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青色が好きだ。といってもネイビーや水色には興味がなく、好みの幅はとても狭い。好きなのはただ一つ、濃くて鮮やかで強いブルーだけ。ツユクサをもっともっと濃くした色、紺青(こんじょう)、サファイアの色です。サファイアの実物は見たことないけど。
(出典:Jシリーズ 不透過 SC682 ロイヤルブルー カットサンプル: コマーシャルグラフィックス製品【3MオンラインストアPRO】)
このような中明度・高彩度・紫味のブルーは、ファッションの世界では時にロイヤルブルーと呼ばれる。このような色の服が欲しいとき、ロイヤルブルーと検索すれば好みのものが出てくる確率が高い。わたしも一時期はロイヤルブルーと呼んでいたが、なんとなく嫌になってやめました。なぜって、ロイヤルブルーはその名の通りイギリス王室の公式カラーなんですよね。由来はイギリスがかつて7つの海を支配した海洋国家であることから海を思わせるカラーと決まったそうで、要は白人による植民地支配の歴史を象徴する色なんである。わざわざ無批判に使いたいような言葉でもないかなと。個人的な気分の問題ですけど。でもたかが言葉、されど言葉だからね。人間は言葉を使って思考するのではなく、言葉によって思考が形成されるのだ。
そこで今は、ビビッドブルーと呼んでいる。ロイヤルブルー的な色の肝は鮮やかさだと思うので。このような鮮やかな色は、昨今日本ではとんと見かけない。ここ数年ずっとくすみカラーが流行っているからである。傾向として景気がいいと強い色が流行り不景気だと穏やかな色が流行るそうなので、日本が不景気だということです。また、素人考えですが、鮮やかな色は染料をたくさん使うのでコストがかかるから不景気だと作りにくいんじゃないかな。悲しいことである。
そんな中でもなんとか見つけ出して愛用しているロイヤルブルー、もといビビッドブルーの服飾品がいくつかあるので、自分用メモに記録しておきます。早く景気がよくなって強い色の流行りがきてほしいものだ。
1.アンスリードのニット
UN3D. スクエアデコルテニットトップ
価格:17820円 素材:レーヨン61%、ポリエステル21%、ナイロン16%、ポリウレタン2% サイズ:FREE
2022年7月購入
過去記事でも紹介した、アンスリードのニットです。
アンスリードは日本のブランドだが、鮮やかな色使いや大胆な柄物が多いので気に入っている。ADHD流の服の選び方の記事でも書いたように、わたしは基本的にニットは買わない。手入れの手間に見合わないと感じるからだが、このニットはマイルールを無視してでも欲しかったので買いました。
素材は天然素材ではなく人工素材。鮮やかな色は天然素材よりもアクリルのような人工素材のほうが染まりがいいからだと思われる。
2.ちふれのネイル
ちふれ ネイルエナメル 945
価格:440円
2021年ごろ購入
ネイルの世界でなら鮮やかなブルーはそこそこ手に入る。ドラッグストアで手に入る中ではちふれの945番がいい。上記着画は1度塗り。
なお、お金があったらネイルズインクのプラントパワー インナーピースオブミーが欲しいと思っている。ちふれよりさらに深い、まさに青の中の青という感じがする。下記画像は店頭カラーリングサービスで施術してもらったものです。
【10/4発売】PLANT POWER Inner Peace Of Me(おみくじカード付)nailsinc.jp
ネイルズインクの店頭カラーリングサービスについては過去記事で詳しく解説しています。いろんな色を試すこともできておすすめ。
3.ゲランのアイシャドウ
ゲラン オンブルジェ 360 ミスティックピーコック
価格:10340円
2022年8月購入
ゲランの芸術品みたいなアイシャドウです。名前の通り孔雀のような豪華絢爛な一品。わたしは使いにくそうな色のコスメほど闘志が湧いて買ってしまう性質があるので、いかにも上級者向けな色彩、とりわけ左上のビビッドブルーに惹かれて発売後即購入しました。限定色じゃなくて定番色なのが素晴らしい。買ったときのことは過去記事に書いています。
