先日、初めてエッセイ同人誌を制作しました。
2024年5月19日に開催された文学フリマ東京38で初頒布し、ありがたいことに完売しました。BOOTHでの通販も完売し、現在は東京都・蔵前の透明書店様に小数部がある状況です。増刷検討中です。
今日は12〜19時営業です。お待ちしています。
— 透明書店 (@tomei_1111) 2024年5月20日
呉樹直己さん『クィアネスとメンタルヘルスのアイデンティティ・ゲーム』入荷しています。昨日初売の初版はすでに完売(!)とのことです。ぜひ手に取ってみてください。 pic.twitter.com/jDDimCZ0JZ
本文試し読みなどはこちらから。
同人誌を作るのは生まれて初めてでしたが、なんとか完成させることができたので、制作の様子を時系列順に記録しておきます。この記事では、まずは同人誌入稿までの様子を金銭面含めて公開します。次回以降の記事では、実際の販売数や収支なども明示します。同人誌制作はとりわけ金銭面が伏せられることが多いので、初心者の一例として参考になれば幸いです。
1.制作の動機
同人誌、つまりインディーズの紙の本ならではの表現したいことがあったわけではなく、文学フリマ東京に出たいという動機が先行していた。もちろん書きたい題材は山ほどあるが、それはこのブログやご依頼いただく原稿に書いていけばよく、インディーズの紙の本形式であることに決定的な必然性はないと思っている。アクセシビリティの点では、Webか商業出版本に勝るものはないだろう。しかし、東京にアクセスできる文字書きとして「文学フリマ東京に出る」という行為は面白い遊びとして認識しており、一度くらいはこの遊びに参加したいと前から思っていた。この第38回のタイミングとなったのは、次回から開催地が東京流通センターから東京ビックサイトに移ると聞いたからである。初回の出店は、来場者として慣れ親しんだ東京流通センターのほうがいいと思い、今回申し込むに至った。要は極めて内輪向きな動機である。文学フリマ東京は年々規模が大きくなり人混みが悪化し、近年はセレンディピティが成立しなくなっている。出版社や商業作家が多数参入したことにより、オルタナティブな場としての意義も変容しつつある。個人的には、一つの場が背負ってきた意義が時とともに多様化していくのは当然のことであり、必ずしも批判されるべきことではないと思っている。ある種権威化するのは長期継続開催・大規模イベントの宿命である。新たな場が求められるべきときなのだろう。
参加した結果としては、「SNSのハンドルネームの末尾に謎の記号(※ブース番号)を入れる」とか、当日「設営しました!」「残●部です……!」「撤収しました! ありがとうございました!」などいかにも出店者らしいことを呟くとか、参加してる感を満喫できたので、遊びとしては満足した。ブログ読者の方にお声がけいただいたのも言うまでもなく嬉しく、励みになった。
とはいえ、せっかく一冊の本に仕上げるからには、長文執筆やスケジュール管理などを通じてスキルアップしたいし、長文形式ならではの書きたいことももちろんあるので、この機会に詰め込みたかった。そこらへんの真っ当な動機は本の序章に書いている。普段ブログが目に入っていない層に届かせたいという野心ももちろんあった。
2.イベント申込
2023年11月10日 出店決断
文筆家の絶対に終電を逃さない女さんと遊んだ際に文フリの話になり、背中を押され、その場で出店を決意。東京ビックサイトに移動する前に参加したかったので、直近の第38回に出店することにする。
絶対に終電を逃さない女さんは以前から「呉樹が本を出すのは時間の問題」などと嬉しいことを言ってくれているありがたい方である。
2024年2月5日 参加申込
なんとなくダラダラしているうちに〆切1カ月前の参加申込となる。すでに先行枠は埋まっており抽選対象となっていたので、当落結果が出るまではやる気が出なくなる。
申込は2ブース。前回の文学フリマ東京37で、「作家の手帖」共同編集長の小澤みゆきさんが実施してらっしゃった「だれでも休憩所」が素敵だったので、アイディアを真似させていただき、2ブースのうち1ブースは誰でも座っていいスペースとして開放するつもりだった(小澤さんのように利用者の相談に乗れるような経験豊かな人間ではないので、ためになるような会話はなしで、純粋に座る場所としてだけ提供)。
