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旅行とファッション。究極の服で迎え撃て箱根のヴェネチア

 

 

 

友人と一泊旅行に行くことになった。行先は箱根。観光地らしい観光地に行くための旅行は久方ぶりなので、今から楽しみにしている。詳しいプランはまだ決まっていないが、ガラスの森美術館には行く予定でいる。

www.hakone-garasunomori.jp

 

旅行に持っていく服は、ある種の「究極の服」だと思う。

旅は、普段行かない場所を訪れるという非日常、ハレの場だが、道中には移動や食事といった日常、ケに近い場も入り混じる。着慣れていて動きやすく、雨風に強く、汚れにくく、寒暖差に対応できるものであることは必須だが、ラフすぎてもいけない。ちょっとかしこまりたい劇場や美術館、少しばかり贅沢なお食事処にも対応できるように、ある程度はドレッシーにキメていきたい。なにより、ハレの場を目いっぱい楽しむために、背筋を伸ばしてくれるような、とっておきの服を着て歩きたいではないか!

そんな欲張りを叶えてくれる服は、実用的であり華やか、ベーシックにして個性的な、わたしにとっての「究極の服」に違いない。

 

昔、友人と愛媛県の道後温泉に行ったことがある。

彼は、温泉街を浴衣にブーツで歩きたいと言って、スニーカーのほかにわざわざヒールブーツを持ってきていた。慣れない靴で歩く彼に合わせて、少しゆっくり目に歩いたのを憶えている。のちに俳優の道を歩むことになる彼の瀟洒な姿は、松山のハイカラな街並みに溶け込んで、まさに映画の一場面のように見えた。

 

Tシャツにデニムの身軽な旅も好きだけれど、今は、彼のようなささやかな洒落っ気を愛したい気分だ。世界観に合う服で、少しばかりのおしゃれをして、非日常を精一杯満喫しようと思う。

旅はもう始まっている。

 

 

呉樹のハンガーラックに服がたくさんかかっている。