敏感肌ADHDが生活を試みる

For A Better Tomorrow

ADHDのバッグの中身紹介【2024年版】

 

 

 

※本記事はアフィリエイトリンクを含みます。

 

2023年5月に、鬱とADHDを抱えるわたしのデイリーバッグの中身紹介記事を書いた。

 

www.infernalbunny.com

 

それから半年以上経過し、さらなるアップデートをしたので、最新版のバッグとその中身を紹介します。

今のわたしのバッグの中身は、日常生活を困難にする特性を持つ人間として、それでもできるだけ心地よく暮らすために試行錯誤を繰り返して組み上げたものである。大げさだが、わたしが人生をかけて獲得した成果物の一つであると言ってもいい。わたしの個人的趣味の記録としてだけではなく、他者へのヒントにもなれば幸いです。

 

 

 

 

1.ADHDがバッグに求める条件

ADHDを抱える人間として、不便感なく使えるバッグの条件は以下の5つだと思っている。

 

①容量が多い。すべての持ち物を一カ所で管理できる。

大前提として、わたしは行き先ごとにバッグの中身を入れ替えることはしない。日常的に使っているのは私用のバッグ2つと通勤用バッグ1つだが、財布などどうしても替えが利かないものを除いて、中身はバッグの数だけ3セット用意し、バッグ間の荷物の入れ替えを最小限に抑えている。中身を入れ替えていると移し忘れが発生したりものが行方不明になったりする可能性が高いからである。

私用のメインバッグは、あらゆる行き先とシチュエーションに対応できる物品を完備しているので、荷物は多い。しかしわたしにとっては、バッグが重いことによる負担よりも、バッグの中身を入れ替える精神的コストのほうが苦痛なのである。よってバッグは大量の荷物が入る大容量のものを志向することになります。メインバッグとサブバッグの使い分けなども混乱の元なので、大容量のものを1個。

 

なお、前回の記事との大きな違いは、私用のバッグにミニバッグを導入したことである。ミニバッグは容量が少ないのでやむを得ず持ち物を絞っている。しかしミニバッグはよほど行き慣れた場所に行くときや買い物の予定がないときにだけ使うので、依然わたしのメインバッグは安心安全の大容量である。今回はメインバッグのほうを紹介します。ADHDがミニバッグを使いこなす工夫についてはまた別の記事に書く。

 

②肩かけ型またはリュック型で、両手を開けることができる

手が塞がってしまうと動作のたびに意識を持っていかれるので、常時手で持つ必要があるハンドバッグやブリーフバッグやクラッチバッグは選ばない。肩にかけて手を自由にできるショルダーバッグや、ハンドルに十分な長さのあるトートバッグがよい。リュックも可。ただしリュックは物の出し入れの際に身体から降ろすなどリュック特有の動作が必要なので、人によっては煩わしく感じるだろう。わたしも昔はリュック派だったが、首都圏に住んでいるので満員電車に乗る機会が多く、いちいちリュックを身体の前に持ってくる手間が苦痛と気づいてトートバッグ派になった。人それぞれ生活環境に合うバッグを試行錯誤することが大切だろう。

 

③開口部が大きい。内部の一覧性が高い

①で書いたように荷物が多い人間なので、バッグの中はどうしてもごちゃつく。よって、少しでも早くものを取り出せるように、バッグの開口部は大きければ大きいほどいい。具体的には、縦型のバッグよりも横型のバッグのほうがいい。

たとえばトートバッグなら、縦長のではなくて、

 

 

横長のがいい。

 

 

縦型のバッグは上下にものが積み重なるため、下のほうのものが見えにくいのもあって、なるべく避ける。リュックであれば縦型のデザインが多いが、せめて開閉がチャック式でガバッと大きく開くものがいいだろう。

 

④ポケットが複数ある

大量の持ち物を少しでも整理するために、複数のポケットは必須である。ポイントは、バッグの内側だけでなく外側にもポケットがあることだ。スマホや鍵や駐輪券など、バッグに入れっぱなしにするわけではないものを一時的に収納するのに使う。外ポケットありを条件に入れるとバッグの選択肢はかなり狭くなる(特にレディースの場合)が、個人的には必須条件だと思っている。

