2023年3月、突然真珠にハマりました。
かっこいい淡水パールのピアスを見つけて、ソフトなイメージのある真珠をかっこよく纏うことににわかに興味が
— 呉樹直己🐢🦪 (@GJOshpink) 2023年3月1日
マイブームは今も継続している。貝の胎内で真珠層が少しずつ重なって生まれるというロマン溢れる成り立ちにも惹かれるし、ダイヤモンドやその他宝石よりも比較的安価に本物が手に入るのもいい。なにより、冠婚葬祭など保守的な場で多用されるイメージがあるのに対抗心をそそられました。コンサバティブでソフトなイメージがあるからこそ、思いっきりアバンギャルドにクールにスタイリッシュにつけてやろうじゃないの。
過去記事に書いたように勘違いで15万円の真珠ネックレスを買ってしまったあとも、ちょくちょく買い物してきた。ネックレス、ピアス、指輪と一通りは揃ったので、現時点でのコレクションを記録しておこうと思います。わたしなりのコーディネートも見ていってください。
手持ちの真珠のアクセサリー紹介
1．ザ・伝統的な真珠 某店のネックレス＆ピアス
2020年譲渡
わたしの最初の真珠は自分で買ったものではなく、母から譲り受けたものだった。購入店はバリバリに地元の個人商店なので名前を伏せるが、それなりに高級なやつです。あれっこいつブログのプロフィールで機能不全家庭出身とか言ってなかった？ と疑問に思った人は、機能不全家庭といっても実態は多様であることを知ってくださいね。とはいえ、わたしの母が「成人した娘に一生物の冠婚葬祭用ジュエリーを贈る」という文化資本に満ちたリテラシーを持っていたことは事実であり、そこは深く感謝しています。わたしの人格や文化的素養は、母に大きく影響を受けている。死にたくなるほどいろいろありましたが、今はおおむね、敬愛する自慢の母です。
話が逸れたが、真珠である。母が数回使ったあと、わたしに贈られた。
鑑定書もあります。どどん。
せっかくだから詳しく見てみましょう。
鑑定書によると、球のサイズは8.0ミリから8.5ミリで、ググった感じクラシックなあこや真珠としては標準的～やや大粒の部類に入るようだ。呼称は「オーロラ天女」で、これはなにかとググると、真珠科学研究所なる機関のランク付けでは最上位の美しさを持つ真珠に与えられる特別な称号なのだそうです。上位の真珠はオーロラ花球と呼ばれており、この時点で十分高級なのだが、さらに最上位の一握りの真珠がオーロラ天女と呼ばれるそうです。高ランク帯でワロタ（CV：天竜川ナコン）。震えが止まらねえ。とはいえ、いいものに女性っぽい呼び名、もっと言うと処女性を連想させる名前をつけるの、いかにも家父長制しぐさでキショいよなあ！ お米とかいちごとかもよ。
んで、じゃあそもそも真珠科学研究所ってどういう機関なのっていう話ですよね。これまたググってみたところ、別に国家機関とかではありませんでした。あくまで私企業として真珠の鑑定を行っている会社ですが、数ある企業の中では一番有名で権威があるっぽい。ある程度信頼できそうですね。
そしてその権威ある機関から最高品質とされたのがこのオーロラ天女のネックレスとピアスのセットなわけです。
天女が3色の衣をなびかせて舞う様子から名づけられており、干渉色（真珠特有の虹色の光）が3色以上鮮やかに見えるとのことなのですが……
よくわかんなくてワロタ。でも綺麗なのはわかりますよねえ。結局ゥ、俺たちは、見知らぬ誰かの保証より、てめえがてめえのココ（胸ドンドンッ）で感じた美しさを信じるべきなんだよなあ！
そんな綺麗なオーロラ天女ですが、実は普段使いはまだしていない。せっかくだから真珠に興味を持ったこのタイミングでガシガシ使いたいのだが、つるんと小綺麗に整った球体の羅列は、どうしても地味に見えてしまうのだ（冠婚葬祭においては同じ大きさで整っていることが重視されるので当然なのですが）。それに、ネックレスは冠婚葬祭によいとされる40センチの長さで、わたしの首だと鎖骨より上に来てしまい、感覚過敏を刺激されて苦痛なのである。これはちょっと普段使いはできないですね。
