのがこちらの下地でした。「メイクアップベース」という、地味すぎるネーミングが潔い。何の気なしに使ってみたら、まあ~~~なんの過不足もないの。驚きの “支障のなさ”。ほかの有名なデパコスの下地(超ツヤ肌になるポールアンドジョーのラトゥーエクラとか、毛穴が消えると評判のYSLのラディアントタッチブラープライマーとか)みたいな、SNS映えするキャッチーな付加価値は見当たらないのですが、ほどよく潤いほどよく崩れにくく、毛穴はふわっとカバーして、若干トーンアップするけど決して白浮きしない。まるで乳液のような塗り心地のよさも手伝って、使った側から使用感を忘れる。超一流のモブ。もちろんいい意味でよ。

これでUVカット効果まであったら、いよいよほかの下地の立つ瀬がないのですが、SPFは一切入っていないので逆に安心しました。よかった、そこは抜け感があるんだ。完璧超人じゃないんだね。

 

ほんで、これは是非買おうと思ってたら、あれよあれよという間にCOVID-19が流行拡大してマスク生活に突入してしまい、まだ買ってません。

デパートは営業再開したけれど、ファンデーションからちゃんと塗ってメイクする機会が当分なさそうなので……。

 

なお、ADHD目線で補足すると、入れ物がポンプ容器なのが好ましいですね。2017年にリニューアルしてポンプ容器になったとのことなので、以前はポンプではなかったようだ。これはナイスなリニューアルでしょう。下地やファンデなどのクリーム系のコスメは、ワンタッチで出せるポンプ容器かチューブ容器が好ましい。蓋を回し開ける必要があるジャー容器は、ADHDには不向きだと思います。

 

▼ジャー容器の下地の例。出すのが面倒でだんだん使わなくなってしまいがちだと思う。

キャンメイク ポアレスエアリーベース 01 ピュアホワイト 化粧下地 9g

 

ちなみに、RMKの容器の本体はガラス製なので、使い終わったら洗って不燃ゴミか資源ゴミに出すコストが生じますが、下地は減るのが遅いから個人的には許容範囲です。デパコスなら、プラスチック容器ではなくガラス容器で高級感を演出するのも大事。

減りが早いスキンケアコスメなら、ガラス容器は避けたほうがいいと思います。スキンケアは、なるべく日常のプラスチックゴミとして処理できる容器を選んで、ゴミ捨ての手間を減らすのがおすすめです。とはいえ、美しいガラス容器はバイブスが上がる。自分のやる気とバイブスと相談して買うようにしましょう。

 

2.shu uemura ルージュアンリミテッド BR736

2019年1月発売 3グラム3300円

 

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www.shuuemura.jp

 

たしか2月下旬に買いました。そのあとすぐに、常時マスクをつける生活になっちゃって、マジで全然使ってない。

レビュー記事を見返したら、過去のわたしがハイテンションで絶賛してたので、たぶんよかったんだと思う。知らんけど。

 

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今期のコスメ業界、リップメイクアイテムはやはり惨敗みたいですね。COVID-19の影響で売り上げが下がったものランキングでも、案の定上位にいる。

 

toyokeizai.net

減少率トップは鎮暈剤(ちんうんざい)。要は酔い止め薬だ。前年同期比で22.2%と、8割近い減少である。3月1週目で前年比5割を切り、4月に入って下落幅が拡大した。

(中略)

このほか、口紅(2位、27.5%)、日焼け止め(3位、33.3%)、ほほべに(7位、46.3%)、ファンデーション(8位、49.0%)など、女性の外出が減ると使用頻度が極端に落ちるものが上位を占めた。

 

ここ数年、日本のメイクのトレンドはリップメイクだったと思うが、ついに終わったんじゃないでしょうか。半年前の、2019年ベストコスメの記事では、大手プチプラブランドのKATEがアイメイクのコレクションばかり連発して時代に逆行している件について触れたが、ついにKATEの天下が来たのだろうか。これからのトレンドを興味深く見守りたい。

 

 

 

3.キャンメイク シークレットビューティーパウダー OB-01 シルキーナチュラル オイルブロックタイプ

2020年4月発売(限定品) 4.5グラム850円

 

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公式サイト シークレットビューティーパウダー | CANMAKE(キャンメイク)

 

思うところは過去の感想記事に書いたので、読んでいただけると嬉しいです。

 

