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初めての同人誌制作の記録(2)文学フリマ準備・宣伝編

 

 

 

 

先日、初めてエッセイ同人誌を制作しました。

2024年5月19日に開催された文学フリマ東京38で初頒布し、ありがたいことに完売しました。BOOTHでの通販も完売し、現在は東京都・蔵前の透明書店様に小数部がある状況です。増刷検討中です。

 

 

本文試し読みなどはこちらから。

 

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同人誌を作るのは生まれて初めてでしたが、なんとか完成させることができたので、制作の様子を時系列順に記録しておきます。前回の記事では、イベント申込からイラスト依頼・執筆・入稿までの様子を記録しました。出店料、イラスト依頼料、印刷費などの具体的な金額も開示しています。

 

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今回は、入稿が済んでからの宣伝とイベント販売準備の様子を記録していきます。次回以降の記事では実際の販売数や収支なども明示します。同人誌制作はとりわけ金銭面が伏せられることが多いので、初心者の一例として参考になれば幸いです。

 

 

 

 

1.イベント準備

2024年5月16日 抑鬱状態、援助希求

文学フリマ東京まであと3日。12日に入稿し、14日に印刷所のしまや出版からデータOKの連絡が来て以降、完全に気が抜けている。入稿後の数日間で、ブース設営に必要なものを調べて買いに行ったり釣銭を用意したりする予定であったが、行動不能となりひたすらベッドで静止する。オタク向け書店などが出しているイベント準備の手引き記事などを調べようとしても。うまく頭に入ってこない状態。銀行での両替だけは平日中に動く必要があるが、すでに木曜日である。

 

ただ疲れが出ただけではなく、内面を掘り下げて執筆したことによる精神的なダメージが来ていることが自覚されたので、他者に介入してもらうことにする(精神疾患を患って長いので、適切な援助希求行動ができます)。前回の記事でもお世話になった小説家の藤井佯さん(同人誌制作・イベント出店経験が豊富)に再び連絡し、助けを求める。文面はそのまま以下の通り。

 

すみません、脱稿後がっつり鬱に入ったので行動不能になりました。この数日間でブース設営に必要なものを調べたりする予定だったのですが、怪しくなってきたので、ブース設営これを真似しておけば最低限なんとかなるよ〜的なタスクリストやURLの心当たりがあればご教示いただけませんでしょうか……。それに従ってなんとか明日明後日で動きます

 

藤井さんはこれだけで状況をすべて察してくれ、藤井さん自身の過去の出店時のブース写真を送ってくださり、必要な準備をリストアップしてくださった。また、卓上に設置するポスタースタンド2個とブックスタンドを当日貸してくださることになる。しごできすぎる。本当にありがとうございます。

 

『クィアネスとメンタルヘルスのアイデンティティ・ゲーム』の通販ページを作成し、文フリ終了後に在庫数を入力すればすぐに公開できるようにしておく。文フリ後は疲れているだろうから、事前に細かい設定を済ませておきたかった。

通販プラットフォームは検討の末BOOTHを使用。BOOTH運営元のピクシブ社は過去にトランスジェンダーの社員に対するハラスメント問題を起こしており、ボイコットをしている人もいる。わたしの同人誌ではトランスジェンダー差別についても書いており、無関係な話ではないため、SNSのDMを通じた直接販売も受けつける予定でいたが、在庫管理の関係で結局できなかった。そこらへん含む通販の様子については次回以降の記事に書きます。

 

前回の記事に書いたように、わたしはサークル名はなるべくシンプルなほうがユーザビリティがよいと考えているので、サークル名はペンネームそのままで「呉樹直己」としている。しかしBOOTHのショップ名なら少しは凝っても集客には影響しないと判断したので、ショップ名は「呉樹直己の甲羅」とし、カメが好きな気持ちを表現してみた。購入者へのメッセージも、「ご注文ありがとうございました。商品を甲羅から発送します」に設定し、遊び心を加えた。

 

 

現代書館の編集さんから、売り子をしてくれる高島鈴さんを通じて『反トランス差別ブックレット われらはすでに共にある』(青本柚紀・高島鈴・水上文編)の委託依頼をいただき承諾。『反トランス差別ブックレット われらはすでに共にある』は呉樹も寄稿した本である。

