敏感肌ADHDが生活を試みる

For A Better Tomorrow

ヴィーガンコスメ探訪(7)スチームクリーム レビュー

 

 

 

※本記事はアフィリエイトリンクを含みます。

 

ヴィーガン(vegan)とは、動物性成分を摂取しない主義およびそのような主義の人を指す。多くは食生活において適用されるが、皮革製品や動物実験を行った製品を利用しないなど、生活全般にも適用される思想である。

ヴィーガンに、偽善的である・自己満足に溺れている・押しつけがましいなどの悪いイメージを持っている人は少なくないことと思う。わたしも昔はそうだった。しかし今わたしが理解している限りでは、ヴィーガンの思想は単なる動物愛護に留まらない、脱搾取を最終目標とした包括的なものである。肉食は植物食に比べて環境への負荷が極めて大きいことはデータとして証明されており、動物性成分を避けることは「動物が可哀想」といった感情の問題ではなく、持続可能なよりよい社会を作るための合理的な選択たり得るのである。たとえば、地球温暖化の原因の一つは家畜の放出するメタンガスや食肉処理過程で生じる大気汚染であり、一部地域においては水資源の不足や海水面の上昇による土地の減少という形ですでに問題化している。環境保護は遠い未来の話ではなく、今を生きる人々の生活を左右する緊急の課題なのだ。

 

もちろん、ヴィーガンであるためには栄養面その他の代替物にアクセスできる必要があり、ある程度の金銭的・精神的余裕は必須である。ヴィーガン製品は一般的に高額で、ヴィーガン食材を扱うスーパーやレストランも多くは都会にしかない。富裕層の偽善であるとする批判・反感はこのようなイメージからくるのだろう。しかし、事実として、われわれが動物食を今のペースで続けていくことは不可能なのだ。であれば、富裕層ではないわたしにしても、ローコストで始められる部分だけでもヴィーガン的ライフスタイルを採り入れることには意義があると思うわけです。

精神障害者には珍しくないことだが、わたしは規則正しい食事が不得手である。ほぼ毎日抑鬱がある中で、限られた精神的コストを使って自炊をしている。食事に今以上のコストをかけることは、現状では難しい。だが、わたしの自発的な興味の対象である──つまり、精神的コストを割くことが可能である──美容の分野でなら、ヴィーガン製品にお金を落として支援し、生活に採り入れていくことは不可能ではない。よって、しばらく前から、ヴィーガンコスメをぼちぼち買うようにしている。せっかくなので、ブログにまとめていこうと思います。

過去のレビューはこちら。

 

www.infernalbunny.com

www.infernalbunny.com

www.infernalbunny.com

www.infernalbunny.com

www.infernalbunny.com

www.infernalbunny.com

 

今回は、スチームクリームをレビューしていきます。

 

 

 

 

1.スチームクリームについて

価格:1980円 容量:75グラム

 

スチームクリームは、2006年日本発の同名のブランド(STEAMCREAM)が販売する全身用保湿クリームである。オーツ麦(カラスムギ)、アーモンドオイル、カカオバター、ホホバオイルなど植物由来の天然成分を用い、蒸気で乳化させる製法によって乳化剤の使用を最小限に抑えているのが特徴。香りも天然のエッセンシャルオイル100%によるもので、ラベンダー、ネロリ、カモミール、ローズなどのオイルを配合している。クルエルティフリー&ヴィーガン処方。

公式サイトはこちら。

 

www.steamcream.co.jp

 

 

 

なお、過去記事でも書いてきたが、ヴィーガン処方だからといって必ずしも肌に低刺激とは限らないので注意が必要だ。ヴィーガンコスメをはじめとした植物性成分主体のコスメは、そのクリーンなイメージから「天然由来で肌に優しい」などとプロモーションされることが多いが、植物性成分主体であることと人間の肌に低刺激であることは本来イコールではない。食物アレルギーや接触性皮膚炎が存在することからもわかる通り、自然のものでもアレルゲンや刺激の元になることはあるし、ワセリンのように化学の産物でも安定的で低刺激な成分は存在する。とくにスキンケアの場合、植物性成分が経皮吸収されると植物アレルギー発症のリスク要因になる。成分にこだわる目的が敏感肌対策であるならば、必ずしもヴィーガン処方に限る必要はないと個人的には思う。

 

スチームクリームの場合、わたしの肌ではとくに刺激を感じることなく使えた。伸びがよくてさほどべたつかないが、テクスチャーは重めではあるので、冬季や乾燥肌向け。

 

 