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少しだけ付け足しを。

わたしが言いたかったのは、本文ではなく、むしろ【補足】に書いてある部分のほうでした。筆力及ばず、あまり深掘りできませんでしたが。

わたしたちの生活は、搾取の構造にどうしようもなく侵されており、なにか買うたびに誰かの足を踏む始末です。わたしの生活が便利になったぶんだけ、わたしより弱い立場にいる誰かが苦しんでいる。それを自覚することは大事ですが、しかし、よりエシカルな、よりサスティナブルな、より「政治的に正しい」消費を選択できるのは強者だけなのです。清く正しく生きるためにはコストがかかるが、そのコストを引き受ける余裕を、マイノリティは持っていないことが多い。

 

 

不条理な構造は、より少数派なほうへ、より弱いほうへと皺寄せられるのです。弱者はいつまでも弱者同士でむしりあい、搾取しあわなければならない。このような不均衡がある以上は、特定の企業を購買していることに対して、良心を盾にした踏み絵を他者に迫るべきではない。そのような同調圧力が、消費者としての誠実な態度であるかのように蔓延するのは不健全だ、というのがわたしの個人的な考えです。

とはいえ、消費者の立場からは、効力のある意思表示の手段は不買くらいしかないし、便利さに甘えてペイし続ける限りは搾取構造を温存することになるのも事実です。わたしもまだ意見がまとまりきっていないのですが、これからも考え続けていきたいと思います。

 

 

4.ヴィセ アヴァン リップ&アイカラーペンシル 016 METAL GRAY

2020年2月発売 1.2グラム1200円

 

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Visee AVANT(ヴィセ アヴァン) リップ&アイカラー ペンシル 016 METAL GRAY 1.2g

Visee AVANT(ヴィセ アヴァン) リップ&アイカラー ペンシル 016 METAL GRAY 1.2g

  • 発売日: 2020/02/16
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

公式サイト LIP & EYE COLOR PENCIL | Visee AVANT<ヴィセ アヴァン> ブランドサイト

 

メイクをする機会が減ったとはいえ、アイメイクコスメはファンデやリップよりは出番がありました。

過去の記事で書いた通り、わたしは、パウダータイプのアイシャドウではなくスティックタイプのアイシャドウを愛用しています。スティック型のアイシャドウには、

 

①粉飛びしないので取り扱いが容易。手指を汚しにくい。

②キャップを外してすぐに片手で塗ることができる。時短にも。

③直感的に描くことができる。

④パッケージの形がすっきりしている。ポーチの中で場所を取らない。

 

などのメリットがあり、ADHD向けのプロダクトと言えます。詳しくは過去の記事で書きました。

 

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しかしスティックアイシャドウは、パウダーアイシャドウに比べるとマイナーなので、カラーバリエーションが少ないです。とくに、わたしが好きなグレー系・シルバー系はプチプラでは皆無でしたが、ヴィセ アヴァンのリップ&アイカラーペンシルの新色が珍しくグレー系だったので購入しました。

 

スウォッチはこちら。Androidのデフォルトカメラで、フィルターなし・加工なし(トリミングのみ)。自然光下撮影。

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光の加減で茶色味を帯びて見えますが、実際は透け感のある純グレー。公式によると “クールなスモーキーグレー” で、高輝度パール入りです。ほどよくメタリックで、消し炭みたいに濁らないのが優秀。アイラインとしても、指でぼかしてアイシャドウとしても使える。辛口にキメたいときにも、カラーレスでシックにまとめたいときにも重宝しています。

 

同じリップ&アイカラーペンシルの011 HAZEのレビューもあるので、過去記事をどうぞ。

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5.メイベリン ファッションブロウ カラードラマ マスカラ カーキ

2018年発売 7.7ミリリットル1000円

 

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公式サイト http://  https://www.maybelline.co.jp/eye/eye-brow/fashion-brow-color-drama-mascara/ingredients/6902395649755

 

マスク生活中に、カラー眉の楽しさに目覚めたので購入しました。現時点で、日本の実店舗で手に入るプチプラコスメでほぼ唯一の、グリーン系のアイブロウマスカラだと思います。

 

パッケージはこちら。

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スウォッチはこちら。Androidのデフォルトカメラで、フィルターなし・加工なし(トリミングのみ)。自然光下撮影。

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日本語の商品名はカーキとなっているが、英語表記を見るとCREAMY OLIVE。わずかに茶色味を帯びたモスグリーン~抹茶色です。不透明で、見たままの色が発色するので、軽くニュアンスを出したいだけなら向かないと思う。緑色の眉にするぞ、という気概が必要です。