製品情報はこちら。
ここまで強い青色はプチプラではまず見ないし、デパコスでも限られている。最近出たやつだとイヴサンローランのクチュールミニクラッチ 900 パルメリーズスカイくらいか。しかしこれは限定色だし、緑がかっている。緑がかった青色ならほかにも選択肢があるんですよね。
緑がかってない青色で定番色だと、ランコムのイプノパレット 15 ブルーイプノティックも見た目は鮮やかな青です。しかしわたしはカウンターで試したことがあるんですが、案外発色は淡いです。普段使いしやすいが、ビビッドブルーハンターとしては物足りなさは否めない。
その点ゲランのこちらはしっかり青色なのでよい。しかし最近わたしはアイメイクはシンプルにするのがマイブームなので全然使ってない。観賞用としても綺麗だからOK。いずれ使う気分になるまで置いておきます。スウォッチもそのときに載せますね。
〈オンブル ジェ〉夏の目元を彩る新アイコレクションが、公式オンラインにて先行発売
— GuerlainJP (@Guerlainjp) 2022年7月12日
壮大な自然のモチーフに表現された6色展開のアイシャドウ。〈360 - ミスティック ピーコック〉は、神秘的な孔雀の羽にインスパイアされた、ブルーとコッパーの魅惑的なハーモニー。https://t.co/eOfOhRwrsX pic.twitter.com/oOWouvuSY5
4.エルメスのスカーフ
Hermes カレ90
価格:27000円(ヴィンテージ)
2023年9月購入
今年の誕生日プレゼントに先生(同居人)にいただいたものです(わたしが選んで先生が支払う方式)。コントラスト強めの大柄好きとして、エルメスのアイコニックなシルクスカーフであるカレ(carres)はいつか欲しいと思っていたところ、好きな古着屋さんで見つけたので思い切りました。定価は68000円ほどなのでお得。こちらは1981年のFrancoise dola PerrierのデザインによるVOITURES DE DANESという柄だそう。めっちゃ階級社会!! って感じのモチーフですね。それこそロイヤルブルーっぽい。
なお、感覚過敏なので首に巻くスカーフは本来苦手で、かつシルクは洗濯にコストがかかるので、普段なら選ばない買い物ではある。しかしそれを超えるときめきがあったのと、最近スカーフクリップのお店のインスタグラムなどを見て首の皮膚に触れにくい巻き方があるのを知ったので、導入してみることにした。今(2023年10月中旬)はまだスカーフを巻くには若干暑いが、寒くなってきたら実践しようと思う。感覚過敏でもいける巻き方や、精神障害者でも管理できるシルク素材の洗濯など、また知見が溜まったらブログに書きます。
スカーフクリップも買いました。いずれ紹介します。
アンスリードのニットに合わせてもよさそう。
以上、手持ちのビビッドブルーの記録でした。
【追記】
発達障害者は青色を好む傾向にあるらしい。やかましいわ。
過去記事で紹介した横道誠『みんな水の中』でも青色がキーカラーとして登場します。
5月ごろ刊行予定の拙著『みんな水の中ーー「発達障害」自助グループの文学研究者はどんな世界に棲んでいるか』(シリーズケアをひらく、医学書院)再校。青色が美しい本です。
— 横道誠 (@macoto_y) 2021年3月14日
著者:横道誠
挿画:阿部海太
装丁:松田行正+杉本聖士
編集:白石正明
印刷:アイワード pic.twitter.com/uOkMG3F9pE
5月くらいに出版予定の拙著『みんな水の中』再校より。対象読者は、水が好きな人、発達障害者、自助グループの参加者と運営者、医療・福祉関係者、文学・芸術・サブカルチャーを愛する人、哲学的な話を好む人、(元)宗教2世、LGBTQ+、神秘家や怪奇好き、青色マニア、その他の方々です。 pic.twitter.com/5eOXtoEooY
— 横道誠 (@macoto_y) 2021年3月20日