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ADHDのバッグの中身にないもの紹介【What's not in my bag?】

 

 

 

前回の記事で、鬱とADHDを抱えるわたしのバッグの中身を詳しく紹介した。

 

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バッグとその中身。

ポーチとその中身。

ポーチとその中身。

ポーチとその中身。

 

今回の記事では、バッグの中身にないものを紹介しようと思う。「持ち歩いている人が多いけれどわたしは持ち歩いていないもの」を挙げて、なぜ持ち歩いていないのかを書いていきます。今のわたしのバッグの中身は、日常生活を困難にする特性を持つ人間として、それでもできるだけ心地よく暮らすために試行錯誤を繰り返して組み上げてきたものである。大げさだが、わたしが人生をかけて獲得した成果物の一つであると言ってもいい。バッグに入れているものには、持ち歩くに至った理由が必ずある。だから、持ち歩く必要はないと判断したものにも理由があります。この記事では、What's in my bag(バッグの中身紹介コンテンツの定番ハッシュタグ)ならぬ、What's not in my bag として、バッグに入れていないものとその理由をまとめていく。自分自身のログとしてだけではなく、ほかの誰かが持ち物を整理するときの参考にもなれば幸いです。

 

 

 

 

1.エコバッグ

買い物はすべて、有料であっても袋をもらうことにしている。そのほうが精神的に楽だからだ。環境にはよくないのかもしれないが、今のわたしにエコバッグを管理する精神的余裕はないので、小銭で解決している。そのことに罪悪感を覚える必要はないと思っている。各自のキャパシティに応じて最適な行動を選択しましょう。

とはいえ、エコバッグは各社からたくさん出ているので、好みの色柄のものを見つけると欲しくなりますね。美術館のミュージアムショップでも、好きな絵がプリントされたものが見つかることが多いのでウズウズする。今のところ眺めるだけにしています。

 

最近渋谷スクランブルスクエアの資生堂で見かけて素敵だったリバーシブルのエコバッグ。黒を表にするとわたしの普段の黒服に馴染むし、赤を表にして差し色にしてもよさそう。

 

brand.shiseido.co.jp

 

2.デオドラントケアアイテム(制汗剤、消臭剤、ボディシートなど)

汗をかきにくい体質なので、20代前半の頃はデオドラントケアアイテムを持っておらず、導入したのは比較的最近である。悩む人が多いという腋下の汗も、個人的には気にならなかった(生まれつき体毛が薄く、脇毛も5本くらいしか生えないのであまり蒸れることがない)。今のところ、出かける前に家で仕込むだけでよいと判断しており、持ち歩くことはしていません。ファブリックミストも同じ。とはいえ自分の体臭は自分では気づきにくいだろうから、わたしと遊んだことのあるお友達で実は呉樹が匂うと感じたことがある人はこっそり教えてください。言いにくかったらブログのお問い合わせフォームから匿名で送ってください。

なお、わたしは2022年3月からテストステロン投与(男性ホルモン治療)を受けており、副作用として体臭が増加する可能性は常に意識している。

 

現時点でわたしが家で使っている体臭ケアアイテムは以下の通り。

 

■デオコ 薬用ボディクレンズ

 

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「おじさんでも女子高生の香りになれる」とへんてこなバズり方をした有名なやつ。女子高生の香りかは知らないが、過不足ないので使っている。汗っかきの友達の家に泊まったときに使わせてもらって、なんとなくよかったので導入しました。この友達はテストステロン投与を受けていないクィアだが、デオドラントケアや体毛の処理に悩んでおり、わたしよりずっとリソースを割いている。デオドラントケアアイテムももちろん持ち歩いている。同じ女性の境遇で生まれていても人それぞれなのだ。

 

なお、男性をターゲットにしたデオウもある。こちらも使ったことがある。公式サイトによると「さわやかなシトラスハーブの香り」とあるがごく薄く、デオコのような明確な香りはないです。メンソール無配合のやつがあるのが偉いですね(男性用セルフケアアイテムがやたらスースーする問題、ありますよね。ダサピンクならぬダサミント)。