合わせるアイブロウペンシルは、わたしはいつものグレーを使っています。過去の記事でも紹介した、KISS ME FERMEのカードリッジWアイブロウ04 ダークグレー。意外と馴染む。

 

フェルム カートリッジWアイブロウ 04 ダークグレー
 

公式サイト カートリッジWアイブロウ|キスミー フェルム KISSME FERME

 

過去に紹介した記事

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手持ちがあるなら、カーキ系のアイブロウペンシルやパウダーを使うのもいいと思います。ちなみに、同じメイベリンに、ファッションブロウ パウダーインペンシル カーキブラウンという商品がありますが、こちらのカーキはかなり茶色寄りなので、ちょっとミスマッチな気がする。注意。

 

【参考】個人的に好きな美容系YouTuberの “コスメヲタちゃんねる・サラ” さんがこちらの動画でレビューしています。


緑コスメだけでメイクしたら草になる説

 


カラー眉のすすめについては、過去の記事でも書きました。

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6.essie(エッシー) ネイルポリッシュ S702 フォーザツイルオブイット

2020年6月発売(限定品) 13.5ミリリットル1500円

 

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公式サイトcolors|エッシー公式サイト|essie|ネイルブランド

 

ネイルポリッシュは、COVID-19の影響が少なかったコスメのひとつなんじゃないでしょうか。ネイルサロンが休業して、ジェルからセルフネイルに乗り換えた方も多そうだし。とはいえ、爪に色が乗っていると肺炎治療の際に血中酸素濃度測定の妨げになるのは、ポリッシュも同じみたいですね。そこらへんの個人的な考え方と対策は、過去の記事にまとめています。

 

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上半期は、これらを守った上でネイルを楽しんでいました。下半期も当分この方針でいこうと思う。

 

さて、上半期いくつかポリッシュを買った中で、断トツで気に入ったのが、essieのS702 フォーザツイルオブイット(for the twill of it)です。

 

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公式によると “オリーブ色な光沢感があるメープル” とのこと。微妙に日本語が変。オリーブっぽいシルバーグレーにピンク~黄緑の偏光パールで、一口には表現できない絶妙な色です。磨き上げた金属の色、ものすごく渋い虹色といった感じ。これは惚れるしかないでしょう。写真は二度塗り。一度塗りでもほとんど同じくらい発色しました。速乾性・耐久性◎で、ヘビロテ決定です。

また、ハケがよくできている。太めのハケで、先端が丸くカットされているので、甘皮付近に綺麗な曲線を描くのにとても便利でした(それにしてはスウォッチ写真の爪の根本がガタガタしているのは、わたしに技術がないせいなので悪しからず)

同価格帯のZOYAのハケと、低価格帯のネイルホリックのハケと比較してみたのがこちら。左から、essie・ZOYA・ネイルホリック。

 

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ZOYAとネイルホリックは先端が真っ直ぐですが、essieは丸みを帯びている。非常に塗りやすい。素晴らしい。頑張りましたね。あなたは最高です。キューブをあげましょう(J.Y.PARK顔で)。

 

Make you happy

Make you happy

  • NiziU
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

虹プロ、知人宅にお邪魔したときに偶然テレビでやっていたので、最後の2、3回だけ観て、それまでの経緯を何も知らないくせに感動してしまった。とはいえ、J.Y.PARK氏の訛りの物真似が流行ってるのはおいおいと思うし、痩せすぎた練習生への「ご飯沢山食べてね」が美談のように消費されるのも解せない。マッチポンプか?? 

 

 

7.FIVEISM×THREE(ファイブイズムバイスリー) ネイルアーマー 09 AH AR1

2018年発売

 

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公式サイト ネイルアーマー | POINT MAKEUP | FIVEISM × THREE公式サイト

 

少し、私的な思い出語りをする。まあどうせ、このブログにはわたしの思い出語りしか書いてないから問題ないでしょう。

 

これは、3月のはじめ、友達と3人で原宿のアットコスメ東京に行ったときに、プレゼントしていただいたものです。正確に言うと、アットコスメ東京では品切れだったので、わざわざ百貨店に移動して買っていただいた。