 

gendaishokanshop.stores.jp

 

ちなみに高島鈴さんもなにかフリーペーパーを出すかもしれないとのことだったが、この段階ではまだ未定だった。こんなぎりぎりまで確定していなくてもなんとかなるのが同人誌即売会の自由さである。

 

 

 

5月17日 現物到着、買い出し、ブース掲示物作成

金曜日であり、文学フリマ前の最後の平日。銀行で両替をするなら平日のほうが面倒がない。ちなみにわたしの場合は、出店を決意した2023年11月から日常の買い物の中でコツコツ溜めていた小銭でほぼまかなうことができ、結局銀行には行かなくてもよかった。

本の値段を1500円としたため、釣銭の硬貨は500円玉のみを用意すればいいので簡単。計算を簡便にするために、本の値段は1000円で収まらなければ1500円にすると最初から決めていた。

 

相変わらず抑鬱状態だったが、19日到着予定だった自宅ぶん30冊が早くも届いて少しテンションが上がる。

 

 

とりあえず1冊ぱらぱらめくってチェック。フォント大きめに設定して読みやすくしたつもり。

 

 

なんとか買い物に出る。藤井さんのアドバイスを参考に、以下の買い物をする。

 

●ブックスタンド

 

藤井さんも貸してくださるとのことだが、百均で目についたので購入。2個で220円。

 

●値札スタンド

 

百均で購入。4個で440円。

 

●値札カード

 

百均で購入。1袋110円。

事前に決定していた配布物『クィアネスとメンタルヘルスのアイデンティティ・ゲーム』『反トランス差別ブックレット われらはすでに共にある』(委託販売)『沈んだ名 故郷喪失アンソロジー』(委託販売)3つの値段を書いておく。

余ったカードは会場にも持っていき、高島鈴さんが配布するかもしれないフリーペーパーの案内などに使うことにする。なにかしら用途はあるだろうと多めに持参したが、完売後に配布した「詫びカメカード」としても役立ったので持っていってよかった。

 

●卓上に敷く布

 

ショッピングモールの手芸用品コーナーで購入。艶が美しいポリエステルサテン。幅110センチで、60センチ購入して448円だった。ちなみにブースの卓のサイズは横90センチ×奥行45センチ×高さ70センチ。

藤井さんによると敷布は最悪なくてもいいとのことだったが、買い物に出ることができたのでせっかくなので買う。

 

布は小さく畳んで持ち運ぶことになるので、シワになりにくいとろみのあるポリエステル素材を選ぶと決めていた。本の雰囲気(前回の記事に書いたように装丁イメージは重厚・インダストリアル・アーバン・アバンギャルドだった)を考慮しても、綿や麻などの天然素材よりは化学繊維の布のほうがマッチする。

色も、華がありつつ目に優しく心を落ち着けるような青色にすると決めていた。総合的に、明るすぎないビビッドブルーのサテン布はぴったりだったと思う。

 

●プロッキー

 

プロッキーは水性サインペンで、紙に書いてもにじみが少なく、裏移りせず、インクの乾きが早い。つまりは本にサインをするのに最適なのである(油性サインペンは裏移りする、ボールペンはインク溜まりができてこすれて汚れる、蛍光ペンはインクの乾きが遅くて本をすぐ閉じたら汚れる)。サイン用途を念頭に置きつつ、あって困ることはないだろうと黒・赤・青を1本ずつ買った。3本396円。

 

 

何者でもない身なので、「サインもします!」とX(Twitter)で自分から言うのはぎりぎり憚られたが、サインを求める人が一人くらいはいてもおかしくないと判断して用意した。果たして一人の方に、サインではないがとあるフレーズを書いてほしいと求められたので、用意してよかったと思っている。名乗らず去ってしまわれたが、一人の方、ありがとうございました。

 

●硬貨入れ

百均で購入。330円。

 

●座布団

6年ほど前に売り子としてサークル参加したとき、椅子が硬くてお尻が痛くなった記憶があるので購入。百均で2枚880円。

これのおかげか、今回はお尻が痛くなることはなかったが、ありがたいことにお客さんが多くてほとんど立っていたからかもしれない。

 