個人的にはデオコをリピしようと思うが、どっちでも自分にしっくりくるほうを選べばいいと思います。

 

 

jp.rohto.com

 

■Agデオ24 プレミアムデオドラントスプレーEX(無香性)

 

brand.finetoday.com

 

デオドラントスプレーといえばこれが最強との評判を聞いて購入。シャワーを浴びる気力がなく出勤するときなどに全身に振りかけている。たしかに匂いがなくなる気がします。

大きい缶から持ち歩きに適した小さい缶まであるので試しやすい。ガススプレー缶なので、捨てるときはガス抜きをして缶ゴミに出す必要があるのが大きなデメリット。ADHDなら、処分のときに精神的コストを食う商品は本当は最初から買わないほうがいいです。

ガス抜きは面倒なので、せめて専用ツールを導入することをおすすめする。うちではこれを使っている。

 

スプレーパンチ。

スプレーパンチの説明書。

 

わたしは、日焼け止めスプレーやミスト化粧水なども、なるべくプラスチックゴミに出せるノンガススプレー容器を選ぶようにしています。

 

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■デオナチュレ 薬用ソフトストーン足指

 

deonatulle.com

 

朝靴下をはく前に仕込むと、夜脱いだときの匂いが軽減される。薬用ソフトストーンには脇用もあるが、成分は同じなので兼用しています(足に塗ったものを脇に塗るのは抵抗がある人もいるかもしれない。わたしは、まったく気にならないわけではないが、許容範囲と考えている)。足指用のほうがスティックが細くて塗りやすい。

 

3.お菓子

ちょっとした飴やガムなどをバッグ入れておく人は多いと思う。しかしわたしは特性上好物を我慢するのが不得手で、過集中して一気に食べてしまうため、入れないことにしている。

 

なお、今より心身の状態が悪く、出先でエネルギー切れを頻繁に起こしていた時期は、一口サイズのようかんを持ち歩いていた。わたしはあんこがあまり好きではなく、一気に食べるほど美味ではないお菓子として選択していました。おすすめは井村屋のえいようかん。気分が落ち込んだときにチェックすることリストの記事でも紹介しています。

 

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えいようかん。

 

えいようかんは元は災害時の非常食などを想定して販売されているもので、エネルギー補給に十分な甘さとカロリーがあるが、瑞々しくて喉が渇きにくい。常温保存で5年もつ。材料は砂糖・小豆・水飴・寒天のみで、アレルギー特定材料を含んでいない(動物質を含んでいないのでヴィーガンの人にもいいんじゃないでしょうか。わたしはヴィーガンではないので詳しくないが)。手を汚さずに食べられるパッケージで、公共交通機関の中で気分が悪くなったときの気分転換に使えます。超おすすめ。

 

 

www.imuraya.co.jp

 

 

 

4.折り畳み傘

折り畳み傘は私用のバッグには入れていないが、通勤用バッグには入れています。なぜなら、遊びに行くときは好きなお洋服を着ており、濡らしたくないので天気予報をある程度チェックする習慣があるが、仕事の朝はすべての意欲を喪失しておりいちいち天気予報を見る気もないからです。通勤バッグに入れっぱなしにしておいて、必要なときに私用バッグに移すことにしている。今のところそれで問題はない。

 

傘は、日傘にも使える遮光100%の晴雨兼用の折り畳みであることを条件に探した。今は、Ray BEAMSのパイピング折り畳み傘芦屋ロサブランの2段折りたたみミドル55cm 曲がり手元を使い分けている。

 

折り畳み傘2本。

 

www.beams.co.jp

 

www.ashiya-roseblanc.com

 

日傘試行錯誤に関しては、また別途記事に書こうと思います。

 

以下、通勤バッグには入れているものが3つ続く。

 

