月魄最佳 鬼滅の刃・黒死牟/継国巌勝批評×クィア男性学エッセイ×二次創作小説集
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本文試し読み
誤字を見つけ次第、随時更新していきます。
過去記事で明かしたように今回は1冊あたりの印刷費が莫大なので、増刷の予定は今のところありませんが、もし増刷の機会に恵まれたら修正します。
誤字訂正のレベルを超える、文章自体の加筆も、機会があればやります。
- 誤字訂正一覧
- 第一章 職業殺人者による、最初ではない殺人としての父殺し
- 第三章 ヤングケアラーの記憶
- 第四章 鬼化と第二次性徴。あるいは炭治郎に並ぶ「ケアする長男」による、描かれなかったもう一つのケアワーク
- 第六章 嫡男の身体はトラウマを記憶する
- 第七章 戦国武家のSRHR《性と生殖に関する健康と権利》
- 第八章 自己決定するからだ
- 第九章 嫡男の青春
- 第十章 赤い月夜のあとに
- 第十二章 ラストサムライ、豊臣氏滅亡を目撃する
- 第十三章 もし上弦の壱と上弦の弐が入れ替わりの血戦をしていたら
- 第十四章 身体性の回復
- 第十五章 女鬼という境界人《マージナル・ウーマン》
- 第十七章 愛について 剣鬼のアイデンティティと欲望
- 第十八章 鬼として、地獄を尽きなく生きること
- 第二十章 鬼、として男というアイデンティティ
- 終章
- 奥付
- 誤字ではないけれど軽く修正したい箇所
- 制作雑感
誤字訂正一覧
第一章 職業殺人者による、最初ではない殺人としての父殺し
●p.39上段 冒頭から2行目
本文:単行16本巻
訂正:単行本16巻
●p.45上段 末尾から2行目
本文:いくろおばない
訂正:いぐろおばない
本書は『鬼滅の刃』未読者も読者に想定しているので、初出の固有名詞は基本的に総ルビである。わざわざルビを振った上で誤記するというバカすぎるミス。
『鬼滅の刃』は難読人名が多いし、そこまで難読ではなくても初出人名にはルビをつけている。
●p.48上段 末尾から2行目
本文:都市と地方
訂正:都会と地方
●p.53上段 冒頭から5行目
本文:違和感はない(追記4)。
訂正:違和感はない。
「追記4」は存在しません。消し忘れ。
第三章 ヤングケアラーの記憶
●p.71下段 冒頭から7行目
本文:良眉
訂正:両眉
●p.92上段 末尾から2行目
本文:p41
訂正:p.41
第四章 鬼化と第二次性徴。あるいは炭治郎に並ぶ「ケアする長男」による、描かれなかったもう一つのケアワーク
●p.97下段 末尾から5行目
本文:左用
訂正:左様
●p.104上段 冒頭から7行目
本文:不安的
訂正:不安定
第六章 嫡男の身体はトラウマを記憶する
●p.129下段 冒頭から4行目
本文:無惨《むざん》を見た
訂正:無惨を見た
ここはルビ不要でした。
●p.136上段 末尾から2行目
本文:主《あるじ》の思いがけない行動
訂正:主に「あるじ」とルビ。
ルビ付与ミス。
●p.142下段 冒頭から1行目
本文:諱《いみな》を避ける
訂正:諱に「いみな」とルビ。
ルビ付与ミス。
第七章 戦国武家のSRHR《性と生殖に関する健康と権利》
●p.159下段 冒頭から6行目
本文:童《わらべ》でなくてよかった
訂正:童に「わらべ」とルビ。
ルビ付与ミス。
第八章 自己決定するからだ
●p.188上段 冒頭から3行目
本文:いるの印象深い
訂正:いるのが印象深い
●p.189上段 冒頭から6行目
本文:心をr通じ合わせる
訂正:心を通じ合わせる
第九章 嫡男の青春
●p.199下段 末尾から4行目
本文:甘え、
訂正:甘え。
第十章 赤い月夜のあとに
p.214の章タイトルが「赤い月夜のあとで」となっていますが、正しくは裏表紙と目次の通り「赤い月夜のあとに」です。
第十二章 ラストサムライ、豊臣氏滅亡を目撃する
章を通じて、「大坂夏の陣」を「大阪夏の陣」と書いてしまっているところが複数あります。
第十三章 もし上弦の壱と上弦の弐が入れ替わりの血戦をしていたら
●p.297上段 末尾から3行目
本文:病痕学 パロストロフィー
訂正:病跡学 パトグラフィー
一番ヤバいミス。「びょうせきがく」が一発変換できなかったのでまず「痕跡」とタイピングしてから、消す漢字を間違えている。パロストロフィーという存在しない単語については、どこから出てきたのかまったくわからない。パトグラフィーをパロストロフィーと誤って記憶していたわけではない。2カ月足らずで大急ぎで28万字も書くと頭も回らなくなるのかもしれない。