#文学フリマ東京 て-15〜16(海響舎と作家の手帖)
— おざわ (@miyayuki777) 2023年11月1日
「だれでも休憩所」を設置します。文フリ東京は年々規模が大きくなる中、ひとやすみできる場所があるといいな〜ということで、やってみます。お気軽に!(※カタログに注意事項がありますhttps://t.co/o5S7PnkNUm pic.twitter.com/ljL7CA7czL
海響舎と作家の手帖、こんな感じのブースです(ALT割愛失礼)だれでも休憩所がほんとに休みやすいスペースになっております。ふらっとおこしください〜🪑#文学フリマ東京 https://t.co/s8iYDv0gJM pic.twitter.com/TjazOY4Ntq
— おざわ (@miyayuki777) 2023年11月11日
障害者手帳所持者に手帳提示不要・自己申告制で割引を行う障害者割を思いついたのもこのころである。無料休憩所も障害者割も、文フリの過酷さを軽減する措置のつもりで計画した。
3月6日 出店確定
当落結果が出て、出店できることになる。2月5日からの1カ月はマジでなにもしていなかった。
申込が遅かったので2ブースではなく1ブースのみの割り当てとなり、無料休憩所は断念。
3月7日 売り子確保
ライターの高島鈴さんが売り子を申し出てくれる。
3月9日 出店料振込、執筆開始
出店料7300円を入金。基本料金6800円に、椅子1脚追加で500円を足した額。
出店が確定したことでようやく執筆作業を始める。文章執筆経験はあるが、印刷所選びや入稿などの経験は一切ないので常時不安。
◆申込で気をつけたこと
サークル名は「呉樹直己」とペンネームそのままにすると決めていた。複数人グループではなく、わたししか書き手がいないのだから、来場者に著者名に加えてサークル名まで記憶する労を強いるメリットは一つもない。たとえばわたしはカメが好きなので、「甲羅書房」などの遊び心あるサークル名にするとわたしはテンションが上がるが、来場者の大半はわたしがカメ好きなことなど知らないしどうでもいいので、まったく集客に繋がらない。それよりは少しでも記憶しやすくシンプルな名前にしておいて、その場では買わなかったとしても後日SNSで見かけて思い出して興味を持ってもらえるほうがわたしも嬉しい。
3.執筆・イラスト依頼
3月16日
4月10日に小説家の藤井佯さんと遊ぶ予定ができる。同人誌制作経験が豊富な藤井さんにいろいろ教えてもらえばいいや~と安心してしまい、調べものをサボりはじめる。
4月4日
最近は崩れやすいファンデーションを崩れやすいなあと思いつつ惰性で使っていたので、高温多湿な文フリ会場で崩れないベースメイクの研究をはじめる(もっとほかにやるべきことはある!)。いろいろ考えた末にエスティローダーのダブルウェアを新規購入。ダブルウェアは崩れないファンデの王道として昔から有名で、最近の流行りというわけではないが、わたしの肌には合っていた。
4月6日
執筆進捗記録をつけはじめる。4月6日時点で約7000字。序章+αくらい。
今回は、序章、第一章、第二章……とおおむね順番に書いていった。
4月7日
進捗15000字。
4月8日
進捗20400字。
4月10日 印刷所選択、〆切確定、表紙ラフ作成
藤井佯さんと遊び、藤井さんが利用したことがある印刷所をいくつか教えてもらう。結果的にその印刷所は利用しなかったのだが、実際に知人の口から制作の様子を聞くことで作業にリアリティが生じ、なんとか調べものができるようになる。感謝。
藤井さんが教えてくれた印刷所には初心者向けテンプレートが用意されておらず、わたしには難しく感じたので、テンプレートありの印刷所を探し、しまや出版に決める。しまや出版は初心者向けの定番の印刷所で、文フリ専用メニューも用意されていた。しまや出版の「オンデマンドセット極匠」コースを利用することに決め、〆切が5月13日の9:00に確定する。これは通常入稿の〆切であり、連絡すればもう少し延ばせるので、意外と直前まで受けつけてくれるんだ! と安心する。
