敏感肌ADHDが生活を試みる

For A Better Tomorrow

30代兼業作家(双極性障害)の食生活改善を試みる。4カ月目の安定

 

 

 

過去記事に書いたように、わたしは2020年夏から一人暮らしをやめて、双極性障害の兼業作家である「先生」と共同生活をしている。

 

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書生として、衣食住*1と勉学に集中できる環境と小遣いを提供していただく代わりに、わたしに委託された家事のひとつに炊事がある。これは、ただ三度の食事を作成して食卓に並べるだけではなく、先生の望みであるダイエットに協力するとか、 おやつを爆買いしようとしていたら制止するとか、先生の食事管理とでもいうべき内容まで含まれている。その様子を、ここに記録していこうと思う。オープンな情報とすることで、 ほかの誰かの参考になったり、こちらにも有益なフィードバックがあったりしたら幸いである。題材の性質上、先生のパーソナルな生活状況を公にしてしまうことになるが、書生のバランス感覚と先生の最終チェックによって、必要分のプライバシーは守られていると信じる。わたしが書く文章で言及される先生の個人情報はおおむね、先生が自身のSNSなどですでに明かしてきたものに限られている。

1カ月目・2カ月目・3カ月目の様子については、過去記事に詳しく書いた。

 

1カ月目。先生の胃炎が寛解し、食生活が安定するまで。

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2カ月目。先生の食事管理を担ったことによる、書生のメンタル面の変化について。 

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3カ月目。ダイエットの試行錯誤、飲み物のアップデート、先生の味覚の変化などについて。

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今回は、4カ月目の様子を記録してきます。

 

 

 

 

1.朝食アップデート

過去記事にも書いてきたように、現在の朝食の内容は以下の通りだ。

 

・ベーグル

・ヨーグルト

・サラダ

・スクランブルエッグ

・ソーセージ(わたしはあまり好きでないので先生だけに出す)

 

朝食。

 

このようなものを、毎朝6時30分に供給している。同じものを食べて思考コストを削減すべしというのが先生の考えである。しかし、メニューは同じでも、こまごまとしたアップデートはわたしの一存で地味に行っているので、その内容を記録しておく。どれも大した変化ではないが、ちまちま記録して積み上げておくことが大事なのです。

 

まず、サラダにドレッシングをかけるのをやめた。引っ越してきた当初は普通にかけていたのだが、ドレッシングに含まれる油分や塩分も毎朝積み重なると馬鹿にならないのではないかと思い、しれっとフェードアウトさせました。先生からクレームが来たら再考するつもりだったが、とくになにも言われなかったので継続している。 

もう一つのアップデートとしては、ソーセージを2本から3本にした。ソーセージは、先生の言いつけで豚肉100%の商品を選ぶことになっており、近所のスーパーで900グラム入りの大袋を買っていた。しかし、大容量なので1日2本ずつだと食べ切る前に賞味期限が来てしまうのだ。先生はソーセージが好物だから3本でも食べ切れるとのことなので、3本レンチンして出すことになりました。これなら賞味期限前に使い切れます。ダイエットにはよくないが、まあいいでしょう。朝だし。朝は、地獄の出勤に向けて少しでもテンションを上げなければならない。

 

 

ちなみに、わたしがうっかり鶏肉混じりのソーセージを買ってしまったときは、すぐに気づかれた上に「次は豚肉100%のを買ってくださいね」と4回も言われた。以来、間違えないように慎重に買っています。先生は、鶏肉混じりのソーセージ絶許ネコチャンであった。ちなみに、小粒の納豆絶許ネコチャンでもあるので、先生のぶんの納豆は必ず大粒のものを買うようにしている。

 

 

 

 

2.昼食アップデート

平日のお昼ごはんは、先生は会社で食べる。携帯食料や、社員食堂のお弁当で済ませているらしい。それに加えて最近は、水筒のお茶を持参されるようになりました。毎回自販機で飲み物を買うより経済的でよい。よって、わたしの夜のタスクに、水筒を回収して洗っておくことが加わった。食器洗いのついでにやっています。