ピアスのほうは、メイン使いには地味でも、サブのピアスとして使うのはいいかもしれません。わたしは両耳に計9個穴を開けているので、場所は選び放題である。
ちなみに、普段使いはしたことがないが普通に友人のお葬式で使ったことはある。悲しい。亡くなった親友についてはこちら。
2．15万円を失った元凶 MADAMAのネックレス
2023年3月購入 151800円
わたしの2番目の真珠はすでに過去記事で紹介している。5万円と間違えて15万円を買ってしまった経緯についてはこちらをご覧ください。
買ってしまったものはしょうがないので、これからガシガシ使って元を取るしかない。
先の記事にも書いたように、このロングネックレスは分解してショートネックレスやブレスレットとしても使える仕様になっている。ブレスレットはもう一生物（過去記事で紹介したティファニーのボーンカフ）を持っているので必要ないとして、短いネックレスとして使うのはありかもしれません。
3つに分解したらこうなる。
3分の1としてネックレスにするとチョーカーサイズになり、感覚過敏的には絶対に耐えられない。
3分の2として使うとこんな感じ。これなら感覚過敏でも使える長さである。
どんどん使っていこうと思います。
3．バロックパールの世界へようこそ id ANELAのピアス
2023年3月購入 17699円
購入順は前後したが、そもそも真珠に興味を持ったのはid ANELA（アイディーアネラ）のポップアップショップを偶然見かけたのが最初である。それまで真珠といえば球体のイメージだったが、バロックパールのかっこよさに気づかされたのだ。しかし、このブログを書いているたった今、うっかり床に落として片方が壊れました。
最悪だ。でも瞬間接着剤とかで修理できそうですよね。今は悲しくて何も考えられないので、落ち着いたらゆっくり考えます。
4．無機物との共演 MARZOのネックレス
2023年3月購入 41800円
今のところ最もよくつけている最愛の真珠がこちらです。
出会いは、3月の大阪旅行で立ち寄った阪急百貨店うめだ本店の催事場。MARZO（マルソ）というブランドがいくつかの真珠のジュエリーを並べていて、一目見て惹かれた。真珠はソフトでエレガントなイメージからか、金色の金属と組み合わされることが多いように思うが、MARZOには銀色の金属を用いたジュエリーや、ガンメタブラックの金属を用いたものすらあった。真珠にガンメタを組み合わせるのは本当に珍しいと思います。低温の銀やガンメタと組み合わさった真珠は、まさにわたしが求めるようなクールでスタイリッシュでインダストリアルな雰囲気を醸し出していたのです。コマの大きい武骨なチェーンとの組み合わせは、メンズパールっぽさも感じさせます。留め具の位置を調節したらY字ネックレスになるのもメンズっぽい。
公式インスタグラムからいくつか作品を貼るので、雰囲気を見てほしい。
欲しいものはいくつかあったが、最終的に、こちらのネックレスを選んだ。
金属はブラックルテニウムでコーティングしたシルバー925、真珠は淡水真珠だそうです。コーティングはいずれ剥がれるだろうが、地金がシルバー925なら長く使えそうだ。大切にします。
pierced earrings:新星急報社
— 呉樹直己🐢🦪 (@GJOshpink) 2023年3月30日
necklace:marzo
photo by 藤谷千明 pic.twitter.com/LB5HWEiDCz
5．黒真珠の艶めき VENDOME BOUTIQUEのピアス
2023年4月購入 15400円
こちらは日本橋三越で見かけたもの。特徴的な黒いバロックパールはオリーブグリーンがかったダークグレーで神秘的です。調色の黒色（人工的に染めた色）なのか無調色の黒色（天然の黒蝶真珠の色）なのかは不明（公式サイトに載ってないし店員さんもご存じなかった）。真珠業界としては無調色のほうが格が高いのかもしれませんが、消費者としてはかっこよければどちらでもいいです。