5.目薬

通勤バッグには入れている。仕事ではパソコンをにらんでいるので眼精疲労を感じるが、私用のバッグにまで入れる必要性は今のところ感じていない。

愛用しているのはソフトサンティア ひとみストレッチ。血管収縮剤が入っていないので選んだ。血管収縮剤入りの目薬は、充血を一時的に改善するので見た目はよくなるが、目に酸素が行き渡らなくなるので長期連用はよくないらしいです。

 

 

www.santen.co.jp

 


6.ハンドクリーム

通勤バッグには入れている。CHANELの有名な卵型のハンドクリーム、ラクレームマンです。2021年のクリスマスプレゼントに交際相手からいただいたもの(選ぶのはわたしで支払いだけしてもらうパターン)。

就職してからは通勤バッグに入れている。仕事中は気分が最悪なので、少しでも気分がアガるプロダクトに触れていたいため。私用のバッグにはニベアのマルチクリームで十分だと思います。

 

手に馴染む卵型。使っていて心地よいパッケージは大事です。

ハンドクリーム。

 

キャップを外すとこんな仕組み。

ハンドクリームとキャップを外したところ。

 

 

www.chanel.com

 

7.ネイルオイル

ネイルオイル。雑誌などに乗っているおしゃれな人のバッグの中身紹介ではたまに見ますよね。わたしは通勤バッグに入れている。長らくネイルオイルの意味がわからず、ハンドクリームを爪にも塗り込むので十分だと思っていた。今も基本的にはその考えだが、仕事が押して15分しかない昼休みに、少しでもリフレッシュするためにはハンドクリームよりもささっと塗ることができるネイルオイルがあってもいいと、就職してから気づいた。

 

積極的に探していたわけではないが、伊勢丹新宿のLIMI feu(リミフゥ)で偶然見かけた、uka nail oil black study for LIMI feuに惹かれたので購入しました。

 

ネイルオイルと外箱。

 

theshopyohjiyamamoto.jp

 

 

uka(ウカ)はおしゃれな人御用達のハンドケアブランドで、ネイルオイルが有名。LIMI feuはわたしの好きなヨウジヤマモト(前回の記事でタオルハンカチを紹介した)の系列ブランドである。このネイルオイルはLIMI feuの20周年を記念した数量限定のコラボ商品だそうです。ukaはソフトでナチュラルなイメージでしたが、有刺鉄線のデザインが加わったことで一気にわたし好みになっており、ホイホイ買ってしまった。5ミリリットル4510円というとんでもない暴利ですが、オシャレ商品とはそんなものなので仕方がない。外箱には、黒色を16進数で表した数字が銀文字で刻印されている。モードごころをくすぐりますね(普段は瓶だけで持ち歩いている)。

ukaの通常タイプのネイルオイルと同じくロールオン容器(金属製のボールを肌の上でコロコロさせると隙間からオイルが染み出てくる仕組み)で、手軽に塗ることができる。ネイルオイルを持ち歩くなら、ロールオンかペンタイプがいいと思います。マニキュアと同じハケで塗るタイプは面倒。

 

ネイルオイル。

ネイルオイルのボールヘッド接写。

 

過去におすすめのネイルケアやネイルオイルを紹介した記事はこちら。

 

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8.ウェットティッシュ

以前は入れていたが、COVID-19禍も長くなり、大抵の店にアルコールスプレーが常備されるようになってからは抜いた。

 

9.ACコンセントつきモバイルバッテリー

最近のコワーキングスペースや喫茶店にはACコンセントだけではなくUSBコンセントがついていることも多いので、わたしは持ち歩いていない。

 

旅行のとき用に、みんな大好きアンカーのやつは持っています。普段は使っていない。

 

 

コワーキングスペースといえば、先週友達とレンタルスペースで原稿をする会をしたのですが、ACコンセントとUSBコンセントはもちろん、Qi充電(置くだけ充電)の設備まであってびっくりした。都会はなんでもあるんだなあ。

 

 

 

 

10.洋服のしみ取りアイテム

 

