ヌン茶をしたいなあと、ふと思ったわけですよ。
ヌン茶とは:
アフタヌーン・ティー(Afternoon tea)はイギリス発祥の喫茶習慣。
紅茶と共に軽食や菓子を摂る習慣である。日本においては、英国の上流階級文化の精髄の一つとして認識されている。そのため、単に飲食を楽しむだけのものではなく社交の場として使われ、礼儀作法、室内装飾、家具調度、使用されている食器や飾られている花、会話内容など広範な分野のセンスや知識・教養が要求されると思われている。しかし、現代の英国においては、上流階級から労働者階級まで広く普及した習慣であり、高級ホテルのティールームなど以外では気どった礼儀作法や堅苦しい会話等とは無縁である。
要は、こういう写真みたいなやつですね。
お昼ごはんと晩ごはんの間くらいの時間に、お茶やお菓子を楽しむこと(超ざっくりとした認識)。
近頃は在宅時間が長くなって、おしゃれ成分が枯渇している。しかし、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行はまだ収まっていないので、カフェやラウンジやティーサロンに遊びに行く気分ではない。お金もない。なら家でやってしまおう、と思い立ちました。
とはいえ、オーブンがないから焼き菓子を手作りすることはできない。薔薇の模様のティーセットも持ってない。美しいレースのテーブルクロスも、アンティークの銀食器もない。体力もない。気力もない。ないない尽くし。それでも、今家にあるものを使って、できる限り工夫して、わたしなりのヌン茶を行ってみたので、その様子を記録していきます。興味のある方は、室内で過ごす休日の潤いとしてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、ここまでで「おうち時間」という言葉をあえて避けているのは、今の政府から与えられたっぽい言葉を無批判に横流ししたくないからです。あの人たちは、「募ってはいるが募集はしていない」とか「自粛を要請」とか平気で垂れ流して、民主主義の根幹たる言語を破壊しにかかっている。そういう方々から与えられた言葉はあんまり信用できないという個人的な気持ちがあります。最初はしゃーなしで使ってたけど、納得できないままなあなあで使い続けるのも嫌になってきたので。特に「おうち時間」は、「家」ではなく「おうち」という単語チョイスから漂う閉鎖的な家族観が嫌ですね。血縁に恵まれない者や独身世帯が排除されてる感ある。小さいお子様方にも理解しやすいように柔らかい言葉を選んでいるのはわかるのですが。
話が逸れた。それでは、ADHD流のヌン茶、やっていきます。
- 1.アフタヌーンティーに欠かせない道具
- 2.お菓子を乗せるお皿
- 3.紅茶は紙コップで淹れよう。サスティナブルに生きられない自分を受け入れよう
- 4.テーブルには花でも飾ってみよう
- 5.ADHDの限界アフタヌーンティー、開幕。
1.アフタヌーンティーに欠かせない道具
ヌン茶に欠かせないもの、なんだと思いますか?わたしは、冒頭で引用した写真にも写っているような、二~三段重ねのティースタンドだと思う。
こういうやつね。
こういう、小さいころは絵本でしか見たことなかったような、現代日本のオーソドックスな食生活においてはまったく使わない、謎のタワー型食器。めちゃくちゃ洗いにくそうだし邪魔そうですね。これにミニサイズの洋菓子を盛ると、一気にヌン茶らしくなると思います。個人の意見ですが。
これはぜひ欲しいと思い、よさげなものを探したところ、なんとニトリにありました。さすがはニトリ、ラグジュアリーぶりたい貧乏人の需要にも応えてくれる。
購入したのはこちら。
商品名はプレートスタンド。お皿はあとから乗せる仕組みですね。皿が洗いやすくていい。二段重ね・金色で、たったの462円でした。
うちの近所のニトリにはこれしかなかったが、ニトリ公式オンラインショップを見ると、三段重ねで銀色のバージョンもありました。740円。こっちにすればよかった。ニトリデコホームとニトリネット限定販売だそうです。
ちなみに、最初からお皿がついている類似商品もあります。商品名はケーキプレート。925円。
しかしこれは、個人的にお皿のデザインが気に入らなかったので買いませんでした。プラスドライバーで組み立てる手間が必要なのも面倒くさい。
同様のスタンドは、スリーコインズとフライングタイガーでも見たことがあるのでお探しあれ。
2.お菓子を乗せるお皿
