敏感肌ADHDが生活を試みる

For A Better Tomorrow

RMK リップスティック コンフォートマットフィット 03 感想~ ‘RMK’ 愛すべき人がいて

 

 

 

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  • 浜崎あゆみ
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

今日もきっとこの街《デパート》のどこかで

出会って 目が合ったふたり《わたしとコスメ》

激しく幕《財布》が開けてく

 

それでも全てには

必ずいつの日にか

終わり《クレカの上限》がやって来るものだから……

 

 

 

 

モードなベージュリップと、デパコスカウンターの精神安定効果

以前の記事でも軽く紹介したが、珍しくデパコスを買いました。

 

onlineshop.rmkrmk.com

 

RMKのリップスティック コンフォートマットフィット 03 モードファクトリー。4.2グラム3500円。2019年4月発売。

 

リップ。

‘MARIA’ 愛すべき人がいて キズを負った全ての者達…

(リップ先端の溝はキズじゃなくて、そういうデザインです)


普段はプチプラ党なのにデパコス(といっても、RMKさんは比較的お求めやすい価格です)に手を出したのは、雑誌『SPUR』のこの記事がきっかけである。

 

spur.hpplus.jp

 

わたしが目指しているファッションやメイクは「プチプラで試みるモード系」なので、“超モード” “血色感が残るのを許さず、非常にニュートラルでクールなマットベージュに仕上げる” “唇に、感情が垣間見える余裕を与えない” といった言葉に惹かれました。モードファクトリー<強がり>というシェードネームも素敵。

記事が出たのは5月だが、なかなかデパートに行く時間と体力がなく、7月にやっと購入。

 

RMKとランコムのショッパー。

 

デパートに行くときは適当な服じゃダメ、とは全然思ってないけれど、個人的にはせっかく行くなら気分を盛り上げていきたいので、「デパコス購入」というひとつのアトラクションだと思って、ちゃんとした服装で行きます。だから、人と会話できる精神状態のときじゃないと買えない。ネットでは買いません。必ずデパートの有人コスメカウンターでBAさんにタッチアップしてもらうことにしています。この贅沢な購買体験もデパコスの良さのひとつだから、そこは最大限に享受したい。

ただし、買うか迷っている商品を純粋に試してみたいだけのときは、一人でじっくり見たいので、イセタンミラーやフルーツギャザリングのようなセミセルフ方式の店に行きます。セミセルフ店で試して購入を決意してから、改めてデパートに行くこともある。

 

デパートのコスメカウンターでBAさんにお客として丁重に扱ってもらう体験は、自己肯定感を高める効果があると思います。美容院に通じるものがある。

 

以前に書いた、散髪のセルフケア効果の話。

www.infernalbunny.com

 

他者に身体を尊ばれるという体験は、傷だらけの自己肯定感に対して劇薬級の効果がある。美容院の椅子の上では、人は平等に扱われる。ただの「あたま」として、プロの技術で髪を洗って、切って、整えてもらうことができる。容姿も、社会的地位も、精神障害も、なにも関係なく、一人の客の権利として、払ったお金のぶんだけ一律のサービスを受けられる。来たときよりもすっきりした姿になって、笑顔とともに送り出してもらえる。 

 

(出典 ハンドクリーム兼用ヘアワックスという選択肢の落とし穴。ADHD向け、ヘアワックスの選び方 - 敏感肌ADHDが生活を試みる

 

ただ、美容院よりもハードルは高いし、BAさんの対応によっても満足度は全然違ってくる(美容師さんと違って、口コミを見たり指名したりもできない)。そこはもう賭けですね。無条件ではお勧めしません。デパコスカウンターは怖くないよ! BAさんはみんな優しいよ! むしろ初心者向け! フルメイクのやり方も教えてもらえる! みたいな言説もありますが、半分正しくて半分間違ってると思う。過剰に怖がる必要はないけれど、足元を見てくる方や丁寧でない方、押し売りが強引な方もやはりいらっしゃいます。そういうBAさんたちが悪いというわけじゃなくて、親身に対応してくださったりメイクのコツを教えてくださったりというのは、あくまでオプションサービスであると心得るべきなんだろう。

 

 

 