なお、内ポケットに関しては使い分けができず混乱するからむしろないほうがいいという意見もX(Twitter)で見たことがある。それも一つの考え方だと思います。わたしは内ポケットがあってほしい派だが、たしかに細かすぎる仕切りはいらないですね。片側にベタポケット1個、もう片側にチャックつきポケット1個くらいで十分。

 

⑤頑丈である。汚れが目立たない色である

精神的なマルチタスクは疲労の元なので、バッグを一度手に取ったらもうバッグに注意を払わなくていいようにしたい。つまり、気を遣って慎重に扱わなくてもいい、頑丈で汚れが目立たないものがいい。色はブラック・ネイビー・ダークブラウンなどの濃い色で、素材は丈夫なナイロンやレザーがいいだろう。ファッションによってバッグを使い分けることをしないので、どんなコーデにも合いやすいという意味でもベーシックカラーが望ましい。

 

以上5つが、わたしが鞄に求める条件である。

まとめると以下のようになります。

 

①容量が多い

②両手が空く

③開口部が大きい

④ポケットが複数ある(特に外ポケット)

⑤頑丈な素材かつ濃色である

 

 

 

2.実際に使っているバッグ

上記の条件を念頭に買った、実際に愛用しているバッグがこちら。

 

表側

裏側

 

ディスコードヨウジヤマモト(discord Yohji Yamamoto)のトート&ショルダーバッグである。公式の着画はこちら。

 

 
 
 
 
 
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ディスコードヨウジヤマモトは、前から好きだったヨウジヤマモトの系列のバッグラインである。見た目と機能性のバランスがいいと感じるので、次バッグを買うならここで買おうと思っていたところ、気に入るものに出会ったので奮発した。14万3000円でした。ナイロン製にしては高いと感じるがまあ仕方ない。

素材は厚手のナイロン100%で、深い黒色と微光沢が美しい。金具もガンメタブラックで統一されており、わたしが普段着ている服に合う。バッグとしては大ぶりだが、レザーではなくナイロンなので圧迫感がなく、カジュアルな装いでも浮かない。

大容量だが、ナイロン素材なので軽い。バッグだけの重さは514グラム。

 

 

肩紐は牛革素材で、長さ調節可能。手に提げても地面につかない長さにできる。

 

 

外側にはチャックつきポケットが1つ。

 

 

開口部はガバッと大きく開く。内側にはベタポケットとチャックつきポケットが1つずつ。

 

 

開閉はチャック式ではなく金具式なので完全に閉じることはできないが、持つとくしゃっとなるので中身が丸見えになることはない。金具を閉じたままでも出し入れに支障はないので、普段は閉じたまま使っている。

 

 

デメリットは、柔らかい素材なので自立はしないことだろうか。自立するバッグのほうが中身は取り出しやすいと思われる。また、底鋲もついていないので地面に直置きするのは好ましくない。

 

なお、2020年から最近まで3年ほど使っていたバッグはこちらである。これも5つの条件にはマッチしている。

 

 

こちらも大変便利だったが、最近のわたしのファッションに比べるとカジュアルすぎて物足りなくなってきたのと、安物だからか本革のはずなのになぜか加水分解みたいな経年劣化をしてきたのとで買い替えるに至った。

 

【補足】

近年はハイブランドを中心に、環境保護や動物倫理の観点から本革(リアルレザー)の使用を避けて合成皮革(ヴィーガンレザー、エコレザー、アニマルフリーレザーとも)に切り替える動きが顕著である。わたしは現時点(2024年12月)では、一律ヴィーガンレザーを選ぶことはしていないが、将来的に移行していきたい気持ちはある。これからもアンテナを張って最善の選択を考えていきたいと思う。

 

 

 

3.バッグの中身紹介

さて、いよいよバッグの中身を見ていきます。長いです。

 

(1)外側のポケット

 

 

外側にはチャックつきのポケットが1つある。

 

■無印良品の水ボトル

 

水筒代わりに愛用している。無印良品の店舗にある給水ステーションで給水できる(無料)。容量は330ミリリットルで、自販機の小さいペットボトルと同じくらいだが、ペットボトルと違ってウイスキー容器のような扁平な形状なのでかさばらない。重すぎず少なすぎず、出先でちょっと喉を潤したり薬を飲んだりするにはちょうどいい量だと思う。個人的には、500ミリリットルペットボトルは持ち歩くには重い。

