2018年12月24日、平成最後のクリスマスイブに書いたラブレター

 

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人生には祭りが必要なんですよ。

少なくともわたしは、好むと好まざるとにかかわらず、否応なく、必要としてしまう。盆でも正月でもクリスマスでもバレンタインでも、なんだっていい口実を必死で見出だしている。おのれの人生に祭りは必要ないと思って生きていける人が嘲笑っても、わたしはこれからも祭りに生きるしかない。

 

虚礼です、醜いことです、カラ騒ぎです、馬鹿馬鹿しい、企業の商業戦略に踊らされる愚民です、そうかもしれない、それでもわたしは春分を、夏祭りを、花火大会を、クリスマスを、正月を、バレンタインデーを、すべての祭りを楽しみます。こんなわたしにも許されている貴重なハレなのだから。

祭りは平等です。誰にでも、わたしにも舞い降りる。毎年同じ顔をして、必ず決まった時に来て、決まった時に去る。わたしの傍らにいてくれる。責めず、追わず、わたしのすべてを受け入れる。

 

地底から宇宙まで貪る人間であるから、いまや時間は、人の手が及ばない数少ないもののひとつだ。わたしたちは誰しも、どんなに人が苦しくても、人として・人の中で生きていくしかなくて、苦しみが深いほど、あらゆる文化から閉め出されてしまう。それでも、時間を祝うことならできます。わたしがどんな罪を犯してどんな人間になり果てようとも、わたしだけ1時間が50分になることはないし、わたしだけ1日が23時間になることはないし、わたしだけ日曜日が来ないことはない。時間は、なにがあっても最後までわたしとともにある。

 

今日が祭日なら目出度い。個人的に特別な日なら目出度い。わたしにとってはなんでもない日でも、誰かの、あなたの特別な日であれば目出度い。それに今なら、なんにつけ「平成最後の」なんて小粋な形容がついてくる。本当になんでもない日でも、太陽はあたたかく風はすずしく緑はきれいだ。どんなわたしに対しても、太陽はあたたかく風はすずしく緑はきれいだ。

 

すべての人に、今日この日付は平等に訪れてくれる。今日このとき、われわれは愛されている。メリークリスマス。ハッピーホリデー。あなたを愛しています。