スウォッチ(参考程度でお願いします)

というわけで、入手してきた。

 

パッケージ裏はこんな感じ。

パッケージ裏の製品情報。

 

紙に伸ばしたところ。ぐりっと一度塗り。

紙のスウォッチ。

 

腕に塗るとこんな感じ。右が一度塗り、左が三度塗り。塗り重ねても発色はあまり変わりません。自然光で撮影。

腕のスウォッチ。

それでもいつか君に見せた スウォッチに嘘はひとつもなかった La La-i

 

ほんのりモーブを感じる暗ベージュ。オレンジ味はあるが、「黄味」とも「血色」ともちょっと違うんですよね。たしかにこれは、プチプラにはない絶妙な色出しだ。唇に塗ってみると、やや湿度を感じるセミマットな仕上がり。不透明な発色なので色味の調節は無理だが、塗り重ねても色がさほど変わらないので、何度でもやり直しながら少しずつ丁寧に塗ることができます。

薄い色のリップにありがちなことだが、唇の輪郭がぼやけていたり、口周りの肌がくすんでいたりするといまいち映えない。肌はいつも以上にしっかり作り込む必要があると思います。唇自体も、リップコンシーラーで均しておくのが望ましい。

先述の『SPUR』の記事でも推奨されていたように眉をしっかり描いて、ドレッシーな服に合わせてもいいし、夏のブラックデニムスタイルに合わせてあえてラフにまとめてもいい気がします。というか、もう9月も後半なのな。夏が終わっちゃったじゃないか。季節はまた変わるのに 心だけ立ち止まったまま(M違い)。

 

ちなみに、匂いはまったくない。味のほうは、ほとんど無味だが、お米みたいな、微かにデンプンっぽい風味を感じないこともないです。おおむね無味無臭といって差し支えないと思う。

 

 

 

ベージュリップとミレニアムとMASATO

これを買った日は実は、RMKのカウンターに行く前にランコムのカウンターに寄って、イプノパレットの新色のブルーをタッチアップしてもらっていました。

 

公式サイト イプノ パレット - ランコム公式通販サイト

ツイートの画像2枚目中央。これ、めちゃくちゃ綺麗じゃないですか。気分はクレオパトラ。自分用ではなく人へのプレゼントのために購入したのですが、幸福な購買体験でした。

 

ブルーのシャドウとベージュリップといえば、90年代後半~2000年代前半の定番メイクでしょう。アムラー・シノラーとかの世界。だからわたしも90年代風になるかと思ったが、そこはやはり全然違いました。細眉ではないとか茶髪ではないとかの差異のほかに、リップの色味や質感自体の新鮮さもあるんじゃないかと感じた。グロッシーではなく、密着するマット。鈍色で低体温の存在感。なるほどこれは、コンサバでない新しいベージュだなと思いました。


平成のメイクトレンドの変遷を再現する試み。全部同じモデルさんなのがびっくり。

 

 

ということで、この夏はアンニュイなカラーレスメイクに溺れていたのでした。以上、RMKのリップスティック コンフォートマットフィット 03 モードファクトリーのレビューでした。

 

 

 


浜崎あゆみ / M

(公式チャンネルの動画なのでクリックしても大丈夫です。違法アップロードのリンクは貼りません)


この頃の浜崎あゆみが、まさに90年代後半~2000年代前半メイクの魅力を爆発させていてキュート。ツヤツヤのベージュリップ、囲み目、小麦肌、金髪シャギー。

 

 

M 愛すべき人がいて

M 愛すべき人がいて

 

 

2019年8月に発売されたあゆの半自伝本。未読だが、いつか読みたいと思う。貧しい家庭に生まれ、“一人きりで生まれて一人きりで生きて行く きっとそんな毎日が当たり前と思ってた” 少女(なお、浜崎あゆみの出身地は福岡県)の成長譚として面白そう。

 

 

恋愛の相手に母性や父性を求めるティーンエイジャーってどうしようもなく居るものだし、ではかつての僕たち/わたしたちは結局どうすればよかったのかを、大人として回想する物語には常に興味を引かれます。べつにあゆの自伝にはそこまで求めないけど。

 

A Song for XX

A Song for XX

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