敏感肌ADHDが生活を試みる

For A Better Tomorrow

日記:三浦大根でおでんを作る

 

 

 

久しぶりに、先生との生活の日記です。

 

改めて書いておくと、わたしは2020年夏からブログ読者の「先生」と同居している。先生は双極性障害を患って精神障害者手帳を取得しており、仕事は辛うじてできるが家事や身の回りのことをこなすのが難しい状態で暮らしていた。そのタイミングで、X(当時Twitter)の相互フォロワーのわたしがアパートを退去することになり家を探していたので、DMで同居を持ちかけてくれたのである。ちなみに先生とはその時点で、会ったことはおろかリプライしたことすらなかった。先生がわたしのブログをツイートして感想を書いてわたしがいいねするとか、お互いをなんとなく認識している状態でしかなかった。

1週間のお試し同居を経てお互いの人柄と利害の一致を確認しあい、地方からはるばる引っ越してきたのが2020年8月。初対面から2カ月後のことであった。

 

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最初の数カ月は先生が賃労働をして生活費を稼ぎ、わたしは家事一切を担当して暮らしていた。やがてわたしがアルバイトを始め、就職する中で先生にも一部の家事を分担してもらうなどしつつ、かれこれ3年半、一緒に暮らしている。

半年目に書いた総括はこちら。

 

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今も相変わらずわたしは、炊事・片づけ・洗濯・その他すべての「名もなき家事」を担当し、その代わりに基本的な生存を保障していただいている。働き始めてからは月数万円を家賃として納めてはいるが、もちろん今のわたしが享受している環境──都会の広い家、個室、大きな本棚、ふかふかのベッド、リビングの大きなテレビ、ネットフリックス、Spotify、高速Wi-Fi等──からすると金額としては安すぎる。都会で、独力でこれらの環境を整えようと思ったら、わたしの経済力を遥かに上回る金銭が必要になる。

 

 

 

先生とわたしの取引が妥当であると思えるかは人によるだろう。先生は家事程度のタスクのために高いお金を支出して赤の他人を住まわせているのかと驚く方もおられるかもしれない。しかし、人それぞれできることとできないことがあるというだけの話だとわたしは捉えている。先生もわたしも成人であり、 お互いに自分のできることとできないことは把握していて然るべきである。無理や我慢をして破滅するのではなく、キャパシティを超えていることに関して他者に適切に援助を求めるスキルこそが望まれている。われわれは、双方納得して共同生活契約を結んでいるので、なにも問題はない。

 

 

先生との生活の様子は過去記事にも書いてきたので、ご興味のある方はカテゴリー「生活」からご覧ください。

 

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さて、今日の日記である。

先生とわたしの家から少し歩いたところに、野菜の無人販売所がある。道端の簡素な小屋に野菜が並んでいて、貯金箱にお金を入れて支払う露天っぽいやつですね。

先生の在宅勤務の合間に、一緒にコンビニまで散歩をしていると、無人販売所に行き当たった。そこに、巨大な大根が並んでいたのだ。値札には「三浦大根」と書いてある。

興味本位で購入したのがこちら。

 

 

でかい。長さも相当あるが、目を引くのは太さだ。一般的な青首大根とは比べものにならないくらい太い。

2リットルのペットボトルと比べたのがこちら。

 

 

太さは片手で握ることもできないくらい。

 

 

重さは、片手では持ち上がらず、両手で抱えてやっと持てるほどで、計ってみたら5.4キロあった。

 

 

調べたところによると、三浦大根とは、神奈川県の三浦半島原産の大根。首の部分が細くて尻に向かって太くなる特徴的な形状をしている。そのため引き抜くのに力を要し、高齢化が進む農家では次第に扱われなくなり、現在は販売数量の1%未満しか流通していない。肉質は柔らかく緻密で、煮くずれないため、煮物やおでんに最適だそう。

 

 

 

この冬はまだおでんを作っておらず、そろそろ食べたいね、と先生と話していたところだったので、早速おでんを仕込みます。

台所でも物凄い存在感を発揮する三浦大根。

 

 

半分に切ったところ、断面は14.5センチもある。

 

 

おでんのレシピはおおむね白ごはん.comを元にした雑仕様。

 

www.sirogohan.com

 

具は三浦大根と、メークイン・鶏もも・ゆで卵・こんにゃくに、既製品のちくわ・さつまあげ・厚揚げ・がんもどき・餅巾着をプラス。

あると思っていた昆布出汁の素を切らしていてあご出汁で代用したり、こんにゃくの臭み抜きをミスったりしつつ、ガチャガチャと動き回ること2時間で、

 

 

完成!

先生が、「これはおでんの匂い!」と鼻をひくひくしながら仕事部屋から出てきます。

 

 

三浦大根は、青首大根よりも柔らかく、それでいて身が詰まっていて、ほろりと崩れる未経験の歯ごたえでした。ごちそうさまでした。

 

 

 

以上、おでんを作った日記でした。

 

2024年も、精神障害者二人で生活していきます。

 

猫もいますよ

 

【追記】

大量に残った大根葉のおすすめのレシピを募集しています。

大根自体もあと半分あるので、三浦大根ならではのおすすめの食べ方があれば教えてください。