装画担当者に送るための表紙ラフを作成する。絵心がないのでカメのフィギュアを利用。「プログレスプライドフラッグに包まれたリクガメのイラスト」と、「アイデンティティ・ゲームの文字が見切れている」の2点がアイディアとしてあった。
4月11日 イラスト依頼
進捗29000字。
以前からお願いしたかった斉藤鳩さんに装画依頼DMを送る。
— 斉藤鳩 (@hellosurvival) 2024年1月22日
依頼DMの内容はおおよそ以下の通り。あくまでわたしの例であるからこれで適切なのかは不明。
①挨拶
②2024年5月19日(日)の文学フリマ東京38に出す同人誌の表紙制作依頼DMである旨伝える
③鳩さんにお声がけした理由を伝える
④呉樹がペイントソフトの操作にまったく無知なので、表紙絵(フルカラー)1枚に加えてタイトルを配置する作業までお願いしたい旨伝える(つまり、イラストを描いて終わりではなく、デザイン面も担っていただく)
⑤最終〆切は5月13日、謝礼3万円と提示
⑥依頼概要を箇条書き
最終的に作りたいもの:A5サイズのエッセイ本。項数未定につき背幅は不明。表紙のみフルカラー。
鳩さんに作って欲しいもの:表紙データ CMYKカラー 解像度350dpi
使用予定の印刷所:しまや出版 イラスト用テンプレートあり
https://shimaya.net/download/template.html#tmp01
利用予定のコース:オンデマンドセット極匠(ごくじょう)
https://shimaya.net/doujinshi/ondemand_gokujyou.html
最終〆切:2024年5月13日(月)(上記コースで文フリを目標にしたときの表紙通常入稿の〆切)
謝礼:3万円
本のタイトル(仮題):クィアネスとメンタルヘルスのアイデンティティ・ゲーム
イラストのイメージ:くしゃくしゃのプログレスプライドフラッグにくるまったリクガメ
⑦制作可能か考えるためにもっと詳しい情報(イラストイメージをもっと詳しく、など)が必要そうか聞く
⑧3万円で足りなければ相談可能
⑨Zoom、LINE、Discirdなどでのテキストや音声でのやり取りも可能
⑩心身の調子の兼ね合いもあると思うので、まずはちょっとやり取りしてみてから最終的に断っていただいてもかまわない旨提示
代金の30000円は、相場と思われる20000円に10000円上乗せした額として提示した。わたしが不慣れゆえご迷惑をおかけする可能性が高いので、せめて代金は高くしておこうという算段。※金額を公開することは鳩さんにご了承いただいています。
すぐ承諾いただく。4月18日ラフ〆切、4月25日イラスト〆切、5月2日おおまかな完成目標、5月9日納品というスケジュールを提示していただき、この流れで進めることになる。
この時点では裏表紙とサブタイトルのアイディアがまとまっておらず、まとまり次第お伝えすることになる。
4月12日
鳩さんのリクエストで、装丁がイメージに近い既存の本を提示する。著名装丁家の水戸部功(みとべいさお)の仕事から高原英里『ゴシックハート』、東浩紀『忘却にあらがう 平成から令和へ』、東野圭吾『殺人現場は雲の上 新装版』を送る(いずれも装丁がいいなと思っただけで、中身は未読)。水戸部ワーク以外からはショーン・フェイ『トランスジェンダー問題』、ジュリア・セラーノ『ウィッピング・ガール』を送る(こちらは既読)。また、インテリアやファッションのテイストマトリクスの、イメージに近い部分にマークしたものをいくつか送る。重厚・インダストリアル・アーバン・アバンギャルドあたりがキーワードであると伝える。
4月15日 表紙ラフ第一弾到着
ラフ第一弾として3枚を送っていただく。うち1枚を選択+修正指示。
サブタイトルはなしにすることになる。
4月16日
進捗30100字。
4月17日 表紙ラフ第二弾到着
ラフ第二弾として3枚を送っていただく。うち1枚を選択+修正指示。
4月18日
進捗38000字。
4月20日 出店告知ブログ公開
4月19日に文学フリマ公式からWebカタログが公開されたのを受けて、告知ブログを作成。序章(約4000字)を公開。取り置きの募集を開始する。