わたしは外出先(とくに電車内)で心身の状態が悪くなることが多いのだが、水を飲むと少し落ち着くので、出し入れしやすい外ポケットに突っ込んでおいてこまめに飲んでいます。頓服薬も飲める。いちいち水を買うのは不経済だし気力を消耗するし、近くに自販機や店があるとは限らないので大変便利。

 

www.muji.com

 

なお無印良品は、以前から指摘されている新疆綿使用にかかる人権問題や、近年はトランスジェンダーへの差別発言を繰り返している坂梨カズ氏をコスメのプロデューサーに起用し続けていることなどから、積極的に買いたいブランドではなくなっている。今持っているものは大事に使うが、買い替えるときは代替品を探そうと思う。

 

(2)内側のチャックつきポケット

 

内側にはチャックなしのベタポケットとチャックつきのポケットがある。チャックつきのポケットには、使用頻度の低い細々としたものを入れる。

 

■香水

 

香水を使う頻度は高くないのでなるべくミニボトルで買う。香水は瓶のデザインも含めての芸術だと思っているので、大瓶をアトマイザーに移し替えることもなるべくしたくない。

最近入れっぱなしにしているのはトムフォードのタバコバニラの7.5ミリリットル。分類としてはメンズ~ユニセックス香水にあたる。タバコという名前だがヤニ臭さはまったくなく、バニラ系の煙草のスウィートな部分だけを抽出してドライフルーツとスパイスと混ぜたような重厚な香り。わたしは感覚過敏傾向なので香りの許容範囲が狭く、香りも世界観も両方気に入る香水にはなかなか出会えないのだが、これは両方好みだった。

 

meeco.mistore.jp

 

この記事を書いている今は真冬なのでタバコバニラのような重厚な香りが映えるが、春夏はメゾンマルジェラ レプリカのレイジーサンデーモーニングかアンダーザレモンツリーの10ミリリットルを入れておくことが多い。こちらもユニセックス香水で、癖がなくてどんなコーデにも合うので置きっぱなしコスメとしては最適だと思う。

 

www.maisonmargiela.com

 

■保湿コスメ

 

以前は保湿コスメは真冬のみ装備していたが、最近は加齢のせいか常時あってもいいと思うようになったので、なにがしか所持している。今使っているのはuka(ウカ)のリップバーム。リップにもネイルにも使えるマルチバームで、1本持っておくと便利。わたしはメロウトークというラベンダーの香りのものを選択した。外出先で心身の状態が悪くなったときに指先に塗って香りを嗅いで落ち着くきっかけにするといった使い方もできそうだ。

 

uka.co.jp


■色つきリップクリーム

 

これとはべつにちゃんとした口紅は持ち歩くが、忘れたときなどの予備に置きっぱなしコスメとして入れている。今使っているのはuno(ウーノ)のオールインワンリップクリエイター。メンズコスメレビュー100本ノックの記事で詳しくレビューしています。

 

www.infernalbunny.com

 


■予備のマスク

 

COVID-19対策として常時不織布マスクをするようになってからは、万が一忘れたときのために個包装のものを持ち歩くようにしている。ちなみに、数年後これを読み返すときのために書いておくと、2023年3月からマスク着用は個人の判断委任、5月からコロナは感染法上の2類から5類に引き下げとなり、「コロナ明け」ムードが蔓延して久しい。しかし病原菌自体が弱体化したわけではないし、ブレインフォグ等重篤な後遺症に対する決定的な治療法もまだないので、個人的にはまだ気をつけるようにしている。

 


■精神科通院ファイル(診察券・自立支援医療受給票・コンサータ登録カード)

 

月1、2回の精神科の通院のために必要なものをファイリングしてある。自立支援医療制度は精神科での負担額が1割になる制度で、受給票を提示して適用してもらう。わたしの処方薬の一つであるコンサータ(メチルフェニデート塩酸塩徐放錠)は、劇薬なので流通が厳しく管理されており、専用登録カードを提示して処方してもらう。個人情報保護のためにファイルの中身は載せない。

ファイルは、パスポートケースとして販売されているものがちょうどいいサイズだった。

 

www.ito-ya.co.jp

 

■メモ帳とボールペン

 