このスタンドに、平たいお皿を乗せればいい。しかしわたしは、ADHDとして合理性を追求するあまり、お皿はコレール食器の大皿・多様ボウル・多様ボウル(大)しか持っていない。コレール食器は、軽くて扱いやすく、電子レンジ・オーブン・食洗機OKで、汚れが落ちやすい、最高の食器です。
公式サイト Winter frost white(ウインターフロストホワイト)|Corelle Brands - コレール ブランズ ジャパン
過去にレビューした記事:気分が落ち込んだときにチェックすることリスト、あるいは発達障害者が一般論に殺されないための心構え
あと、普段は使ってないけど、からあげクンのお皿も持ってました。からあげクンのお皿は、ローソンでポイントを集めるとタダでもらえる可愛いお皿です。からあげクンが好きなので、大量に収集していたのだ。
過去に紹介した記事:2020年4月下旬の生活改善【ダイソーの読書台導入 他】
これらをプレートスタンドにはめてみたところ、上段はコレールの多様ボウルが、下段はからあげクンのお皿が適合した。
これで、ティースタンドが完成しました。
もっとおしゃれなお皿があればよかったが、とりあえずはこれでOK。
3.紅茶は紙コップで淹れよう。サスティナブルに生きられない自分を受け入れよう
次に肝心なのは、飲み物ですね。わたしはお茶が好きなので、これは普段から家に常備しているティーバッグを使えばいい。とはいえわたしは鬱のADHDで、一般的な「丁寧な暮らし」はできないので、紅茶はいつも電子ケトルでお湯を沸かして紙コップで飲んでいます。おしゃれなティーポットやカップ&ソーサーなどは持っていない。
こうすれば、洗い物がシンクに溜まることもありません。茶渋の汚れは放置するとすぐ落ちにくくなるので、思い切って使い捨て容器にしたほうが精神衛生上いい。ちなみに、水やジュースなどの汚れにくい飲み物は普通にガラスコップで飲んでいます。
紙コップを使い捨てる暮らしは、金銭的コストが余計にかかるし、環境にも悪いし、到底サスティナブルではありません。サスティナブル&アースコンシャスが大事にされる時代にはそぐわない。しかし、わたしはできる限りの努力をした上でこの生活を選択しただけなので、後ろめたく感じる必要はないと思っています。手に負えないことを潔く諦める覚悟はできている。人生は、自分のやりたいこととやれることのバランスを見極めて、辛くも成し遂げたり紙一重で失敗したり涙を呑んで諦めたりする取捨選択の繰り返しなので。精神的弱者などのマイノリティであれば、なおさら。
4.テーブルには花でも飾ってみよう
せっかくだから、お花を生けたらもっと気分が上がるかもしれないですね。ちゃんとした花屋さん(わたしの家からはちょっと遠い)に行く元気はなかったので、近所のスーパーの生花コーナーで物色してきました。
ADHD流の、お花のある生活を維持するコツについては、過去の記事で詳しく説明しています。
5.ADHDの限界アフタヌーンティー、開幕。
これで、アフタヌーンティーに必要なものはだいたい揃いました。あとは、よさげなお菓子を買ってきて、ティースタンドに配置して、テーブルに運ぶだけ。
こうして出来上がった、即席のヌン茶会場がこちら。
ドライアップルがお皿に乗り切らなかったので、添えてあります。
アフタヌーンティーといえばマフィンでしょという安直な発想。
お茶は、普段から愛飲しているやつをいくつか。おすすめのお茶についてはいずれ記事に書こうと思います。ちなみにティースプーンなどは使わず、割り箸でかきまぜて作ります。
どうでしょうか。
おしゃれ、とは言えないけれど、いいんです。これがわたしの努力の成果なので。他人から見たら粗雑で貧相に見えるかもしれないけれど、わたしなりの試行錯誤が詰まっているので。
せっかくなのでそれっぽく画像加工してみたの図。
以上、ADHD流のヌン茶紹介でした。これからも、鬱やADHDの人間なりの贅沢なひとときを作っていきたいと思います。
では、ここらで失礼して、早速楽しんできます。
それでは皆さまごきげんよう、Adieu!
【追記1】
糖分過剰摂取のランナーズハイで舌がおかしくなったので、その後チヂミを焼いて唐辛子ソースをたっぷりかけて、マフィンと交互に食べました。
チヂミ粉は、具なしで焼いても美味しいので常備してあります。
【追記2】
それでも一度には到底食べきれなかったので、しばらく机の上に置いておいて、おやつスタンドとして楽しみました。普段から作業机に置いておいたら可愛いかもしれない。ついついつまんでしまってカロリー過多になりそうだけど。