1.黄味のないブラウンのスティックアイシャドウを探して
以前にも書いたようにわたしは、アイシャドウはパウダーのものではなく、スティックアイシャドウを愛用している。スティックアイシャドウは、粉飛びしないので手指を汚しにくい・直感的に描けて時短・省スペースなどのメリットがあり、ADHD向けである。詳しくは過去の記事で詳しく解説しています。
ここ半年ほどのお気に入りは、インテグレートのプチクレヨンアイシャドウのBR4 グレイッシュブラウンだった。ローソン限定販売のミニコスメで、2色1セットで500円。
パーソナルカラー:ウィンターの民として、黄味の強いブラウンアイシャドウが苦手なのだが、これはプチプラには珍しいグレー系のローズブラウンだ。ラメも、ブラウンシャドウにありがちなゴールド系ではなくて、シルバー系の多色ラメ。発色は薄いが、仄かな陰影と輝きを乗せるのに重宝していた。詳しくは、上記の記事で紹介しました。
しかし、いかんせんミニサイズなので減りが早い。そこで、似たようなグレージュ系のスティックアイシャドウを探していたところ、Twitterのフォロワーさんのツイートでロレアルパリのこれを知ったので、購入してみました。
2.ロレアルパリ カラーリッシュ ルスティロスモーキー104 レビュー
スウォッチ
公式サイト カラーリッシュ ル スティロ スモーキー 104 | グラデも簡単!ブラシで馴染ませて、簡単密着 | ロレアル パリ L'ORÉAL PARIS
ロレアルパリ カラーリッシュ ルスティロスモーキー 104 トープレディ。1.5グラム1600円。繰り出し式ではない、クレヨン型のペンシル。ペンシルの反対側にブレンディングブラシがついているのが特徴。
見た目は紫味の強いモーヴブラウンで、人によってはブラウンがかった紫と認識する域かもしれない。ちなみにトープ(taupe)とは、グレーとブラウンの中間を表す色。
蓋部分に貼ってある色見本はくすみピンクに近いが、本体の発色とはけっこう違います。
スウォッチはこちら。上が三度塗り、下が二度塗り。太陽光撮影、無加工。
PCウィンターのわたしの肌では、ニュートラルに近い赤味ブラウンに発色しました。シルバー~ピンク系の多色ラメが白っぽく光る。繊細な濡れ艶ではなくて、ラメが面でギラッと反射するあたりはプチプラ感が否めないが、まあお値段相応でしょう。重ね塗りしても発色はあまり変わらず。密着が非常に早いので、ぼかしたいときは即座に。
パッケージはこんな感じ。
インテグレートのプチクレヨンアイシャドウよりも柔らかくてするする描けるので、まぶたの負担が少なそうなのがいい。
BR4 グレイッシュブラウンと比較するとこんな感じ。上2本がロレアルパリ、下がインテグレート。自然光撮影、無加工。
二重幅に溜まる問題への対処
スティックアイシャドウはどれもそうだが、パウダーアイシャドウよりも二重幅に溜まりやすい。そんなときは、まぶたに粉をはたいて油分を抑えてから塗るとより長持ちします。わたしは、出先で使うときは、キャンメイクのシークレットビューティーパウダー 02 ナチュラルをまぶたにはたいている。このプロセスは必須ではなく、なくても短時間なら問題ないです(まぶたの皮脂量にもよると思うが)。
公式サイト シークレットビューティーパウダー | CANMAKE(キャンメイク)
シークレットビューティーパウダーはメイク直し用にいつも持ち歩いています。乾燥しすぎないけれど表面はサラサラに仕上がるので、こうやって油分を抑えるのにも使える。色はほとんどつかないのでポイントメイクの発色を邪魔しない。
家でもうちょっとゆっくり使うときは、キャンメイクのシェーディングパウダー 04 アイスグレーブラウンでスモーキーな囲み目を作ってから塗る。油分が抑えられると同時に、目元の陰影が深くなって、アンニュイな雰囲気に仕上がります。
公式サイト シェーディングパウダー | CANMAKE(キャンメイク)
キャンメイクのシェーディングパウダー 04 アイスグレーブラウンは、クールトーン(いわゆるブルーベース)向けのシェーディングとして有名。黄味のないグレー系のブラウンで、グレージュ系のアイシャドウとの相性は抜群です。薄づきなので、目に使うときも、付属のブラシで大雑把にアイホールに馴染ませるだけでOK。濃く広げすぎると痣のように見えてしまうので注意。
スティックアイシャドウは割高。不便感は金で殴って解決しよう
デメリットは、1600円という価格でしょうか。プチプラとはいえ、これ1本でパウダーアイシャドウの4色パレットが買えてしまうお値段ではある。
この商品に限らず、スティックアイシャドウは全般的に割高です。安いものでも1000円前後するし、それで4色揃えようと思ったら、プチプラどころかデパコスのアイシャドウパレットが買えてしまう。それでもわたしは、便利さをお金で買うと思って払っています。ADHDの障害特性は、ツールにお金をかけることである程度は解決できるものも多い。お金をかけるといってももちろん大げさな話ではなく、庶民の日常生活レベルの話です(わたしは大学生なので、大きなお金を動かす生活改善のノウハウはまだありません)。こういうプチプラコスメの選び方ひとつだったり、ほんの数百円でも変わってくるものはあります。
3.障害特性に合わせてコスメを選ぼう
生活とは、究極、自分に合うツールを探すかツールに合わせて自分を変えるかの二択の繰り返しである。ADHDなどの、社会的に「障害」とされている特性を持っていると、自分が障害者で無能だからうまく生活できないのだと思ってしまいがちだが、実はツールが合っていないだけのことも多いです。自分に合うツール(広い意味では「環境」)を常に模索していきましょう。同時進行で、自分に至らない部分があるならば少しずつ直していけばいいのだ。
コスメ選びを例に出すならば、わたしはほとんどのコスメを利便性第一で選んでいる。最低限、使い勝手の下限を切らないことを確認した上で、バイブスに従って買います。
・日焼け止め→ポンプ容器のものを。
・メイク下地→感覚過敏でも耐えられる、軽いつけ心地のものを。色つきUV乳液を適宜活用。
・リキッドファンデーション→チューブ容器かポンプ容器のものを。ジャー容器はNG。
・フェイスパウダー→プレストタイプのものを。ルースタイプはNG。
・アイブロウ→繰り出し式ペンシルとパウダーが一体型になったものを活用。
・アイシャドウ→なるべくスティック型。
・マスカラ→メイク直しが面倒になるので省略すること多し。
・リップ→なるべくスティック型。
使い勝手第一のコスメで構成されたポーチの中身紹介はこちら:
人それぞれ使い勝手の下限は違うと思うので、自分なりの容器の好みとかを見つけるといいと思います。
自分の能力や特性やキャパシティに合うツール(環境)を探し出すのには時間がかかる。そもそも自分の特性を正確に把握するのも簡単なことではないです。だけどそれは、自分という人間をよりよく知るための大切な営みだ。気楽に、気長にいきましょう。
以上、ロレアルパリ カラーリッシュルスティロスモーキー 104 トープレディの感想でした。
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