普段のメモはEvernoteアプリで取っているが、メモ魔なので、万が一のためにアナログのメモ帳も欠かさず携帯している。最後に勝つのはアナログ。

メモ帳はべつの大きさも試したが、わたしにはA7サイズが合っていた。今はファミリーマートのA7Wリングメモ 横罫をまとめ買いしている。これじゃないといけないくらい気に入っているわけではないが、安価で気軽に買い足せるし、過不足がない。当分リピすると思う。

ボールペンは試行錯誤の末、ジェットストリームの3色の5ミリ芯が現時点での最適解。これもいつでもどこでも買い足せて過不足がない。

 

 

A7のメモ帳と3色ボールペンは、仕事で使うものと同じにしてある。仕事でもプライベートでも同じ消耗品で統一すれば、ストックやリフィルを複数種類用意しなくて済むのでおすすめ。ただ、同じメモ帳を見るだけで仕事を思い出して気分が悪くなる人には向かないかもしれない。自分の気持ちと相談しよう。

 

■名刺入れ

 

オフィシャルな場で使うものなので、雑に扱ってても名刺の端っこが折れたりしないように金属製のハードケースを選んだ。今は自作の名刺で間に合わせているので、いずれちゃんとした(?)名刺を作ったらもっと凝ったやつに買い替えたいですね。

 


(3)内側のベタポケット

 

チャックなしのポケットには、頻繁に出し入れするものを入れている。

 

■スマホ

スマホは服のポケットに入れることが多いが、バッグにしまうならここ。

ちなみにわたしは、ポケットのないボトムやアウターは基本的には買わない。ADHD流の服の選び方については過去記事で詳しく書いています。

 

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■鍵

 

家の鍵と自転車の鍵をしまうならここ。

自転車の鍵のキーホルダーは一番好きな生き物であるカメ。家の鍵のキーホルダーにもカメと、ミニコインケースをつけている。コインケースには五百円玉を常備。

それぞれ手触りが違うキーホルダーをつけて、手探りでも必要なほうを取り出せるようにしている。

 

■フラグメントケース

 

日常生活で現金を使う機会は少なくなっているので、普段の買い物はほぼこれ1つで済む。COACH(コーチ)のLGBTQプライドコレクション商品です。

外側のスロットには最もよく使うクレジットカード2枚と交通系ICカード、内側のチャック部分にはその他のクレジットカードと念のためのお金を入れている。念のためのお金は千円札1枚と、五百円玉・百円玉・十円玉が1枚ずつ。

 

 

■AirPods Pro

 

イヤホンは完全ワイヤレス派。感覚過敏による疲労感を軽減するために、ノイズキャンセリング機能も必須。

ADHD向けの服の選び方の記事にも書いた通り、外出先で身体から離す可能性があるもの(傘・手袋・帽子など)にはお金をかけないようにしている。紛失を前提にして安物をどんどん買い替えると決めたほうが精神的に楽だからだ。しかしイヤホンだけは、高性能のノイズキャンセリング機能を求めて、3万円のAirPods Proを仕方なく買いました。1代目は案の定片方紛失しているので、これは2代目である。次紛失するか壊れるかしたら、AirPods Proをリピートするのではなく、他社のもう少し安いものを試してみてもいいかもしれない。最初にわたしが買ったころは、ノイキャン機能つきの完全ワイヤレスイヤホンはまだ少なかったが、今は他社からもいくつか出ているようだ。

 

ワイヤレス充電器で充電している。大変便利なので、AirPods Proを使うならワイヤレス充電を導入するのがおすすめ。

 

 

 

外側のケースは、前回の記事ではシリコン製のものを使っていたが、黄ばみと剥げが酷くなってきたので買い替えた。今使っているのはヴィーガンレザーブランドLOVST TOKYO(ラヴィストトーキョー)の、アップルレザー製のケースである。アップルレザーとはヴィーガンレザーの一種で、廃棄されたリンゴの絞りかすを再利用することで石油由来成分の使用を抑えているそうである。わたしがファッション好きとしてリアルレザーを諦めきれない理由の一つは、合成皮革には「物語」がなくて味気ないと感じるからだが、アップルレザーには「物語」があると感じたので買ってみることにした。8700円でした。コンセント充電穴あり・ワイヤレス充電対応・充電ランプ視認可と、わたしがAirPods Proケースに求めるものが全部揃っている。合成皮革につきものの経年劣化も比較的遅いらしい。