服好きや几帳面な人はたまに持っているやつ。わたしも服好きの端くれかつ、服を汚しやすい特性を抱えているが、そもそもしみが目立つような服(薄色の無地)は選ばないことで根本的解決を図っています。ボトムスは黒色無地が多く、トップスも黒色か、派手な色柄つきのもので統一している。

 

手持ちのトップス紹介や、ADHD流の服の選び方の記事はこちらから。

 

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11.くし

わたしは軟毛のストレートヘアで髪質には恵まれており、今はショートカットなのもあってひどく乱れることは少ないので持ち歩いていない。

家では、アホ毛をなでつける固形ワックスをたまに使っている。

 

 

ほかの髪関連アイテムとしては、ショートカットなのでヘアゴムも不要。ロング時は入れていた。

 

腰までのスーパーロングだった時期もあります。

 

12.アクセサリー入れ

アクセサリーは家で服装に合わせてコーディネートしており、出先で着脱することはないので不要。着脱すると失くしてしまう。

 

ちなみに、旅先にアクセサリーを持っていくときは眼鏡ケースに入れている。わたしは大ぶりのアクセサリーが好きなので、ピルケース程度の小さいアクセサリーケースではとても間に合わない。

 

眼鏡ケースにアクセサリーが入っている。

 

13.眼鏡ケース

眼鏡は常時かけており、外すことがないため、ケースは不要。余った眼鏡ケースは上記のように旅先でのアクセサリー入れなどで活用しています。

 

14.サングラス

感覚過敏のある人は持ち歩いていることが多いと思う。わたしもノイズキャンセリングイヤホンは必須だが、サングラスに関しては、服を買うときや風景の写真を撮るときにありのままの色を見たいので導入していない。おそらくわたしの感覚過敏は軽度なのだろう。

 

15.タブレット

喫茶店などで執筆や作業をするのが本来はあまり得意ではないので持ち歩いていない(モバイルバッテリーの項目で書いたように、お友達に誘われるとか楽しそうなオプションがあったら行くが)。

タブレット自体は先生のお下がりを所持しており、家でネットフリックスを観るときなどに使っている。

 

 

 

16.護身用具(防犯ブザー、ホイッスル、催涙スプレーなど)

今のところ、バッグを重くしてまで持ち歩くほどの身の危険を感じたことはないため。これは、住んでいる国や地域、生活スタイルにもよると思う。

強いて言えば、デートレイプを想定して常備しているコンドームが護身用具かもしれない。

 

 

ちなみに、公開しているメールアドレスに殺害を仄めかす文書が届いていた時期は催涙スプレーを一応入れていた。幸いにも使う機会はなく、そうこうしているうちに先方から謝罪を受けて一応解決したので、今は持ち歩いていない。

 

 

17.ひげそり

小さな安全カミソリはメイクポーチの中に入っているが、本格的な電動シェーバーは持ち歩いていない。そもそも所持していない。男性として暮らしている人の中には必要な人も多いと思う。わたしもテストステロン投与をしているが、まだひげは生えていないため。

 

18.カメラ(ミラーレス一眼、写ルンです、チェキなど)

おしゃれな人のバッグの中身紹介にはよくカメラがあるが、今のところ写真に凝る趣味はないので持ち歩いていない。というか手持ちの一眼レフ(先輩から譲っていただいたNikonD60)は重すぎて、普段から持ち歩くのは無理。

 

19.推しのグッズ

最近は、推しのアクスタなど、テンションが上がるものや精神的な支えになるものをお守りとして持ち歩いている人も多いことと思う。わたしはそれはしない。なぜなら、このバッグの中身自体がわたしの支えだからだ。おのれの知見を総動員して、試行錯誤して組み立ててきたこの中身自体が、可視化された人生の成果物であり、元気をくれる最強のお守りなのだ。

 

バッグとその中身。

バッグとその中身に商品名を文字入れした画像。

 

 

以上、わたしのバッグの中身にないもの紹介でした。

 

皆さんがあえて持ち歩いていないものもぜひ教えてください。