敏感肌ADHDが生活を試みる

For A Better Tomorrow

日記

平成最後のクリスマスイブに書いたラブレター再録

// 人生には祭りが必要なんですよ。 少なくともわたしは、好むと好まざるとにかかわらず、否応なく、必要としてしまう。盆でも正月でもクリスマスでもバレンタインでも、なんだっていい口実を必死で見出だしている。 おのれの人生に祭りは必要ないと思って生…

ポストの中にはさみを設置した

// 友だちから手紙が届いているのを発見すると、嬉しさのあまり、その場に立ったまま手でビリビリ開封してしまう。 そこで、自宅のポストの中にはさみを設置した。 これで、封筒をビリビリにせずに済む。 手紙は革命だ。 歳を取るとは、世界の移ろいやすさを…

深夜だけど、今すぐ花を買いたいんです。

// 花を買うことができるというのは、一種の能力だと思う。 腹が膨れないのはもちろんのこと、インテリアとしても寿命が短くて、せいぜい1週間で消えてしまう、生花。そんなものに金銭を投じるという酔狂。色とりどりの店先から、これはと思うものを選び出し…

君の名前で僕を呼んで、と大型犬は言った

// nai_inhexから食事の誘いのLINEが来たので、また少し彼の話をする。 最初に書いたnai_inhexの話 www.infernalbunny.com nai_inhexと初対面したときの話 www.infernalbunny.com 家の近所に美味しいチュニジア料理の店を見つけたので一緒に行こう、という誘…

少しだけ罪人のような気持ちで本を買う

// 本が増えすぎて部屋がいよいよ狭くなってきたので、少しずつ売って減らしている。わたしの家の近くにはちゃんとした古書店などないから、全国チェーンの古本屋に、CDやDVDと一緒に十把一絡げで引き取ってもらう。 本を売るのは苦手だ。作家の魂を僅かばか…

2019年1月20日の東急ハンズでお花見をした

// ▲夜通し手紙を書いて立て続けに便箋を使い切ったときの写真。空っぽのレターパッドはいつも祈りの名残りに似ている。 好きな作家にファンレターを書いたら思いのほか長くなってしまい、お気に入りの冬柄の便箋を使い切ってしまった。 G.C.PRESS 紙司撰 便…

旅行とファッション。究極の服で迎え撃て箱根のヴェネチア

// 友人と一泊旅行に行くことになった。行先は箱根。観光地らしい観光地に行くための旅行は久方ぶりなので、今から楽しみにしている。詳しいプランはまだ決まっていないが、ガラスの森美術館には行く予定でいる。 www.hakone-garasunomori.jp 旅行に持ってい…

死にたいときの逃亡先。12時間2000円で買える南の島

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); // 突発的に限界が訪れることがたまにあり、今回は出先のタイミングだったので、速やかにネットカフェに入った。予定外の外泊だが、薬は常に持ち歩いているのでそこは問題ない。近くのファミリーマート…

雨宮まみがいない世界は間違っている

// 今年もまた11月15日が来て、過ぎていった。 “私は私でいたいだけ。私は、私のままで、どうしたら私の『40歳』になれるのだろうか。そしてどんな『40歳』が、私の理想の姿なのだろうか。そういうことを、40歳を迎える今年、書いてみたい” と書いていたひと…

天使の眼をした大型犬に会ったときの話をする

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); // nai_inhexに会った。 以前にもブログに書いた彼である。 www.infernalbunny.com Bも来てくれて、nai_inhexとBとわたしの3人で会った。 晩夏の東京。21時。渋谷で用事を済ませたわたしが、東京での常…

そこは分煙の居酒屋で、19歳はハツモトの唐揚げをつつきながらジンジャーエールをちびちびと舐めていた。

// また19歳と会った。 www.infernalbunny.com 夏、一緒に演劇を観に行った彼である。 夕食の最中、19歳はふと言った。 「おれ、煙草吸う人大嫌いなんですよね。もし友だちが喫煙者だったら、知った時点で縁切ります」 ―― 暖色の照明の下で、利発な瞳はいつ…

魔物から逃げて海の近くの街に来た

// ここ2週間、住居を離れて、海の近くの街に来ている。 家主は朝6時に起きて仕事に出る。わたしはそれを見送り、布団に横たわったま午前中を過ごす。二度寝することもある。 12時頃には完全に眼が覚める。ここで薬を飲む。家主が弁当を作った日は、炊飯器に…

19歳はドリアン・グレイの夢を見るか?

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); // 6月の初め、すっかり夏めいた快晴の日に、最近親しくなったばかりの友人と演劇を観に行った。 待ち合わせの駅前では何かのイベントをやっていて、高校生たちが大鍋で野菜スープを作っていた。先に着…

Twitterのフォロワーが自殺したかもしれない

// 結論から言うと、表題の彼は死んでいなかった。五体無事で生きていた。 彼にとって生が苦しいものであることは再三聞いていたが、それでも、生きていてくれてよかったと思う。 本当によかった。本当にありがとう。 以下は、「彼が死んだ(かもしれない)…