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1.ビジュマムとは
過去記事で、わたしの好きなアクセサリーブランドのビジュマムを紹介した。
ビジュマム(Biju mam)は、「オトナが使えるデコラティブ」をコンセプトとする天然石アクセサリーブランドである。大粒の色石を贅沢に使った指輪が主力商品で、オンラインショップのほか、札幌・東京・横浜・名古屋・大阪・福岡に実店舗がある。
公式サイトはこちら。
公式インスタグラムからいくつか商品を貼ります。
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石の大きさは2センチを超える大粒からさりげない小粒までさまざま。形も一般的な丸から不定形、ハートや星まである。輪っか部分のデザインも豊富で、幅広い好みに応えるデザイン性の高さが特徴。
気になるお値段だが、多くの商品が5000円前後で、高くても1万円ちょっと。アクセサリーなんて100均やラティスやスリコでも買えることを思えば安くはないが、天然石と地金を使っているにしてはお買い得です。ちょっといいものが欲しい気分のときのご褒美ブランドとしてアリだと思う。わたしは気づけば5個も買ってしまっていた。今年こそもう買いません。
2.回転式指輪のすすめ
そんなビジュマムだが、商品の中に、パーツの一部を回転させられるローリングリングがある。
公式インスタグラムを見てみます。
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指に触れるパーツが幅広で、上に細い輪っかが重なっており、輪っかをくるくる動かせる仕組みになっているのだ。
発達障害の症状の一つとして、一見無意味に見える同じ行動を繰り返し行わずにはいられない常同行動と呼ばれるものがある。不安やストレスなどさまざまなきっかけによって引き起こされ、具体的な動きははうろうろ歩き回る、爪を噛む、手遊びをするなど個人差がある。意志で抑えつけるのは難しいが、成人の行動としては奇異に映ることもあるので、公共交通機関の中などの人前では悩みの種となる。そこで、代わりに回転式の指輪をいじって衝動を発散し、回す感覚に集中して気を紛らわせたり落ち着くきっかけにしたりできるのではないでしょうか。実際に、発達障害者向けを謳う回転式指輪はスピンリングやスピナーリング等の名称で商品化されている。
わたし個人は常同行動はあまりないタイプで、ビジュマムのローリングリングも実際に買ったわけではないので具体的なレビューはできないのだが、発達障害とともに生きる着道楽として思いついた次第です。
発達障害者向けを謳う回転式指輪は、デザインがシンプルすぎたり、キュートな雰囲気に偏っていたりするものが多い。ファッションアイテムというよりは、福祉器具に近い感覚で作成されているのだろう。そんな中でビジュマムの指輪は、ファッション性が高くお洒落で、キュートなものが好きな人にもエレガントなものが好きな人にも、より幅広い好みに対応できるのではないでしょうか。発達障害者にありがちな感覚過敏が重い人はそもそもアクセサリーをつけられないだろうが、アクセサリーはつけられて、常同行動の傾向があって、せっかくならお洒落なものが欲しい人にはマッチするのではないか。見た目が好みなら、外出前につけるのを憶えておくモチベーションにもなるだろう。
なお、ビジュマムのローリングリングは発達障害者向けを謳っているわけではないので、回転ギミックはあくまでデザインの一環であり、耐久性にはやや不安がある。ビジュマムのアクセサリーの素材であるシルバー925と真鍮は、一般的な使用には耐えるが、どれくらい頻繁に回転させても大丈夫かはわかりません。実際に使ったことがある人がいたらぜひ教えてください。
以上、発達障害者向けの、ビジュマムのすすめでした。
3.外出先で落ち着く工夫いろいろ
ちなみにわたしも、街中で心身の状態が悪くなることはある。常同行動の苦痛とはまた違うだろうから、安易に一緒にすることはできないが、わたしも自分なりに気を紛らわせて落ち着くためのアイテムを所持しているので紹介しておく。アクセサリークロスとマルチバームだ。
アクセサリークロスは、アクセサリーポーチに入れてバッグに常備している。シルバー製品の曇りや黒ずみを綺麗にできる研磨布で、身につけているアクセサリーを一心不乱に磨いて気持ちを落ち着かせる。
人との待ち合わせでそわそわしてしまうときにも有効。遅刻防止のため念には念を入れすぎて早く着きすぎてしまう発達障害者は多いのではないでしょうか。人と会う前にアクセサリーがピカピカになるので実益もあって一石二鳥。
マルチバームは、爪や指先などの保湿に使う。最近使っているuka(ウカ)のリップ&ネイルバームは、ラベンダーの香りつきで、深呼吸して嗅いで気持ちを切り替えることができる。保湿もできて一石二鳥。
これらの工夫を含む、ADHDの持ち物紹介は過去記事に書きました。
4.発達障害者向けの回転式指輪のブランド
最後に、発達障害者向けの回転式指輪(スピンリング、スピナーリングとも)を紹介しておきます。
Amazonでは、福祉作業所製品の通販サイトのたーとるうぃずが開発したものが手に入る。
たーとるうぃず公式の商品紹介はこちら。
可愛いカメ柄とシンプルな無地の2種類で、サイズ展開が少ないのが難点だが、はっきり常同行動対策商品として売られているので、ある程度は耐久性があるだろう。汗水に強いステンレス製なので、常時つけっぱなしにすることもできそうだ。ビジュマムはシルバー925と真鍮製で、安い合金の指輪よりは汗水にも耐えるが、常時つけっぱなしにするのは望ましくない。お洒落するときだけにしておくのがいいだろう。
福祉作業所(就労継続支援B型事業所)とは、知的障害・身体障害・精神障害などさまざまな障害を持った人に仕事を通じて社会参画の場を提供する福祉施設で、利用者にはわたしのような発達障害者もいる。前項で紹介したアクセサリーポーチも福祉作業所と提携した商品です。
就労継続支援B型事業所は法律上は会社ではなく、最低賃金が適用されないので、作業に従事することで利用者が貰える金銭(工賃)は非常に少なく、搾取ではないかとの批判もある。作業所の製品を買うことは必ずしも最適解ではないかもしれないが、選択肢の一つとしていかがでしょうか。
【2024.7.11 追記】
外出先で調子が悪くなったときに落ち着く工夫をさらに詳しくまとめました。