●カードホルダー

 

設営してみて、値札をスタンドで立てるよりも平置きしたほうがいいと感じた場合に、値札を入れるつもりだった。百均で2袋(6枚)220円。結局使わず。

 

●曲がるクリップ

 

針金つきで、看板を立体的に配置するのに役立ちそうなクリップ。百均で2個220円。結局使わず。

 

以上が、今回新たに購入したものである。合計額は3269円となった。

 

加えて、家にあったものから以下のような準備をした。

 

●キャッシュトレー

 

家ではお菓子入れとして利用していた木のトレーを使うと決めていた。うるさくないシンプルなデザインかつ、重みがあってひっくり返りにくそうでよい。

パレスチナのオリーブの剪定材でできたハンドメイド製品で、フェアトレードのパレスチナ雑貨を扱う店で購入したものである。

 

kakehash.thebase.in

 

●マスキングテープ

 

シンプルなものと、装飾に使えそうなプライドフラッグ柄のもの2種類を用意した。会場では結局使わず。

プライドフラッグ柄のマスキングテープは、フェミニズム系雑貨を多く扱う海外通販サイトのMushroomyで購入したもの。Mushroomyについては過去記事で紹介しています。

 

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●カメと呉樹のはんこ

 

希望者に押印するとXで告知していた。最終的に5、6人に押させていただいた。

 

 

●その他文具類

使ったもの→メモ帳、3色ボールペン、はさみ、ガムテープ、太マッキー赤青黒、電卓

結局使わなかったもの→両面テープ、大判スカーフ(荷物置き場のごちゃつきを隠すのに使えるかと思い)

 

以上が家から持参したものである。

 

また、5月17日にはブースに掲示するポスターや価格表の類を作成した。フォトショやパワポを使いこなす技量はないので、スマホの画像編集アプリを用いた。

 

ブース掲示物も、敷布に合わせて青系の配色にした。デザイン性と視認性と情報量を両立させるのは難しかったが、どれかを犠牲にするならデザイン性を犠牲にすると決めていた。お洒落であったとしても、必要な情報を網羅していない掲示物は無価値である。最終的には、特段スタイリッシュではないが必要情報は伝わるものに仕上がったのではないかと思う。

 

まず、ポスタースタンドの一番高くて目立つところにはブース番号とサークル名のみをシンプルに掲げると決めていた

 

 

来場者が一番知りたいのは結局ブース番号とサークル名であると、一般参加者として何度か来場した経験から確信していた。わたしを目当てに来る人にとってはもちろんありがたいし、わたし目当てではなく周辺の別のサークルを探している人にとっても位置を把握するのに役に立つはずだ。一番でっっっっっかく掲げるべきなのは、本の中のエモいフレーズをお洒落な写真に配置したポスターではなく、ブース番号とサークル名である。少なくとも、身内だけで回すのではなく多くの人に手に取ってもらう作品を志向するのなら、そうすべきだと思っている。

同じ思想に基づき、ブース前にもブース番号を吊り下げると決めていた。これはコンビニで印刷できる最大サイズであるA3サイズで印刷することにした。

 

 

ちなみに実際に吊り下げた様子はこちら。当日の様子はまた次回の記事で詳述します。

 

 

商品一覧表はこのようになった。お洒落ではないが、必要情報はわかりやすいのではないかと思う。A4を横2枚で繋げて吊り下げることにした。

 

 

「お品書き」は同人誌即売会に慣れている人向けのローカル用語であると感じるので、「商品一覧」と表記している。SNSでの宣伝でも「お品書き」という言葉は用いなかった。

「お品書き」は、文学フリマ公式からも取り扱いに留意すべき用語として注意喚起がなされている。文学フリマの運営方針には批判的な意見もあるが、初心者を置き去りにしない方針は一貫しているとわたしには感じられ、この姿勢は強く支持している。会員制サロン的な居心地のよさを追求するのでもない限りは、身内のほうばかり向いているイベントに未来はない。

 

 

一番気を遣ったのは障害者割のポップである。ほかのサークルにはない独自制度であるので、必ず掲示する必要があるが、見た目にわかりやすいだけではなく正確な内容と意図も十全に伝える必要がある。最終的には以下のようなデザインになった。