ヴァンドームといえば、姉妹ブランドのVENDOME AOYAMA（ヴァンドーム青山）で、もしお金があったらこちらのピアスも欲しかったです。
ホワイトゴールドの直線パーツに大小の真珠がくっついた、シンプルながらも印象的な仕上がりで好き。金銭的な都合で諦めましたが。
6．不揃いの美 Lapisのリング
2023年4月購入 7000円×2
こちらは伊勢丹新宿のポップアップで見かけたもの。ピンキーリングから大きなサイズまで大小さまざま、形もさまざまな真珠の指輪が並んでいて夢のようでした。じっくり考えた結果、小指サイズと人差し指サイズを購入。ただの真珠の指輪ならたくさんありますが、金属と組み合わさっているかっこいいものを探していたので満足です。真珠が横長にセットされているのものもあるが、わたしは指が長く見えてほしいので縦長を選びました。
以上、現時点でのわたしの真珠コレクションでした。
真珠を普段使いしよう
さてここからは、真珠を手持ちの服飾品と合わせてコーディネートしてキャッキャするお時間です。
1．手持ちのシルバーリングと組み合わせて
まずはLapisのリングから。手持ちの指輪の中でもシンプルで上品なものを選んで組み合わせている。
APM MonacoのパヴェリングとMARIA BLACKのSISリングは、ともにシルバー925素材で、銀ならではの白くて柔らかい光が真珠の豊かな艶に合うと思います。ステンレスの指輪も持っているが、ステンレスは輝きが硬質で強いので、真珠にはあまり合わない気がする。
手持ちの指輪紹介はこちらから。
2．柄シャツに合わせて①
MARZOの真珠とチェーンのコンビネックレスを、真珠多めでコーディネートするとこんな感じ。過去記事でも紹介したこちらの柄シャツは、スカーフっぽいエレガントな柄なので、雰囲気に合うように真珠がメインにくるようにつけてみました。ピアスはid ANELAの一粒ピアス。
3．柄シャツに合わせて②
同じくMARZOのコンビネックレスを、チェーン多めでコーディネートするとこんな感じ。この柄シャツも過去記事で紹介しました。こちらは鮮やかなイエロー主体の強い柄なので、チェーンを目立たせてみた。ピアスはVENDOME BOUTIQUEの黒真珠でとことん辛口に。
これらの柄シャツは過去記事でも紹介しています。
4．Tシャツとデニムに合わせて
念願の真珠×デニムコーデです。わたしは普段の服装はきれいめ・モード寄りであり、デニムはあまりはかない。しかし、真珠を纏うなら思いっきりカジュアルに遊びたいと思って、わざわざ新しいデニムを買う決断をしました。バイト中以外でデニムをはくのは2年ぶり、新しく買うのは実に4、5年ぶりです。
買ったのはJOHN LAWRENCE SULLIVAN（ジョンローレンスサリバン）のジップパンツ。49500円。今まであまりデニムに熱意を注いでこなかったので、ぶっちぎりで人生最高額のデニムです。真珠に興味を持つ前から目をつけていて、いい機会なので思い切りました。分類としてはメンズ。レディースは家から近い渋谷店・新宿店にはなかったので、遠くの本店に行くのもめんどくさくなって伊勢丹新宿メンズ館でさくっとメンズを試着して購入。最近太ったので一番小さい44サイズはきつく、46サイズでぴったりでした。
Washed denim zipped pantsonline.john-lawrence-sullivan.com
Tシャツは手持ちのZADIG&VOLTAIRE（ザディグエヴォルテール）のものがぴったりだと思う。ZOZOTOWNで11990円でした。GIRLS CAN DO ANYTHINGの力強いメッセージがイカす。
天女とかナメた名前をつけられて保守的な場に駆り出されがちな真珠を、エンパワメントTシャツとデニムに合わせるの、たのしいです。買ってよかった。真珠もデニムも。
以上、普段の真珠コーデでした。
一通り買ってとりあえず真珠欲は落ち着いた気がするので、しばらくは手持ちのもので遊び倒すとして、貯金に励みます（フラグか？）。
【2023.6.6 追記】
続編が出てしまいました。貯金はどうした？