校了しておらず書影も出ていない段階での本文公開は拙速ではあるが、告知は何回してもいいという精神でいるので踏み切った。書影が出たらまだ改めて告知すればよい。
告知面で個人的に気を配っていたことは次回以降の記事に書く予定。
藤井佯さんから新作アンソロジーの委託販売依頼をもらう。お世話になったのでもちろん承諾。
#故郷喪失アンソロジー
— 藤井佯 (@hitohitsuji) 2024年5月13日
「故郷喪失者が故郷喪失をテーマに書いた小説・エッセイ・論考」のアンソロジーです
文庫本・258ページ・14篇収録
↓入手経路↓
・ #文学フリマ東京 5/19
委託
・BOOTH
5月末発送
・Kindle
5/31配信開始
・全国の書店さま
順次お知らせ
・星々文芸博 7/14
ブース出店 pic.twitter.com/69KhGTNZvr
4月22日 裏表紙ラフ作成
進捗43000字。
裏表紙のアイディアがようやく決まり、鳩さんにお伝えする。遅くなった上に作業量が増えたので自主的に代金を5000円上乗せすることにする。
裏表紙のラフを送る。裏表紙には目次を全文乗せることにした。
代金35000円をアマギフで送金する。支払いタイミングについては、お金を払って/受け取って安心して気が抜けてしまうのをお互いに恐れており、呉樹が提示したタイミングを鳩さんが「もっと後でいいです」と言うなど、よくあるトラブル例とは逆のやり取りが発生していた。
4月24日 美容院予約
散髪の予約をする。5月15日に予約ゲット。ゴールデンウィークは予約が混みあうと思われるので、早めに動いておいてよかった。
4月25日 表紙完成
表紙と裏表紙を合わせたものをしまや出版のテンプレートに乗せて送っていただく。
表紙は修正なしで完成。
裏表紙は、本文が確定しないと目次も確定しないので決まり次第文字入れしてもらうことにし、とりあえず第八章以降は空白に残してもらう。
背幅も、文字数が確定しないと本の厚さがわからないので未定。とりあえず2ミリで作ってくださった。
東京都・台東区の透明書店様から取り扱い依頼をいただき、承諾する。書影も出ていない段階でこのようなお声がけをいただくとは思わなかった。ありがとうございます。
5月2日
当初の鳩さんの予定だとおおまかな完成予定日のはずだが、本文が執筆途中なので目次も背幅もまだ決まらない。目次の文字と背幅のミリ数を5月8日に伝達することを提案し、承諾してもらう。
表紙は確定しているので、表紙だけでの宣伝を始める。
4.入稿
5月5日 本文デザイン決定、入稿シミュレーション
進捗51000字。
しまや出版の本文テンプレートを用いて、おおまかな本の形にしてみる。130ページくらいになりそうと目星をつける(最終的には154ページになった)。
前々から、自分で本を作るなら発達障害者にもできるだけ読みやすい紙色とフォントを選ぼうと決めていた。紙は、「オンデマンドセット極匠」コースの場合、上質紙90kg・上質紙70kg・クリームキンマリ72.5kgの3種類から選択することになる。最も視覚的刺激が少ないと言われているクリームキンマリ72.5kgを選択。
フォントも、視認性の高いUDフォント(ユニバーサルフォント)の中から選ぶと決めていた。デザイン性との兼ね合いを考慮しつつ、最終的にはBIZ UDP明朝 MediumとBIZ UDP ゴシックを採用。一般的なA5サイズの書物のフォントサイズよりも大きめに設定する。
しまや出版の公式入稿ツールを動かして、入稿のシミュレーションをしてみる。一つ一つの工程は決して難しくないが、慣れない作業が重なるので疲弊する。友達に弱音を吐き、慰めてもらう。
5月6日
進捗55000字。
5月7日
進捗59000字。
5月8日
どうにか執筆に区切りをつけ、目次が確定し、裏表紙の文字が確定する。
第一章 「先生」のこと──わたしは「自立」しているのか?
第二章 生家のこと──わたしは誰のものか?
第三章 もう死にますと泣くおまえにキャスターは見てくださいこの大きな毛蟹
第四章 余命二〇年の猫
第五章 定位家族Sの話
第六章 継承を試みる
第七章 男性ホルモン治療のこと──ネオリベ病院のネオリベ注射
第八章 身体変化の記録──わたしはトランスジェンダーなのか?