香りは公式によると「まるでイングリッシュガーデンに居るかのようなみずみずしい香り」。わたしにはややスパイシーなアロマの香りと感じられた。個人的にはあまり好みではないが、さほど残留しないのでぎりぎり許容範囲。スチームクリーム製品はすべて香りがついているので、感覚過敏傾向の人は注意です。

製品情報と説明書はこちら。

 

 

 

 

2.容器の素材について

スチームクリームの容器は、再利用を前提にアルミ缶が用いられている。

 

 

アルミ缶を採用することで、これまでに30万キロ相当のプラスチックを削減できているそうだ。環境への取り組みについては、公式サイトに詳しい。

 

www.steamcream.co.jp

 

個人的には、クリームはチューブ容器のほうが出しやすくて継続しやすいと感じる。わたしは精神障害者なので日常生活を行う気力がないときもしばしばあり、スキンケアのハードルは低いほうがありがたい。このように、エコとADHDフレンドリーはしばしば背反する。どちらを優先するかは個々人の考え方によるだろう。ちなみにわたしはADHDフレンドリーのほうを優先すると決めている。コスメ好きとしてスチームクリームも使うが、スキンケアをスチームクリームだけに絞ることはせずに、気力のないときのために片手ワンタッチで出せるポンプ容器のオールインワンジェルも必ず用意している。

 

300グラム入りポンプ容器のスチームクリームも存在するので、愛用者はこちらを買うのもあり。

 

スチームクリーム ボトルwww.steamcream.co.jp

 

www.instagram.com

 

ただし、スチームクリームのように平たいジャータイプの容器のほうが、洗面台の上で置き場所が定まるので見失いにくく、スキンケアを続けやすいという意見も見たことがある。容器の使い勝手には個人差があるようだ。各々、自分に向いている容器を把握しておくのが大事だろう。ニベアの青缶が使える人ならスチームクリームも使えると思う。

 

 

ニベアの青缶よりは厚みがあるので日常的な持ち運び向きではない。銭湯やサウナに行くときにこれ一つバッグに入れるのはあり。蓋が外れないよう注意すること。

 

 

 

 

3.容器の柄について

スチームクリームの缶の魅力の一つが、バリエーション豊かな模様である。シルバーの無地を基本として、ほかにも多彩な色柄のものが販売されているので、公式サイトを見てみてください。キャラクターやアーティストとのコラボも多い。

 

www.instagram.com

 

www.instagram.com

 

www.instagram.com

 

今回わたしが購入したのは、ル・ショックという柄である。ショッキングピンクとレッドのコントラストが効いている。ヴィーガンスキンケアの穏やかでナチュラルなイメージを裏切っていてかっこいい!

 

ル・ショック/スチームクリームwww.steamcream.co.jp

 

 

コンセプトは、1930~40年代に活躍したデザイナーのエルザ・スキャパレッリである。スキャパレッリは1890年ローマ生まれ。女性の自由が制限されていた時代に、夫の仕事の都合で渡米し、保守的なヨーロッパとは対照的なアメリカの自由な気風に影響を受ける。夫とは一子をもうけるも離婚、自ら生計を立てる必要に駆られ、パリに移住しファッションデザイナーとなった。1930年に自身の名を冠したブティックを開店。サルバドール・ダリやジャン・コクトーら芸術家と交流し、前衛芸術やシュールレアリズムを服飾に取り入れてファッションシーンに衝撃を与える。同時代に活躍した7歳上のココ・シャネルとはライバル関係にあった。シャネルによるベーシックカラーのマスキュリンなスタイルとは対照的に、大胆・奇抜・アバンギャルドなシルエットと派手な色彩で人気を二分。1936年にショッキングという名の香水のパッケージに用いた激しく鮮やかなピンクは「ショッキング・ピンク」と呼ばれた。現代ではシャネルに知名度では負けるが、シャネルとは違った手法で女性のファッションに新風を吹き込み女性を解放したと言える。

 

 

柄自体は刺繍コラージュ作家の吉川まこによるもの。

 

www.instagram.com

 

女性向けデザインにやたらとピンクが多用されるクリシェは近年問題視されている。わたしもいわゆる「ダサピンク」なものは持ちたくないが、スキャパレッリのピンクみたいな、背景に信念のあるピンクは好きですね。

 

スチームクリームの缶は、このようにファッショナブルなものからキュートなもの、シックなものなどたくさん種類があるので、公式オンラインショップを見てみてください。缶容器は好き嫌いが分かれるが、缶が平気な人にならギフトにもおすすめ。

 

 

以上、スチームクリームについてでした。

 

 

 

食におけるヴィーガンの実践についてはこちらから。

 

www.infernalbunny.com

www.infernalbunny.com

www.infernalbunny.com

www.infernalbunny.com

www.infernalbunny.com

www.infernalbunny.com

www.infernalbunny.com