買うと売り上げの一部または全部が寄付に回る商品がある。寄付や慈善というと身構えてしまいがちだが、実は身近なお店で入手できたり、庶民でも手が届く金額だったりするものもあります。そのような商品のうち、わたしの個人的興味の対象である美容分野の商品を、当ブログで紹介していきます。このようなチャリティ商品は通常、金銭による直接的な支援および困難を社会に認知させることによる間接的な支援を目的として発売されるが、前提として企業による商業的戦略の産物でもある。よって、新自由主義に与することへの懸念や、困難が知名度や人気度によって序列化されることへの批判はあり得る。わたしも、買って使うだけで満足せずに、よりよいあり方を考え続けていきたいと思う。
過去に紹介したコスメはこちら。
今回は、ネイルマティックのNMピュアカラーを紹介します。
1．商品について
ネイルマティック NMピュアカラー ピンクリボン
価格：2310円 容量：8ミリリットル
ネイルマティック（nailmatic）は2012年パリ創業のネイルブランドで、マニキュアはすべて動物性成分フリー・動物実験フリーのヴィーガンネイルである。公式オンラインショップやAmazon、三越伊勢丹化粧品オンラインストアmeecoのほか、大きめのバラエティショップ、コスメキッチンやメイクアップキッチンなどのオーガニックコスメ専門店、百貨店、セレクトショップなどで買うことができる。ポップアップも時々見かける。高価格帯のヴィーガンネイルの中ではメジャーなほうだと思う。
今回取り上げるのは、2023年10月1日から31日まで期間限定で発売される限定パッケージのNMピュアカラー ピンクリボンだ。中身は定番カラーから選ばれた全6色で、パッケージだけが普段と違う。
わたしはマイキーというカラーを購入した。1度塗りしたのがこちら。
落ち着いた青味グリーン。日本で手に入るネイルは緑系が少ない気がするので貴重です。
1度塗りでも透けず高発色で、ツヤも十分。写真はトップコートなし。
明度も彩度も高すぎないので派手ではないが存在感がある。少ない面積でも映えるので、ネイルアートにも向いています。ネイルズインクのレッツゲットヌード バッキンガムゲートの上からアレンジしたのがこちら。
ハケは幅広のラウンドカットでとても塗りやすい！ おすすめです。
製品説明はこちら。
2．支援先
売上金額の一部が、日本対がん協会のほほえみ基金に寄付される。
日本対がん協会は民間の立場からがん対策に取り組む公益財団法人で、ほほえみ基金は2003年に乳がん制圧を目的として設立された。寄付金は検診機器の整備、患者やサバイバーや啓発団体の支援、広報活動、検診技術者の研修、検診活動、研究事業など幅広く使われるとのこと。乳がん啓発・支援運動はピンクリボン活動と呼ばれ、毎年10月はピンクリボン月間である。ネイルマティックはここ数年、毎年10月にピンクリボンエディションのネイルを発売している。
10月はピンクリボン月間です。
— nailmatic japan (@nailmaticjapan) 2023年10月2日
PINK RIBBON CAMPAIGN｜nailmatic-woman https://t.co/0nUnINPYYH #BASEec via @nailmaticjapan
今回の限定パッケージには、乳房を象った逆さハートが描かれている。
個人的には、ピンクリボンエディションといいつつもピンクを前面に押し出したデザインではなく、また中身のネイルカラーもピンクばかりではないのがよかったです（というか、キャンペーン対象の6色にピンクは含まれていない）。乳がんは女性に多い疾患とされているので、数が少ない男性の患者や、アイデンティティが女性ではないセクシュアルマイノリティは想定されない。よって乳がん啓発系のキャンペーンは「女性向け」の、ピンクやリボンやハートを用いたデザインが多用されがちである（言うまでもなく、昨今ピンクやリボンやハートが必ずしも女性に好まれてはいないことは、フェミニズム領域からすでに指摘がある）。しかしネイルマティックのデザインは、ハートを用いつつもまあまあニュートラルなほうだとわたしは感じた。
3．入手方法
公式オンラインショップで買うことができる。よく見るとBASEで手作り感満載。
Amazonや三越伊勢丹化粧品オンラインストアmeecoには、通常版はあるがピンクリボンエディションはないようだ。
わたしは伊勢丹新宿ビューティーアポセカリー（地下2階のオーガニックコスメのフロア）で購入した。
2023年10月12日現在、公式からのはっきりとした案内がないのだが、去年は以下の店舗で販売していたそうなので、今年もそんな感じだと思われる。
4．まとめ
ネイルマティック NMピュアカラー ピンクリボン
■価格：
2310円
■寄付額：
売上金額の一部
■支援先：
乳がん支援・啓発運動であるピンクリボン活動
公益財団法人日本対がん協会のほほえみ基金
■入手できる場所：
公式オンラインショップ、一部店舗
以上、ネイルマティックのNMピュアカラー ピンクリボンについてでした。
5．補足 無痛乳がん検診
乳がんの検診方法として一般的なマンモグラフィーは、乳房を圧迫するので痛みを伴う。しかし近年は、MRIを用いた無痛の検診が可能だそうだ。実施している病院はまだ少ないが、リストを貼っておきます。
痛みがないほか、着衣のままで検査でき、放射線被曝がなく、精度も高いという。いいことずくめだ。デメリットは検査費用が20000円台と高額なこと（自費診療）。女性と見なされる者の痛みってつくづく軽視されるよね。
わたしは20代なので乳がん検診はまだやらなくてもいいようだが、いずれ受けるなら無痛MRI検診を選びたいものである。
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