アットコスメ東京は、2020年1月10日にオープンしたばかり。アットコスメストア初の路面店でした。3月は、当時すでにタッチアップは自粛されていたが、コスメのテスターを触ることはできたし、近隣の百貨店も営業していた。友達と会っていわゆる「3密」になることも許されていた。そもそも、「3密」とか「ソーシャルディスタンス」とかいう言葉は影も形もなかった。街はまだ、マスクを着けている人と着けていない人が半々くらいで、マスクを着けていないと白眼視されるような風潮は薄かったと記憶している。

 

すべてが、もはや大昔のように遠い。三人で、カフェに入って、いつものように喋り倒していた。今ではもう忘れ去られた『100日後に死ぬワニ』の話もした(ワニが死ぬのは3月20日のことである)。あと、2020年に急に流行りはじめたなりきり美容垢の話もした。いわゆる “おじさん構文” でコスメを紹介するギャップで人気を博した「高田智弘」なるアカウントとか。

 

 

あるいは、ドラゴンボールの孫悟空の口調でコスメレビューをする「イエローベースの孫悟空」とか。このアカウントはその後炎上をして、ツイートを全消しすることになるのだが、当時はまだ稼働していたと思う。

 

 

友達の一人は浜崎あゆみのファンで、『M 愛すべき人がいて』の話をしていた。ドラマ版ではなくて、書籍のほう。最近完結したドラマ版は、当時はまだ放送されてもいなかった。

 

 

もう一人の友達は、どうぶつの森シリーズの話をしていた。Nintendo Switch版あつ森の発売を数週間後に控えて、当時は、オンラインでもオフラインでも皆がどうぶつの森の話をしていた。

 

 

何気ない、楽しい春休みのひとこまだったが、強烈に印象に残っている光景がある。

夕方の銀座が、ほぼ無人だったのだ。

小雨が降っていて、風も強い日で、建物の間を冷たい風だけが吹き抜けていく光景は、完全に異様だった。COVID-19の影響だったのか、普段から人通りの少ない一角だったのか、わたしたちが通りがかったときに偶然人がいなかっただけなのかはもはやわからないが、とにかくインパクトがあった。世界の終わりの光景のようだ、と思ったのを憶えている。駅に向かうと、駅の構内はさすがにそこそこ混んでいて、ほっとした。

 

アットコスメ東京に行く予定を立てたのはたしか2月の中旬ごろで、その頃はまだ「コロナの影響で竹下通りが空いてたらむしろ嬉しいね」なんて呑気な話をしていた。しかし、3月の約束の日が近づくにつれ、ひょっとして本当に大変なことになっている? アットコスメ東京休業するんじゃない? みたいな、不吉な予感はたしかに膨らんでいた。大丈夫かな? みたいな話もした。しかし、約束を中止するには至らず、結局はマスクを持参して普通に会って、普通に遊んでしまった。漠然とした不吉な予感が確信に変わる前夜の光景として、あの灰色の銀座は、いまもわたしの眼に焼きついている。東京都が外出自粛要請を出すのは、その数週間後の3月25日のことである。アットコスメ東京も臨時休業をした。

 

 

友達二人とは、あれ以来会えていない。ひらすらLINEで喋ったり、オンライン飲み会をしたりしている。次いつ会えるのかはわからない。もっというと、次会えるようになるまで、お互いに健康でいられるかもわからないではないか!

 

―― コロナ時代の思い出語り、終わり。さて、FIVEISM×THREEのネイルの話である。

FIVEISM×THREEは、2018年にローンチした、日本初の男性用メイクアップブランドです。このネイルも、男性の使用を想定している。ネイルカラーとかネイルエナメルとかではなく、アーマー(甲冑・装甲)というネーミングが心憎いですね。公式によると、 “クラシックカーからインスピレーションを受けた、洗練された深いメタリックカラーからナチュラルカラー、マットなブラックまでが揃うネイルカラー” とのことで、寒色系の渋い色合いが充実しているのが魅力的。この09番も、パール系の深いブルーで、たしかに車っぽい色かもしれない(わたしはクラシックカーに詳しくないのでわかりませんが)。

 

手に塗ってみたのがこちら。あえて爪を長めに伸ばして、ビジューつきの華やかなリングを合わせて、レディライクにコーディネートしてみました。二度塗り。

 

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海のような深いブルーが美しい。ややくすんだ風合いも感じられる。マットトップコートを重ねたらデニム風にもなりそうです。“初めて塗る人でも、ムラになりにくい処方” とのことですが、パール系カラー特有のハケ筋の残りやすさは若干感じられたので、ガチ初心者が最初の一本に選ぶには向かないかもしれません。慣れている人なら許容範囲でしょう。速乾性や耐久性は◎。

