敏感肌ADHDが生活を試みる

For A Better Tomorrow

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

短歌習作(3)楽天の家族カードはわたくしを配偶者様と呼んでゐるらし

// 楽天の家族カードはわたくしを配偶者様と呼んでゐるらし 返礼で選んでふるさと納税し明細で知る静岡ですつて あれもポイこれもポイえつポイ活て終活のことぢやないんですか 手に職は今食ふためのバフであり障害年金のデバフでもある 楽天経済圏を駆け回つ…

短歌習作(2)友達の垢抜けぬ彼氏を評すやう おまへの主治医優しさうだね

// 自転車にモンエナを差し人間に機械油を飲ませる月曜 ずつと家事代行に丸投げしてたから人生のことはわからないらしい どこのご家庭にもある軟膏があるとは限らない家庭ぢやないから 十年は中学生を新卒に新卒を精神障害者にする 美人薄命われ長命の妥当性…

短歌習作(1)死にたいと言はれ死にたいねと返す 圧力鍋には初日のカレー

// 死にたいと言はれ死にたいねと返す 圧力鍋には初日のカレー 冷蔵庫ヨーグルトの墓鬱蒼と週に二回の宅配は止まらず 窓ぎはに百舌鳥の贄あり神無月 薬の残機は長月に切れ 十一時行けず十五時なほ行けず十九時も逃して病院が閉まる 行きそびれ電話しそびれた…

近況:孤独について。書けなくなった記事について。

// 幼いころは、人間関係が楽しいものであるという発想がなかったから、友だちが少ないことやいじめや両親の不仲は、わたしの内的世界を乱すストレス要因ではあったがそれ自体を嘆くことはあまりなかったし、一人で本を貪って音楽を聴いて映画を観ているのが…

最近のネイルまとめ(5)一度塗りOKを謳う高発色ネイルの落とし穴 他

// 最近のネイル紹介です。 www.infernalbunny.com www.infernalbunny.com www.infernalbunny.com www.infernalbunny.com ADHD目線のレビューなどを交えながら、ゆるゆると記録していきます。 なお、前回の記事ではまだ引っ越したばかりで新しい撮影環境(光…

覚え書き:セルフケアとしての自傷行為について

// 免責事項:この文章は自傷行為を推奨するものではありません。 わたしの生は、他人のためのものとして始まった。平たく言うと「介護要員」ということになるし、もっと広い意味でも、わたしの命はわたしのものではなかった。わたしの命は父母のものであり…

Ducato ファイバーインハードナーEX スモーキーベージュから考える、事実としてある加齢と、事実としてある障害特性の話。

// Instagramなどでセルフネイルの画像を眺めていると、どの爪にもそれぞれに違った魅力があることに気づく。 長く伸ばして、優美な弧を描く形に整えて、精緻なアートを施した爪は、それ自体が一つの箱庭のように完成されている。指先にまとう、小さな楽園。…

ポケットがなくて、引きずるほど長くて、到底ADHD向けではない服を愛してしまったときに、せめてできる工夫があった。h.NAOTOの美しきサマーコートを例に。

// わたしは鬱で、ADHDで、日常生活に割けるエネルギーが少ない。誰と比べて少ないのかは曖昧ですが、まあ便宜上、「健常者」という雑なくくりを拝借しておきましょうか。健常者よりも、脳内のリソースが少ない。だから、そんな自分の特性に合わせて意識的に…

30代兼業作家(双極性障害)の食生活改善を試みる。2カ月目の変化

// 過去記事に書いたように、わたしは2020年夏から一人暮らしをやめて、双極性障害の兼業作家である「先生」と共同生活をしている。 www.infernalbunny.com 書生として、衣食住*1と勉学に集中できる環境と小遣いを提供していただく代わりに、わたしに委託さ…

若者じゃないものたちのすべて

// 先生と、花火をしようという話になったのが、7月末のこと。真夏は暑すぎて嫌なので、花火だけシーズン中に買っておいて、涼しくなってからやる作戦を立てた。 10月の初め。日は早々に落ちて、風が少し。夏の余韻はもう去っているが、興を削ぐほど涼しすぎ…

ねとらぼ様でコスメレビューを書かせていただきました

// お声がけをいただき、書かせていただきました。 nlab.itmedia.co.jp 生活上の困難とメイクへの関心を同時に持っている人へ。必読のコスメレビューです。ダウナーに生きる人のためのコスメレビュー ADHDとうつを抱える私の「よりよいコスメの選び方」https…

金木犀のハンドクリームに課金して秋を乗り切るのこと

// とある日曜日の午前10時ごろ、とくにきっかけもなくふっつりと糸が切れて、秋晴れの陽光が差し込む部屋で、声もなく横たわっていた。ひとが糸の残機をうしなうのは、冬の明け方だの、雨天の深夜だのといった、いかにもそれらしい時間帯に限るわけではない…