 

 

文字が多すぎる感じは否めないが、これ以上情報を削ることはどうしてもできなかった。

サークル番号表示とは違って、障害者割のポップはあまり大きすぎても威圧感を与えたり割引利用者の心理的安全を損なったりする可能性があった。最終的にB5サイズを2個掲げた。

 

メインビジュアルは、凝る余裕もなかったので表紙画像そのままとした。A3サイズ。

 

 

以上をコンビニで印刷した。会場で汚損したときのためにすべて2枚ずつ印刷したので、印刷費は1000円ほどかかった。

余裕があればキンコーズなどに行けばもっと丈夫な紙に印刷できるのだろうが、今回は余裕がなかったのでコンビニ普通紙印刷である。

 

キンコーズとは、製本・パネル・ポスター印刷などを24時間体制でサポートしてくれる店で、店舗に行けばセルフサービス機器を用いてその場でポスターを印刷することもできるらしい。わたしはまだ利用したことがないが便利そうだ。

 

www.kinkos.co.jp

 

ちなみに文フリ会場には、汚損に備えて予備を持参したほか、最終的な保険としてこれらの画像データを入れたSDカードも持参した。いざとなれば流通センター近くのコンビニで印刷するつもりだったが、結局予備もデータも使わずに済んでよかった。

 

 

 

5月18日 ブース掲示物補強作業、飲食物買い出し、通販用梱包材購入、書店発送

藤井さんのアドバイスを参考に、ポスター類の裏に段ボールを貼って補強した。段ボールはなにかと使えるだろうと思ったので、数カ月前から意図的に段ボールゴミを溜め込んでおいた。

 

 

また、当日の飲食物を買い込んだ。エナジーゼリー、ペットボトル飲料、お菓子など合計1818円

 

文フリ終了後の通販の梱包材を発注。段ボールや梱包資材の専門店ダンボールワンを利用。ネコポス対応のA5の厚紙封筒が50枚1958円、A5ビニール袋が100枚803円。計2761円

 

www.notosiki.co.jp

 

また、透明書店様に取り扱っていただくぶんを郵送した。当初の予定では文フリ後の20日に発送する予定だったが、現物が早く到着したので文フリ前に発送完了。

 

以上が、文フリ前日までの準備の様子である。

 

 

 

2.SNSでの宣伝

SNSでは、Webカタログが公開された4月19日ごろから本格的な宣伝を開始した。情報を順次追加していき、最終的な告知ポストはこんな感じになった。

 

 

ここに至るまでの主な投稿も時系列順に振り返っておく。

 

4月4日

 

出店料入金もとっくに済ませて、いよいよ逃げられない状況なので、このタイミングで初めて文フリ出店を公表した(親しい友達には打ち明けていたが)。

本文は数千字しか書けておらず、書影どころかイラスト依頼もまだの状態なので言えることが少ないため、イベント自体の紹介に力を入れ、文フリ東京公式Xに繋げる。書影はなくてもなんらかの画像はあったほうが目を引くと思われたため、トランスジェンダープライドフラッグのピンバッジの画像を用いる。

タイトルも書影もない段階で出せるフックとして、障害者割を実施することも早々に告知する。Xでざっと検索したところ文フリで障害者割を実施した例はないようなので、注目を集めるきっかけになってほしいという意図はあった。しかし、第一義は弱い立場にある人の負担軽減のためなので、文面には気を遣った。利用者の心理的安全は絶対に守らねばならない。障害者割の実際の利用者数などは次回以降の記事で公開予定。

 

4月20日 告知ブログ第一弾

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文フリ公式のWebカタログ公開に合わせて、告知ブログ第一弾を公開。文フリ自体を知らない人向けの説明を意識した。タイトルに障害者割の文字も入れた。

この時点では本の価格は未定だったが、およその額でもいいから書いておくのを意識した(実際、1000円予定と書いたが結局1500円に変わった)。文フリに慣れている人(わたしも含む)は同人誌の価格帯なら大体想像がつくが、慣れていない人はそうではないはずだ。冷静に考えて、買ってほしい商品を宣伝しているのに価格を書いていないのは変すぎるだろ。