 

 

Apple AirPods Pro Caselovst-tokyo.com

 

レザー製のAirPods Proはシリコン製よりもかっこいいが、充電ランプが見えないタイプが非常に多い。わたしは見た目のために機能を諦めたくはないので、いい買い物をしたと思っています。


■モバイルバッテリー(小)

 

スマホ充電用のモバイルバッテリー。スマホのお尻に刺したまま操作できるスティック型で、超おすすめです。今のスマホはType-C充電なのでType-C端子タイプ。Lightning端子バージョンもあるのでiPhoneユーザーにもおすすめ。

 

 

このスティック型モバイルバッテリーは、このバッグ用・ミニバッグ用・通勤用バッグ用・予備用と、まったく同じものを4つ常備して繰り回している。万が一、その日持ちたいバッグの中のやつの充電が切れていても、どれかはフル充電になっている仕組み。

モバイルバッテリーやケーブルなどのガジェットはなるべく白色で統一するようにしている。圧迫感が減るし、暗いバッグの中でも視認しやすい。前項のAirPods Proケースも本当は明るい色にしたかったが、気に入る色味がなかったので黒を選んだ。


■ネイルズインクのチケット

 

ネイルズインクの店頭カラーリングサービス「エクスプレスマニキュア」の回数券を入れっぱなしにしている。エクスプレスマニキュアは以前はヘビロテしていたが、一通り通って満足したので、最近は節約のために頻度を落とした。リフレッシュしたいときなどにご褒美的に利用している。

エクスプレスマニキュアについては過去記事で詳しくレビューしています。

 

www.infernalbunny.com

 

■リップ

 

その日つけているリップを入れる。最近はLAKAのフルーティーグラムティントの121 アッシュナッツをヘビロテしているので、似た色であるLAKA ボンディンググロウリップスティック 202 ボーイが実質入れっぱなしになっている。フルーティーグラムティントはチップタイプだが、出先でささっと塗るならスティックタイプのボンディンググロウリップスティックのほうが便利。

 

 

 

(4)バッグ本体

 

バッグの本体部分には仕切りなどはない。

開閉は金具式で、スナップボタン式やチャック式に比べるとやや手間がかかるが、金具を閉じたままでも出し入れは可能なので問題ない。

 

■ヘルプマーク

 

開閉金具にチェーンを繋げた先につけている。必要なときに外に出す。

 

 

ヘルプマークとは、外見からわかりにくい疾患や障害を持っている人のためのマーク。わたしのような精神障害者も使う。

 

www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp

ヘルプマークとは

 義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。

 ヘルプマークの配布や優先席へのステッカー標示等を、平成24年10月から都営地下鉄大江戸線で、平成25年7月から全ての都営地下鉄、都営バス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーで開始し、さらに、平成26年7月からゆりかもめ、多摩モノレール、平成28年12月から、都立病院、公益財団法人東京都保健医療公社の病院へと拡大して実施しています。

 また、平成26年7月から民間企業への働きかけも実施しています。

 ヘルプマークを身に着けた方を見かけた場合は、電車・バス内で席を譲る、困っているようであれば声をかけるなど、思いやりのある行動をお願いします。

 

チェーンは、あまり使っていなかったRay BEAMSの喜平ブレスレットを再利用した。バッグの雰囲気にも合っていると思う。


■ハンカチ

 

ハンカチは薄色のタオル生地と決めている。ペラペラのポリエステル生地のハンカチは吸水性が悪いので使わない。また、濃色のタオルハンカチは、繊維が手についてゴミのように見えることがあるので使わない。このヨウジヤマモトのタオルハンカチはちょうどいいサイズで薄色で条件にぴったりだった。同じものを6枚買って、ミニバッグと通勤用バッグにも入れて、適宜洗い替えている、3枚セットで4180円と、デザイナーズブランドらしい強気価格だが、好きなブランドなので思い切りました。今回バッグもヨウジヤマモトで買ったことでより統一感が出た。

 

theshopyohjiyamamoto.jp


■財布

 