なお、水筒の中身は水出しスティックのお茶である。先生が毎朝出勤前にご自分で作っています。

 

 

ちなみに、先生の最近のお気に入りの昼食は神林堂のおからクッキー。 栄養豊富で低糖質で、ダイエットにいいらしいです。わたしも1個食べさせてもらったが、ずっしり重くて腹持ちする。ダイエット中の軽食にはなかなかよさそうです。

 

おからクッキー。

成分表。

 

 

 

 

3.夕食アップデート

夕食の変化としては、先々月あたりから、調理にかける時間を増やすようになった。8月・9月は30分程度だったが、今では小1時間ほどかけています。引っ越し当初は、副菜をほぼ既製品に頼っていたので調理時間が短くて済んでいたのだ。当時キッチンには、先生が買い込んだレトルト食品が大量に積み重なっていた。パウチの惣菜だのフリーズドライのスープだの内容はさまざまで、一部は賞味期限が切れかかっており、もはや先生本人ですら全貌を把握できていないようであった。まずはそれらを優先的に消費していたが、そろそろ片付いたので、今では副菜もわたしが作っています。

自炊する精神的余裕がなければレトルトに頼るというのは合理的な判断であり、なにもおかしくはない。とはいえ先生は、鬱が強いときは電子レンジを使うのも難しいようなので、余らせてしまっていたのだろう。いずれにせよ、今はわたしが食材管理も含めて委託されているので問題ありません。

 

なお、11月から、夕食の献立をTwitterに記録するようになった。ここ1カ月のツイートからいくつか抜粋してみたのがこちら。

 

●縞ほっけの煮付け、豚汁、ツナとピーマンのサラダ

●味噌煮込みうどん、オクラのチーズおかか乗せ、レタスサラダ

●鱈のバター焼き、鶏肉団子と大根とえのきのスープ、卵サラダ

●豆乳きりたんぽ鍋(豚肉、キャベツ、白菜、水菜、もやし、えのき、まいたけ、きりたんぽ)

●そうめん(きゅうり・ラディッシュ・ミニトマト・ソーセージ・ツナ・錦糸玉子・ねぎ・豆苗)

●ぶりのねぎ塩レモン焼き、豆腐とわかめの味噌汁、かぼちゃとヨーグルトのサラダ

●アヒージョ(エビ・タコ・ブロッコリー・ナス・エリンギ)、じゃがいものポタージュ、海藻ときゅうりのサラダ

●鱈の塩焼き、牛すじの煮物、レタスサラダ

●鶏とブロッコリーとじゃがいものバジルソテー、なすと白菜のにゅうめん、卵サラダ

●鮭と野菜のちゃんちゃん焼き風(白菜・小松菜・水菜・にんにく芽・ブロッコリー・エリンギ)、じゃがいものポタージュ、レタスサラダ

●縞ほっけの塩焼き、白菜とかぼちゃとたまねぎの味噌汁、ツナとじゃがいもとレタスのサラダ

●おでん(大根・じゃがいも・玉子・厚揚げ・さつまあげ・ごぼう巻き・はんぺん・牛すじ串・タコ)

 

ざっとこんな感じ。相変わらず食卓を撮る習慣がないので、写真はありません。

先月に引き続き、白飯は抜いている。献立を考えていると、和食がいかに白飯+塩辛いおかずに依拠しているかを実感しますね。白飯がなくなったら、まず味噌汁の存在意義が半減してしまう。また、以前はよく登場していた納豆も、白飯がないと献立に組み込みにくくなった。納豆以外の植物性たんぱくの供給源として、豆腐料理のレパートリーを増やすことを考え中です。今後も試行錯誤していきたい。

 