 

5月2日

 

表紙画像が完成したので投稿。斉藤鳩さんに素敵に書いていただいたおかげで、当社比でそこそこ拡散された(イラスト依頼の様子は前回の記事に書いている)。

表紙画像とはべつに、必要な情報を詰め込んだ画像も作成した。これ1枚保存しておけば事足りるような画像を目指した。

投稿の中のリンク先は文フリ公式サイトではなく、4月20日に書いた告知ブログとした。ブログ記事の中にはもちろん文フリ公式へのリンクがあるし、文フリ初心者向けにわたしが書いたQ&Aもある。依然として文フリを知らない人向けを意識した。

 

イベント会場の最寄り駅を明記するのも意識した。今回は文学フリマ「東京」・「東京」流通センターとイベント名や地名に「東京」が入っているので都道府県名を改めて書くことはしなかったが、もし一見して場所がわからないイベントだったら「東京」とも書いていたと思う。東京在住者が、東京の地名ならそれと自明であるかのようになんの注釈もなく「代官山」とか書くのは不親切で傲慢だと、地方出身者として常々思っている。どこやねん。知らんねん。

また、流通センター駅は小さな駅で出口が1つしかないが、もし出口が複数ある大きな駅だったら、何番出口から出ればいいのかも書いていたと思う。東京のイベントの最も罪深いアクセス表記は、たとえば「渋谷駅 徒歩5分」のようなものである。会員制サロン的な居心地のよさを追求するのではなく、大勢に来てもらいたいイベントだとしたら、このような表記はゴミだとわたしは思っている。渋谷駅は東京在住者でも迷うほど巨大な駅で、JR渋谷駅も地下鉄渋谷駅もあるし、出口が1000個ある。1000個は言い過ぎだが、どこの出口から出たら近いのかを書くのは集客したい人間なら当然の義務ではないだろうか。

もちろん、客がググればアクセスの詳細はわかるが、そのような熱心で丁寧な人ばかりではないはずだ。わたしは、自分自身が常軌を逸して怠惰な人間だからこそ、常軌を逸して怠惰な人間を想定して告知をすると決めている。

 

フックとしては、透明書店様にて取り扱いが決定していたことを用いた。同人誌即売会だけではなく一般の書店にも並ぶと聞くと、あたかも凄い本であるかのような感じがしませんか? 

書店名を出してもよかったのだが(透明書店様にも確認済)、書店販売をするのは初めての経験であり、納品前に言ってしまうのは不安だったため、納品までトラブルなく完了してから公表することにした。

 

5月5日

 

本の内容を示すものとして目次を公開。まだ未定の部分もあったので、インスタストーリーのスクショという形でワンクッション置く。

 

5月12日

 

いよいよ内容が確定してきた。裏表紙の画像も公開。タイトルが抽象的な代わりに、裏表紙に目次を載せて内容を想像しやすくする意図があったので、大いに活用する。

委託作品の紹介画像も作る。

 

5月14日 告知ブログ第二弾

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最終的な告知記事。文フリ終了後に本文試し読みリンクとしても長く使用するつもりだったので、記事タイトルでは文フリばかりを強調するのではなく、本のタイトルも入れた。

 

5月17日

最後の告知投稿をする。

 

 

ほかにもちょくちょく関連投稿を挟み続けた。

 

 

 

 

全体として、文フリに詳しくない人向けを意識した。ローカル用語寄りの言葉はなるべく使わず、「お品書き」は「商品一覧」、「頒布」は素直に「販売」、「無配」は「フリーペーパー」と呼ぶようにした。

一方、本の内容を伝える宣伝としてはあまり手ごたえがないまま終わったのは反省点である。本文サンプルは序章全文公開としたが、べつの章からの一部抜粋などもしたいと思っているうちに日が過ぎてしまった。

 

以上、文フリ直前の準備と宣伝の様子でした。

 

 

 

3.登場した金額

●設営のためのグッズ 3269円

●ブース掲示物印刷費 1000円

●通販梱包材 2761円

●飲食物 1818円

 

合計 8848円

 

 

初めての同人誌制作の記録(3)に続く