フラグメントケースと同じく、COACHのLGBTQプライドコレクション商品。

財布としてはミニ財布に相当する容量である。これまで財布は大容量派だった。ADHDとしては、レシートや小銭などを溜めておける財布がいいと思っていたのである。しかしここ数年はキャッシュレス化で現金を使う機会が激減したのでついに乗り換えた。利便性はやはり、今まで使っていた大容量の二つ折り財布のほうが高い。しかし、見た目が気に入っていることも加点ポイントなので、我慢できないほどではないといったところ。とくにこだわりがない人なら、大容量の財布を選んだほうが無難だと思います。

COACHのプライドコレクションを買いに行ったときの話は過去記事に書いています。

 

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■アクセサリーポーチとアクセサリークロス

 

シルバーアクセサリーにはまってから持ち歩くようになった。アクセサリークロスは、人と待ち合わせしているときに暇つぶしに手元の指輪やボーンカフを磨くため。暇がつぶれるし、ピカピカの状態で人と会えるので気分がいい。

巾着ポーチは、帰り道で疲れてきたときにアクセサリーを外してしまうのに使う。わたしは大ぶりのアクセサリーが好きなので、1日が終わるころには重たくて疲れてしまうのだ。感覚過敏も疲れると酷くなる体感がある(わたしは、ものを選べばアクセサリーはつけられるタイプなので、感覚過敏は軽度ではあると思う。重度の人はアクセサリーもメイクも一切無理だと聞く)。

 

 

巾着ポーチはチコラッテで購入。チコラッテはヴィンテージスカーフをリメイクした雑貨のブランドで、製造工程の一部を福祉作業所(就労継続支援B型事業所)に委託しているのが特徴。就労継続支援B型事業所は障害者に軽作業を提供し社会参画の場とする福祉施設である。利用者には身体障害者や知的障害者、そしてわたしのような精神障害者もいる。

チコラッテのパンフレットに説明があります。

 

 

就労継続支援B型事業所は法律上は会社ではなく、最低賃金が適用されないので、作業に従事することで利用者が貰える金銭(工賃)は非常に少なく、搾取ではないかとの批判もある。作業所の製品を買うことは必ずしも最適解ではないかもしれないが、今わたしにできる支援の一つとして購入してみた。

そのような意義を抜きにしても、チコラッテの商品はすべて一点物なので気分が上がります。表裏で柄が違うのも楽しい。

 

 

 
 
 
 
 
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巾着ポーチは最初は、ヨウジヤマモトのノベルティの巾着を流用していた。バッグと同じブランドで統一感があってかっこいいと思ったのだが、バッグの内張りが黒で巾着も黒だと視認しずらくて取り出しにくいことに気づいて、明るい色のチコラッテの巾着に取り替えたという経緯がある。


■日焼け止め

 

日焼け止めは基本家で塗ってから外出するが、忘れたときや塗り直すときのために1本入れっぱなしにしておく。持ち歩き用の日焼け止めは本当はスティックタイプがいいのだが、今家に積ん読ならぬ積んコスメが渋滞しており、早く使い切りたいので積んコスメの中からORBISのリンクルブライトUVプロテクターを使っている。非常に感触がよくて気に入っているが、50グラム3800円と日焼け止めにしては高価なのでリピはしないかな。

おすすめの日焼け止めスティックについては過去記事に書きました。

 

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(5)ポーチ

 

チャックつきポーチはなるべくポケットティッシュ入れつきのものを選ぶ。これはそこらへんのチェーンの雑貨屋で6、7年くらい前に買ったもの。ちょうどGUCCIのアレッサンドロ・ミケーレがタイガーフェイス柄を出していた頃で、虎柄がマイブームだったのです。

 

■ポケットティッシュ

ポーチについているティッシュ入れに常備。

 

■眼鏡拭き

常時眼鏡をかけているので必須。曇り止め機能つきの使い捨てクロスを使っていたこともあるが、ゴミの処理が手間なので布製に回帰した。

 

■ミラー

誕生日プレゼントにいただいたものを相変わらず使っている。わたしの好きなカメ柄。

 

■ハサミ

刃物は1つ常備しておくとなにかと便利。

 

 

■有線イヤホン

長距離移動時にワイヤレスイヤホンを忘れたら耐えられないので、念のため。コードは絡まったまま上等。

 

■ショーツライナー

ショーツライナーは毎日つける派です。とくに今はテストステロン投与(男性ホルモン治療)をしている影響で月経周期が完全にランダムなので、急な出血を食い止めることもできる。