 

▼Instagramで発見した、シンガーソングライターの向井太一氏による使用例。あえて爪の一部分だけに乗せるデザイン。こういうやり方だと、塗るのも簡単そうです。

 

www.instagram.com

 

SNSを検索してみたところ、ネイルアーマーは、ミュージシャンやデザイナーなど、自由業・クリエイティブ系の男性に支持されているようです。やはり、一般の(?)男性にはまだハードルが高いようだ。

 

わたしは元からモダン/スタイリッシュ系のテイストが好きなので、FIVEISM×THREEのプロダクトデザインはとても好みです。公式サイトによると、パッケージのコンセプトは以下の通り。

 

髭を剃る、歯を磨く、など

日常生活の自然な動きに着想を得たスティック形状

FIVEISM × THREEは、これをBAR(バー)と呼ぶ

携帯性に優れた、新時代のガジェット

人間の身体を想わせる、有機的な曲線

あらゆる角度から観ても、影が途切れることはない

 

個人的に、このような日常生活に溶け込む美学を一番強く感じたのは、アイシェードトランスという商品です。

 

FIVEISM × THREE(ファイブイズム バイ スリー) アイシェードトランス  05アイシャドウ

 

練りアイシャドウなのだが、容器はジッポライターをイメージした薄型の四角形で、ポケットにスマートに忍ばせることができる設計だとか。容器の下半分に重りが入っていて、自然に正しい角度で手に収まる。メイクに馴染みがない男性でも手が伸びやすいように、携帯性や手軽さを優先しつつ、スタイリッシュさも失わない―― なにそれ、女もそういうアイシャドウが欲しいんだが??? 過去の記事でも紹介したように、FIVEISM×THREEはファンデーションもパウダー状やリキッド状ではなく練り状=バー型・スティック型で、繰り出して顔に直接塗りつける簡単仕様になっている―― なにそれ、女のファンデーションも全部そうしてくれや!!! わたしは鬱のADHDだからなおさら、容器の使いやすさにはこだわりたいのだが。 

男性と女性は、手の大きさとかに多少の差はあるかもしれませんが、同じ人間なんだから、同じ人間工学の恩恵を受けられるはず。メイクにおいて、男性が面倒に感じるプロセスは、女性だって面倒に感じています。男性が使いやすい(※ここでは心理的な意味ではなく、物理的な意味)容器は、女性だって使いやすいんじゃないでしょうか。このような、男女を問わず普遍的に良質なデザインが、なぜ女性向け商品としては実現できなかったのかを考えると、わりと暗澹たる気持ちになりますね。女性の背負うコストが軽んじられる現象、発生してる気がする。最近話題の、母親ならポテトサラダくらい手作りしろってのと同じじゃないですか。

 

公式サイトによると、ブランドフィロソフィーは以下の通り。

 

Individuality=「個性」。単にそんな意味だけではない、

それは既成概念を超越したLimitlessな自己表現

 

男だからとか、女だからとか、もう若くないからとか

誰かの価値観や世の中の風潮に合わせて生きている暇なんてない

 

Individualityは決して完成されず、時の流れや自身の成熟とともに変化する

いつでも、誰でも自己の中に新しい可能性を秘めている

 

つまり、メンズオンリーの商品ではなくあくまでジェンダーレス指向なので、女性として生きているわたしもきちんと顧客として想定してくれてはいるのですが……。

 

とはいえ、このように堂々とメンズ向けを掲げるブランドが増えること自体は、喜ばしいことには違いない。老若男女問わずあらゆる人に選択肢が拓かれてほしいし、同時に、選択しない自由も当たり前になってほしい。なにもかもまだまだこれから、といったところですね。FIVEISM×THREEは、わたしが住んでいる田舎には実店舗がないのですが、またいつか買おうと思います。課金して応援していきたい。

 

紙袋もシンプルイズベスト。男性も持ちやすい(※ここでは心理的な意味)ようになっていると思われる。

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ソーシャルディスタンスさせてみた

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以上、わたしの上半期ベストコスメ2020でした。ほかにもいくつか買ってるんですが、とりあえずこの7個を上半期のベスコスとします。

 

全員集合させてみたらこんな感じ。

 

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下半期、世界がどんな風になっていくのか、わたしには皆目わかりません。コスメを買う余裕が残っているかすら怪しいですが、なんとかサバイブしていこうと思います。

 

それではまた、年末のベスコス記事でお会いしましょう。

 

 

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