上記のようなものを、毎日18時30分に供給しています。先生が残業や用事などで帰りが遅くなるときは連絡が入るーーというのが同居当初のルールだったのですが、実際には、とくに遅れなくても会社を出る前に一言LINEしてくださっている。これはありがたいですね。健康な人ならちょっと帰りが遅くなってもなにも思わないが、先生の場合は、おっ、帰り道で踏切に飛び込もうとしてるか?(前例あり)(結局ちゃんと帰ってきてくださったのでなにも問題ないです)と、心配しないでもないので。

 

 

 

4.腹痛への対処、健康への配慮

11月の一時期、先生は原因不詳の腹痛に悩まされていた(どうやら、既製品の揚げ物と外食が連続したのがこたえた模様)。この期間の夕食作りには、8月に先生が胃痛を起こしていたころの記憶が役に立ちました。下腹部痛と胃痛は微妙に違うものの、調理担当者の心構えとしては似ています。脂と食物繊維を控えること、柔らかく煮ることなど。

この腹痛の時期以外にも、最近は、プラスアルファのちょっとした工夫をする余裕が出てきたように思う。低気圧の前日・当日は体内の水分バランスが崩れがちなので塩分をとりわけ控えめにする、重たい料理は週末に回す、野菜をたっぷり摂るなどです。とくに今季は野菜が安いので、今のうちに積極的に食べておきたいところだ。あまりに安いと生産者が心配になるが、消費者としてはありがたいので、せめてたくさん買って応援することにする。冬季特有の鬱傾向に加えて、今年はCOVID-19も心配なので、もりもり食べて栄養をつけて、抵抗力を落とさないようにしたい。先生もわたしも精神は壊れているので、せめて身体は健康を目指そう。

 

また最近は、食費削減を考える余裕も出てきた(これまでもそんな極端な贅沢はしていないつもりだが)。先生と相談しながら、定期的に買っていたものをやめたり、QOLを損ねない程度に廉価なものを選ぶようにしたりと、地道に節約に取り組んでいる。成果のほどは、来月以降の記事で書いていきます。

 

 

以上、4カ月目の記録でした。

4カ月も経つと、わたしの家事もだいぶこなれてきた気がする(あくまで当社比ね)。日々のタスクにすっかり慣れて、時間的な余裕が増えました。一方で、日常生活が安定したぶん、わたしの精神的な課題がはっきりしてきた月でもあった。そこらへんの試行錯誤も、追い追い言語化していこうと思います。

 

紅葉と青空。

 

相変わらずわたしは、炊事・片づけ・掃除・洗濯・ゴミ出し・朝6時半に先生を起こすことなどを担当し、その代わりに基本的な生存と学習環境を保障していただいている。これが妥当な取り引きであると思えるかは人によるだろう。先生はこの程度のタスクのために安くはないお金を支出して赤の他人を住まわせているのかと驚く方もおられるかもしれない。しかし、人それぞれできることとできないことがあるというだけの話です。先生は社会人歴1X年の3X歳、わたしは大学生とはいえとっくに成人済みの2X歳であり、 お互いに自分のできることとできないことは把握していて然るべきである。無理や我慢をして破滅するのではなく、キャパシティを超えていることに関して他者に適切に援助を求めるスキルこそが望まれている。われわれは、双方納得して共同生活契約を結んでいるので、なにも問題はない。

 

引き続き、お互いに協力して、よりよい食生活・共同生活を試みていこうと思います。

 

 

 

 

 

5.おまけ 猫の食生活改善

猫を撫でているところ。

 

実は12月は、猫も食べるものが変わりました。健康診断で膀胱に結石が見つかったので、療養食に移行することになったのです。 療養食といってもまずくはないらしく、いつも以上にぱくぱく食べているのでよかった。先生のために、末永く長生きしてほしいものである。

 

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今日も元気に食っちゃ寝しております

 

 

 

 

 

*1:厳密に言うと、「衣」は毎月1日にいただくお小遣いの中からわたしの裁量で買うことになっています。食住は完全に生活費から出していただいている。