愛用しているのはサラサーティのコットン100%おりものシート ワイド&ロング。一般的なショーツライナーよりも大きいサイズで安心感がある。

 

 

小柄な人やおりものが少ない体質の人にはサラサーティの2枚重ねのめくれるシートもおすすめ。一度つけたら2回分使える。わたしはおりものが多い体質だからか、漏れてしまうので使わなくなった。

 


■多い日用タンポン

出先で急に月経が来たとき用。ナプキンより圧倒的タンポン派です。

 


■ナプキン

タンポンを入れてさらにナプキンもつけると安心。

 

 

■絆創膏

幸いにもまだ出番はない。

 


■乗り物酔い止め

乗り物に酔いやすいので必須。市販の酔い止めはほとんど試したことがあるが、個人的にはアネロン ニスキャップがよく効くし眠気の副作用が起こりにくかった。

 

 

■鎮痛剤

月経痛や突然の歯痛に。人にあげたりもする。

 


■コンサータ・その他処方薬

 

精神科の薬も持ち歩いている。頓用の薬だけではなく、災害など非常事態による急な外泊を想定して、夜寝る前の薬のうち必要度が高いものも常備している。処方内容は個人情報なので伏せる。


■マウスリフレッシャー

人と会う前や会食後などに。

 

 

■ミンティアブリーズ

これも人と会う前や会食後などに。ミンティアよりもミンティアブリーズ派。

 


■コンドーム

 

そのときどきのセックスパートナーの有無に関わらず、護身用として常備している(パートナー以外からのデートレイプを想定)。普段パートナーと使っている定番品がある人はそれを入れておけばいいと思うが、特にこだわりがないときはサガミオリジナルがおすすめです。プラスチック容器に入っているので頑丈。よくあるアルミパウチのコンドームはアルミが破れやすくて潤滑剤が染み出てくる。

 

 

 

 

4.必要に応じて追加するもの

■メイクポーチ

 

最近は、いわゆるメンズメイクの作法に則ったごく薄いメイクがマイブームなので、メイク直しポーチを持ち歩くことは少ない。たまに濃いメイクをしたときや大事な会合のときだけ持ち歩く。

上記の中身(ポケットティッシュ・コンパクトミラー・シェーバー・あぶら取り紙)に適宜コスメが加わる。メイク直しポーチの中身については過去記事で詳しく解説しました。

 

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■文庫本

 

本は常に持っておきたい派だったが、読まずに持ち帰ることがあまりにも多いので常備はしなくなった。たまに薄い文庫本を追加する。最近読み返しているのはアミン・マアルーフ『アイデンティティが人を殺す』。

 


■タブレット

 

外で作業するのは好まないたちなのだが、たまに気分転換にやることはある。先生のお下がりのSIMなしタブレットを使っている。裏はステッカーでデコりました。

嫌な話だが、スマホもタブレットも不特定多数の目に入るし、カミングアウトしていない人の前でも使うことがあるので、わたし自身がなんらかの当事者であると文字で明示するようなステッカーは貼りたくない。万が一質問されてもアライということで誤魔化せるものを選んでいる。そこらへんの話は過去記事にも書きました。

 

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■モバイルバッテリー(大)

 

モバイルバッテリー(小)で足りなそうなときの予備。長らくブランド不明のものを使っていたが、ついに壊れたので安心安全のアンカーで買い替え。アンカーのモバイルバッテリーは捨てるときに引き取ってくれるのもいいですね。

 

 

ケーブルはType-C・microUSB・Lightningの三股を常備している。わたしが普段使うガジェットはType-CのものもmicroUSBのものもLightningのものもあるので、仕方なく三股のケーブルを使っている。本当はType-Cに統一したい。

 


■折りたたみ晴雨兼用傘

 

折りたたみ傘を適宜追加する。日傘にも使える遮光100%の晴雨兼用の折りたたみ式であることを条件に探して、去年から使っているのはメンズ日傘ブランドのWpc.IZAの軽量モデルである。男性はもちろん、フェミニンなデザインが好きではない人全般におすすめだ。先述の通り傘は紛失を前提に買うことにしているので、個人的には4000円台という値段はけっこうギリギリ。本当は500円のビニール傘しか持ちたくない。

 

 

