去る2024年12月1日に、文学フリマ東京39に参加しました。
#文学フリマ東京 39 出店
— 呉樹直己🐢文フリL-04 (@GJOshpink) 2024年11月22日
2024年12月1日(日)
東京ビッグサイト(最寄り駅:国際展示場駅、東京ビッグサイト駅)
ブース:L-04 呉樹直己
イベント詳細 https://t.co/OiHR9g1Scl
Webカタログ https://t.co/kSH41bqrzm
障害者割あり
カンパ制ステッカー販売 売上はパレスチナ支援に寄付🍉 pic.twitter.com/syaTUmKAwn
#文学フリマ東京 39
— 呉樹直己🐢文フリL-04 (@GJOshpink) 2024年11月29日
2024年12月1日 in 東京ビッグサイト
【L-04 呉樹直己】ブースの販売物一覧です。
◆『増補 クィアネスとメンタルヘルスのアイデンティティ・ゲーム』1500円/障害者割1000円
◆『沈んだ名 故郷喪失アンソロジー』委託販売 1500円
◆パレスチナ支援チャリティステッカー🇵🇸 カンパ制 pic.twitter.com/zq1vi7bGCL
おかげさまで多くの方に来ていただき、ありがとうございました。
書籍『増補 クィアネスとメンタルヘルスのアイデンティティ・ゲーム』はBOOTHでの通販を開始しています。
また、東京都・蔵前の透明書店様でもサイン本を取り扱っていただいております。よろしくお願いいたします。
『増補 クィアネスとメンタルヘルスのアイデンティティ・ゲーム』(呉樹直己)入荷しました。参考文献紹介を含む新章が追加。
— 透明書店 (@tomei_1111) 2024年12月2日
「わたしの文章は、(…)濁流を渡るための足場の一つとして、踏んで踏んで踏み倒してもらうためにある。その中の誰かが、わたしの先に新しい飛び石を作るはずだ。」 pic.twitter.com/HBEfTCN65y
書籍の試し読みはこちらから。
イベントでは、本と併せて、パレスチナ支援のためのチャリティステッカーを販売しました。
こちらは、合計16200円のカンパをいただいました。ありがとうございます。
これに本の売上から少し足して、わたしが個人的にやり取りしている2つのご家族に送金したので、ご報告いたします。
まず、Deema Naeemさんご一家。Deemaさんはガザ出身の現在23歳。夫と息子が一人いる。下記の写真はこれまで住んでいた家で、爆撃により今はテントや道路脇での寝泊まりを余儀なくされている。
出典:DeemaさんのGFM Fundraiser by Lauren Simmons : Help Dima's Family Survive & Rebuild Their Lives
テントも爆撃の対象となり、判明しているだけでこれまでに6回の避難をしてきた。避難といっても、ガザにいる限り安全な場所などない。夫は足を負傷し、最初はガザ地区外で治療を受けていたが、封鎖されたので治療を中断せざるを得ず、状態は悪化している。爆弾の破片を摘出できていないので、化膿してしまうと足切断の恐れがある(2024年11月時点情報)。Deemaさん自身は流産も経験した。家族は今も飢餓の只中にいる。ガザはインフラが機能不全に陥っており、物価は異常に高騰している。
出典:Deemaさんのインスタグラム Deema Gaza | This is what is called soap, all over the world this piece of soap is considered a necessity that is available everywhere in every home and... | Instagram
上記の石けんは、2日分の食糧と同じ価格だったという。ガザは水不足で衛生環境が非常に悪く、さまざまな虫や感染症が蔓延しており、Deemaさんの息子も栄養失調と皮膚疾患に苦しんでいる。
Deemaさんの2024年10月1日のインスタ投稿には、"from the people of Japan" と書かれたテントが映っている。日本からの支援は届いてはいるようだ。しかし動画を見る限り雨漏りが酷く、とても休息できる状態ではない。
2024年12月現在、ガザにも冬が来ている。ガザ地区は地中海性気候に属し、冬は雨が降って寒い。冬用のテントや衣類も喫緊で必要だ。
Deemaさんは学校で日本の原爆被害や憲法について学んだとわたしに話してくれた。
DeemaさんのGFMには、2024年12月4日現在2509ドルが集まっている。
今回わたしからは100ドル(約14967円)を送金した。
次に、Hind Naeenさんご一家。Hindさんは現在22歳(Deema Naeenさんと苗字が同じだが偶然である)。ガザ地区の家は2014年と2021年に爆撃され、今回の攻撃で全壊した。
出典:HindさんのGFM Fundraiser by Cece Sakamoto : Help Naeem’s family in Gaza
We are living the worst days of our lives. Our lives are wasted in wars. How long will this suffering continue? I want the war to end. I have been deprived of education. I hope that everyone will spread the https://t.co/VN23slBcBE and help me. pic.twitter.com/XoAkKqEI5F
— Hind Naeem (@hind_naeem12) 2024年11月19日
心臓病の治療を要する父親と幼子を抱えた姉を含む大家族10人で避難生活をしている。甥はすでに殉教した(※ガザの人々は家族が亡くなったことを「martyred/殉教した」と表現することが多い。Hindさんもわたしにそのように話してくれたので、そのまま記す)。Hindさんは今も彼の墓参りをしているそうだ。
また、10月からは迷い猫のMimiが家族に加わった。
Thank you from the bottom of my heart, today I am happy for Mimi's recovery, her health improved and she started eating thanks to your prayers and love for Mimi, we went to the vet and I bought milk thank you pic.twitter.com/NIMzy4YbV8
— Hind Naeem (@hind_naeem12) 2024年11月21日
現在一家はなんとか家を借りることができているが、200ドルの家賃がかかる。食費や日用品代が週に400ドル、幼い甥たちのおむつやミルク代が週160ドル。父親の薬代もかかる。一家の収入源は現状、寄付金しかない。
Hindさんは宗教上の理由で顔写真を公開していなかったが、最近は遠目からの写真をX(Twitter)で投稿するようになった。それだけ事態が逼迫しているのだろう。Hindさんは好きだった学業も中断し、病身の親に代わって、家長として金策に奔走している。
HindさんのGFMには、2024年12月現在12140ドルが集まっている。
今回わたしからは60ドル(約8982円)を送金した。
わたし自身の可処分所得も限られているため、DeemaさんとHindさんに同額を送ることはできず、支援者の人数や拡散度合いなどを鑑みて金額に差をつけざるを得なかった。ゆるやかな「命の選別」を、わたしはわたしの責任において行ったが、このような決断を個人が担わされている現状を憎む。
以上、寄付報告とする。
寄付サイトGFMへの寄付方法は過去記事で解説しているので参考にしてください。