●p.274下段 末尾から3行目
本文:母を旧統一教会信者に持つ山上が
訂正:旧統一教会信者を母に持つ山上が
意味は通じるだろうけど文法が微妙だったので修正します。
第十四章 身体性の回復
●p.280下段 末尾から3行目
本文:主《あるじ》
訂正:主に「あるじ」とルビ。
ルビ付与ミス。
●p.283下段 冒頭から7行目
本文:強者《つわもの》なのかもしれん
訂正:強者に「つわもの」とルビ。
ルビ付与ミス。
第十五章 女鬼という境界人《マージナル・ウーマン》
●p.309上段 末尾から4行目
本文:ずっと──っと
訂正:ずっとず──っと
●p.309上段 冒頭から6行目
本文:最愛の姉
訂正:最愛の家族
●p.310下段 冒頭から5行目
本文:頸
訂正:頚
●p.315下段 末尾から1行目
本文:かなりの労力の文字数
訂正:かなりの労力と文字数
●p.316上段 冒頭から1行目
本文:第十五章で述べた通り
訂正:先述の通り
第十七章 愛について 剣鬼のアイデンティティと欲望
●p.342上段 末尾から3行目
本文:人睨み
訂正:一睨み
●p.343下段 末尾から6行目
本文:堕
訂正:堕姫
●p.344下段 冒頭から6行目
本文:ことは
訂正:のことは
●p.346上段 冒頭から3行目
本文:絶命する(追記1)。
訂正:絶命する。
消し忘れ。
●p.349上段 冒頭から4行目
本文:p122
訂正:p.122
●p.349下段 冒頭から5行目
本文:無一郎に涙する
訂正:無一郎の死に涙する
●p.349下段 末尾から6行目
本文:察知したも
訂正:察知した描写も
第十八章 鬼として、地獄を尽きなく生きること
●p.356下段 末尾から8行目
本文:気質《たち》にございます
訂正:気質に「たち」とルビ。
ルビ付与ミス。
●p.360下段 末尾から6行目
本文:圧倒的弱者
訂正:圧倒的強者
意味が正反対になってて泣いた。原作の台詞の引用だから、読者も誤字であると察してくれると信じてる。
●p.361下段 冒頭から4行目
本文:歪《いびつ》であった
訂正:歪に「いびつ」とルビ。
ルビ付与ミス。
●p.367上段 冒頭から1行目
本文:畳
訂正:床
第二十章 鬼、として男というアイデンティティ
●p.412上段 冒頭から1行目
本文:愛《う》いと思って
訂正:愛に「う」とルビ。
ルビ付与ミス。
終章
●p.412上段 冒頭から5行目
本文:意志の人
訂正:意志の人。
奥付
●p.496上段 冒頭から4行目
本文:二十四日
訂正:二十三日
誤字ではないけれど軽く修正したい箇所
第一章 職業殺人者による、最初ではない殺人としての父殺し
●p.30上段 末尾から3行目
本文:取りたい
訂正:獲りたい
●p.38下段 末尾から8行目
本文:妻五人をカウントしても六人
訂正:妻数人をカウントしても二、三人
原作読解の事実誤認。
第六章 嫡男の身体はトラウマを記憶する
●p.141上段 末尾から6行目
本文:魘夢
訂正:魘夢に「えんむ」とルビ。
初出人名なのでルビを振るべきだった。
●p.142上段 末尾から2行目
本文:童磨と猗窩座と無惨の三人だが、童磨と猗窩座は
訂正:童磨・猗窩座・玉壺・無惨の四人である。しかし童磨と猗窩座と玉壺は
原作読解の事実誤認。
第七章 戦国武家のSRHR《性と生殖に関する健康と権利》
●p.154下段 末尾から3行目
本文:巌勝よりたった数分遅く生まれ
訂正:巌勝よりほんのわずかに遅く生まれ
戦国時代の時刻の単位に「分」は存在しない。近代的な時計がないので、人々は現代よりもざっくりした時間感覚で生きていたのだろう。
●p.163下段 冒頭から5行目
本文:姫
訂正:娘
第十五章 女鬼という境界人《マージナル・ウーマン》
●p.309下段 冒頭から7行目
本文:二人が緊張状態で、愈史郎がやきもきする場面
訂正:しのぶ・珠世・愈史郎が緊張状態にある場面
あとで直そうと思っていた文章を直し忘れた。
●p.309下段 末尾から4行目
本文:我が手
訂正:わが手
漢字の開きの不統一ミスは、多分ほかにもいっぱいある。
第十七章 愛について 剣鬼のアイデンティティと欲望
●p.350下段 冒頭から2行目
本文:不可能と想像している