IZAについてはメンズコスメレビュー100本ノックの記事で度々分析しているので、興味がある方は見てみてください。

 

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以上、バッグの中身全記録でした。

 

 

荷物を全部入れたときの重さは2.0キログラム(内、バッグ本体が514グラム)。軽くはないだろうが、個人的には耐えられる範囲である。

 

 

 

5.前回の記事以降の変更点

前回の記事時点で使っていたバッグからアップデートした点をまとめておきます。

 

●バッグをリュック型からショルダー型に買い替えた

前回の記事時点ではリュック型のバッグ(トートとしても持てる2wayだが機能やシルエットはリュック時のほうが安定する)を使っていたが、トート&ショルダー型に買い替えた。

 

 

先述した通り、満員電車に乗るときにリュックを身体の前に持ってくる作業が地味にストレスになっていると気づいたからである。

満員電車に乗る機会が少ない人にはぴんとこないかもしれないが、電車が混んでいるときはリュックを背負っていると幅を取るので身体の前で持つのがマナーとされている。

 

https://1.bp.blogspot.com/-EPiF_PoKsk0/WGnPfHCnvHI/AAAAAAABA8E/SrsX0PZI2OgJ3bYPtHRK2Nh3e4STSe_RgCLcB/s400/train_ryukku_butsukaru.png

https://2.bp.blogspot.com/-bZ-_Fkhlar8/WZP3zMPNe7I/AAAAAAABGBo/UdISLl61nJ8QPXlz_062dwLtrlIXI7kmQCLcBGAs/s400/pose_ruck_front_man.png

 

満員電車でリュックを移動させる作業は、上京して長い人や東京育ちの人なら当然の習慣として無意識に遂行できるのかもしれない。しかしわたしは満員電車など存在しない地方出身だからか、かなり意識しないと遂行できず、ただでさえ疲弊しやすい満員電車で思考コストを消費してストレスになると最近気づいたので、デイリーバッグからリュックは撤廃することにしたのだ。

使いやすいバッグは人それぞれ違うし、その違いに生活環境は大きく関わっている。本記事のタイトルは「ADHDのバッグの中身」としたが、言うまでもなくすべてのADHDに当てはまるわけではない。わたしは地方(非政令指定都市)→地方(政令指定都市)→都会というライフステージを辿ってきたが、たとえば日常的に自動車に乗る人なら習慣が違い、使いやすいバッグも違ってくるかもしれない。

 

●点鼻薬を抜いた

 

鼻炎持ちなので長年点鼻薬を持ち歩いていたが、近年は軽快してきたためバッグには入れなくなった。家には常備しているし、旅行時などは持参する。旅行のときのバッグの中身はいずれ別記事で紹介したい。

 

●かゆみ止めを抜いた

 

汗でアトピーが悪化する体質だったので夏場はかゆみ止めを持ち歩いていたが、近年は軽快してきたためバッグには入れなくなった。かゆみ止めとしてはフェミニーナジェルを使っていた。本来外陰部用だが、低刺激なかゆみ止めとして全身に使える。男性向けを想定したムズメンもあります。成分はほぼ同じ。

 

 

6.バッグをデコる

最後に、バッグをデコったときの写真を貼って終わりにします。

ディスコードヨウジヤマモトのこのバッグは、垂れ下がった肩紐に穴が空いている。

 

 

そこで、この穴にブローチピンを刺してバッグをデコることができるのだ。

手持ちの布ステッカーをつけてみたのがこちら。

 

 

先述したように、わたしは一部のステッカーについては常時つけたくはないと思っているが、たまにデモやイベントなどに行くときはこれでも問題ない。

上記の布ステッカーはフェミニストでアーティストのsuper-KIKIさんの作品。

 

 
 
 
 
 
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留め具代わりのピンバッジはフェミニズム雑貨を扱うdoughnutさんから購入。

 

 
 
 
 
 
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毎日のようにヘイトと虐殺のニュースが飛び込んでくる昨今だが、自分にできることをやっていくしかないと思っている。まずはバッグの中身を整えて、生きやすい環境を構築するところから。

 

 

わたしの通勤用バッグの中身紹介はこちら。退職してからは、ハローワークに行くときなど転職活動関連の用事で使っている。

 

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同人誌即売会に行くときのバッグの中身紹介はこちらから。

 

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