第九章 その虹色は誰のためのものか
第一〇章 クィアネスとメンタル(アン)ヘルスを問い直す
終章 濁流を往く同胞へ
本文が完成せず背幅がまだ決まらないので、5月9日伝達に延期してもらう。鳩さんに謝罪する。5月10日と11日は旅行に行かれると事前に聞いていたので、9日には必ず伝えなければならない。
背表紙にタイトルをいれる余地がある背幅になりそうなので、タイトル入れもお願いする。
5月9日 本文完成、裏表紙完成
少し削って、58000字で無理やり完成とする。
テンプレートに張りつけて調整すると154ページとなった。クリームキンマリ72.5kgの紙だと背幅7.5ミリ。鳩さんに伝達し、すぐ調整していただく。
最後に全体を見て、裏表紙のフォント位置を少し修正してもらう。これにて表紙・裏表紙ともに完成。
5月10日
藤井佯さんのお宅にお邪魔して、編著の発送作業などをお手伝いする。わたしのほかにも共通の知人の物書き2人がお呼ばれしており、みんなで「単著を出すぞ! ウォー」と盛り上がる。青春っぽい。
昨日58000字で完成としたつもりだったが、最後のほうがあまりにもぐちゃぐちゃだったのでどうしても書き直したくなり、書き直す。同時に、余白やフォントサイズなどももっと改善したくなり、調整する。文字数は64000字に増えたが、最終的には奇跡的に同じ154ページで収まり、鳩さんにご迷惑かけずに済んだ。
5月11日 検閲依頼、誤字チェック
「先生」が出てくる章を先生に検閲してもらう。修正なしで通過。
友達のMさんが誤字チェックを申し出てくれたのでお願いする。自分でも再読して、誤字修正する。
5月12日 入稿
22時、入稿完了。データ確認後電話が来るコースを選ぶ。
部数はぎりぎりまで悩んだ末、80冊とした(かなり多めに刷ったつもりだったが、結果的にはまったく足りず完売することになる)。
本文154ページの作品は、表紙の表裏4ページを足して合計158ページであり、160ページの値段が適応となる。オンデマンドセット極匠コースA5サイズ160ページ80冊の印刷費は、通常69390円のところを、イベントアシストプラン5%オフが適応されて65921円。送料1500円と合わせて、最終的な支払額は67421円となった。
5月13日 ネイル
通院ついでに、マニキュアサロン(ネイルズインク)に寄って爪を整えてもらう。文フリ当日までまだ少し日があるので、剥げても目立ちにくいシルバーラメカラーのネイルを選択。シルバーラメポリッシュなら所持しているので自宅で修正することもできる。
5月14日 最終告知ブログ公開
午後、しまや出版から電話。データ問題なしとのこと。これにて作業完了。
最終的な告知ブログ記事を公開。この記事は文フリ終了後もサンプルを読める場所として使うつもりだったので、記事タイトルは文フリばかりを強調するのではなく、同人誌タイトルを入れた。
5月15日
予約していた散髪に行く。
5.まとめ・反省点
●執筆期間は3月9日から5月11日の約2カ月間。計64000字のうち44000字は既存のブログ記事を基にしているので、新規書き下ろしは20000字ほど。
●見やすさを大事にしたくてデカ文字デカ余白にしたらページ数が膨れ上がり、物凄い印刷費になった。熟考する気力もなかったから預金残高にものを言わせてそのまま突き通したが、視認性を保ちつつ印刷費を抑制できる段組みなどがあれば知りたかった。デザイン面でリサーチ不足だった。執筆だけではなく、デザインにもしっかりエネルギーを割くべきだった。
●文字数が決まらないと背幅が決まらないので、装丁担当の鳩さんを直前までお待たせすることになった。イラストは描いていただくとしても、自分でもイラレなりフォトショなりの環境を整えて少しはデータをいじれたらよかったと思った。
6.登場した金額
●文フリ出店料 7300円
←基本料金6800円+椅子1脚追加500円
●イラスト依頼料 35000円
●印刷費 67421円
←イベアシプラン5%オフ+送料1500円、80冊
収支 -109721円
初めての同人誌制作の記録(2)に続く