訂正:不可能である
意味は通じるけど、日本語として文法がちょっとおかしかった。
制作雑感
『月魄最佳』は厚さ2.4センチ、28万字の大部であるが、制作期間は2カ月に満たない。わたしの筆力では、圧倒的に時間が足りなかった。正直なところ入稿〆切時間の20分前まで本文を書いていた。残り20分でWordをPDF化し、文字化けなど最低限のチェックをして入稿した。まともな誤字チェックはできていない。この反省を今後に活かしていくしかない。

わたしは比較的ルビを多用する作風なので、ルビ処理のミスが目立った。『鬼滅の刃』未読の人やうろ覚えの人もある程度楽しめる本にしたかったので、初出の固有名詞は基本的に総ルビである。序文がいきなりルビ多数なのは、未読者にも届けたいという意気込みの現れだと思ってほしい。

『鬼滅の刃』は「猗窩座(あかざ)」や「栗花落(つゆり)」など難読人名が多いので、難読はもちろん総ルビである。加えて、「胡蝶」や「甘露寺」といった、難読というほどではない人名も、初登場時はルビを振っている。
わたし自身が書く文章では、そもそもルビを要するほどの難読語句なら使わずに済ませることを考える(歴史用語以外は)。
その代わり、平易な語句でも、読み方が複数考えられる場合はいちいちルビを振るのが個人的なポリシーである。
・主……「あるじ」と「ぬし」を区別
・懐刀……「ふところがたな」と「かいとう」を区別
・人気……「にんき」と読むときはルビなし、「ひとけ」と読ませたいときはルビあり
・一途……「いっと」と読むときはルビなし、「いちず」と読ませたいときはルビあり
・強者……「きょうしゃ」と読むときはルビなし、「つわもの」と読ませたいときはルビあり
・下手……「へた」と読むときはルビなし、「したて」と読ませたいときはルビあり
etc.
しかしここらへんのルールも、後半の章では時間がなさすぎてぐちゃぐちゃになっている。
一方、二次創作パートで引用している実在の古文には、難読の歴史用語が含まれていてもルビや註釈は一切つけていない。内容を一文字一文字読んでもらう必要はなく、時代劇っぽさが伝わればそれでよいからだ。第十二章に登場する『平家物語』の「敦盛最期」などがそれにあたる。


第四章・第七章・第十七章に登場する催馬楽の古歌もそうだ。

催馬楽は、まずは巌勝の妻が息子への子守歌として唄います(時代考証的には微妙な描写ではあります)。それを巌勝は記憶していて、のちに黒死牟と化してから赤ん坊の姿で苦しむ無惨と、鬼化途中で苦しむ獪岳にも唄います。巌勝の善性が、息子→無惨→獪岳の地獄みてーな三連コンボに結実するのはこだわりの展開なので、ぜひ本で読んでみてください。
二次創作パートで要請される古語に現代語訳の註釈をつけるかは、ケースバイケースである。和暦はたびたび登場するが、数字での註釈はつけなかった。「卯月(※4月)」ではなく単に「卯月」とだけ書いている。和暦を急に言われてパッと数字に脳内変換できるかは読者によるだろう。たとえば、「師走」が12月であることは比較的知名度が高いが、「文月」はいささか知名度が低いのではないだろうか。ちなみに文月は7月である。
和暦を用いるとき、季節の情景を明確に思い浮かべてほしい場合は別途「初春の日差し」とか「晩秋の午後」とか書くようにしている。季節の情景の描写を伴わない和暦は、単に時代劇っぽさを演出したいだけなので、脳内変換できなくてもまったく問題ない。
丑の刻・寅の刻といった、十二支を用いた時間表記も、「寅の刻(※午前4時ごろ)」などの註釈はつけていない。脳内変換できなくても問題ない。こちらも、明確に示したいときに限り「夜明け前」などのわかりやすい言い換えを付記している。
六尺三寸、五尺一寸などの数量単位にはカギカッコで(※約190センチ)などと註釈をつけた。多くは身長の描写であり、これはキャラクターを思い浮かべるときに大事だからだ。
本書はとにかく執筆期間が短いので、丁寧な添削ができなかったのが悔やまれる。しかしわたしにとっては、生き急いででもどうしても書き上げなければならない本であった。書き終えたころには、体重が8キロ減っていた。しかし、心情の上で魂を込めたところで、作品クオリティが優れているとは限らないのが残酷なところである。今後も精進していきたい。
通販リンクを再度貼っておきます。よろしくお願いします。
月魄最佳 鬼滅の刃・黒死牟/継国巌勝批評×クィア男性学エッセイ×二次創作小説集