夕食後毎度の不安工芸茶の開花も待てず流し込むデパス
親兄弟でも医者でもない 「死にたい」にかける言葉すら持てはしない
心因の動悸は波形を乱さずに安静時のままおまへを揺さぶる
生きる価値ないのに生きてゐるんです ※周知の事実のやうに真顔で
涙未満呻吟以上のみずうみにおまへは毎夜溺れているのか
贄のやう一度壊れた精神の欠片にいついつまでも刺されて
もう無理です今夜死にますさよならと波打つ背中をただ撫でさする
お守りのやうにベルトを握りしめる拳をそつと引き剝がし 眠つて
たましひと社会のあわひを黴させる結露のやうだ生きづらさとは
死にたいとカレー食べたいが同じ口からまろびでる現実(リアル)を生きる