例によってタイトルが意味不明なのだが、今日のテーマはADHD的ネイルのすゝめです。
前にも書いたけど、小指の爪ってネイルを塗るくらいしか存在意義がないよな。ちっこくて可愛いパレットでしかない。
メイクというやつはわたしの顔をイカす感じに彩ってくれるが、いかんせん持続時間が短い。朝に施しても夕方には崩れてしまうし、お直しは手間だし、最終的にはクレンジングしないと肌荒れしてしまう。要は、夜には結局消してしまう絵を朝に必死こいて描く作業なわけで、中々に精神的負荷が高く、どうしても食指が動かないときもある。
それでも、時代(とき)の風が強すぎるときは、日常に彩りが欲しい。安定供給で毎日欲しい。バイブスをアゲたい。
そこでネイルだ。
指先というのは常に目に入る部位なので、爪が綺麗だと精神安定効果が非常に高い。見るたびにテンションが上がる。そして、メイクは数時間しかもたないが、ネイルは手入れしなくても3日くらいはもつし、手入れして塗り直せばもっと長く楽しめる!
ネイルの良さに目覚めて以来、マニキュア→ジェルネイル→素爪風ネイルとネイル遍歴を経てきた。それぞれのメリット・デメリットなどを以下に記録しておく。ちなみにすべてセルフ施術です。ネイルサロンにもいつか行ってみたいが、高額なので当分は手を出せない。
1.マニキュア(ネイルポリッシュ)
爪に塗る化粧料にはポリッシュとジェルの2種類があり、いわゆるマニキュアといえばこのネイルポリッシュを指す。液状のエナメルで、ただ爪に塗って乾かせばいいだけ。お手軽。
メリット
①安い、どこでも買える、カラバリ豊富
百均からハイブランドまで多種多様なメーカーが出していて、価格も色も選び放題。価格による質の差も少ないので、安いものを沢山買い集めて自由に楽しめる。
デメリット
①乾くまで時間がかかる
速乾を謳うポリッシュであっても、完全硬化するまでは結局1、2時間はかかることが多い。その間、爪をなにかに触れさせないように注意しなければならない。これが中々しんどい。マニキュアガードをつけて爪を保護したり、ドライヤーで温風を当てて乾燥を促進したりすれば多少は楽になるが、正直焼け石に水である。
▼マニキュアガードは指先にはめるキャップのようなもので、乾燥前のネイルにうっかり傷をつけるのを防いでくれる。百均でも買える。マニキュアをするなら買っておく価値はある。長時間つけていると指先が締めつけられて痛くなってくるのが難点。
▼USB扇風機を使っても焼け石に水です。
▼心からぁン キミに伝えたぃン ニトリのネイルドライヤーは風が弱すぎて役に立たないからやめとけ
②塗り直しが面倒
先ほど「価格による質の差も少ない」と書いたが、つまりはどんなネイルポリッシュでも3日もすれば先から剥げてくるのだ。これは塗料の性質上仕方がない。剥げたら塗り直せばいいのだが、乾くのに1時間もかかるのだから塗り直しにも時間が要る。
▼誕生日プレゼントでいただいたCHANELのネイル、ヴェルニロングトゥニュ ネイルエナメル 624 ブルートロンペール。完全硬化までが早いし、百均のネイルより耐久性は各段に高い! 運がよければ7日くらい持ちます。しかしその数日のためだけに数十倍の金額を出せるかというとちょっと厳しい……。大好きな友人にいただいたCHANELなのでバイブスは最高に上がるけども。
公式サイト ヴェルニ ロング トゥニュ ネイル エナメル - メークアップ - CHANEL
なお、剥げても目立たない色を選ぶという対策を取ることはできる。自爪の色に近いピンク系・ベージュ系・ゴールド系で薄色のポリッシュなら、剥げてもあまり目立たない。塗るときも、多少はみ出したりムラになったりしても大丈夫。
▼個人的に、雑に塗っても一番目立たない色は、基材が透明のラメです。透明だからはみ出ても見えないし、ラメ粉だから色ムラや凹凸という概念自体がない。
2.ジェルネイル
乾くのに時間がかかるというネイルポリッシュの欠点を超解決するのがジェルネイルである。UVやLEDなどの特殊な光線で固まる合成樹脂を塗り、乾かすのではなく硬化させる仕組みのネイル。
わたしは、ネイルポリッシュと同じように塗るだけでいいオールインワンタイプのソフトジェルを選んでいる。ジェルの中には、トップコートの拭き取り・爪の表面を削るサンディング等の特殊な工程を要するものがあるが、「サンディング不要」「ベースコート不要」「ワンステップでOK」などと謳われているものを選べば楽ちんだ。
よく買うオールインワンジェルはJelly Nailとラクジェル。今のところ、このブランドを買い続けたい! みたいな決定打は見つかっていないので、いろいろ試すようにしている。
公式サイト
メリット
①時短になる
これが最大のメリット。ジェルネイルは、専用のライトを当てれば1分程度で完全硬化してつるっつるになる。初めてジェルネイルをしたときは心底感動した。剥げたり欠けたりしても、塗り足してライト1分照射で固まるのだから短時間でお直しできる。
②長持ちする
ベースジェルからきちんと塗れば2週間以上もつ。ちなみに、ベースジェルを省略すると普通のマニキュア並みにすぐ剥がれます。やむを得ず省くならトップジェルのほうがおすすめ。
デメリット
①ジェルネイル専用のライトが必要
初期投資が要ります。ジェルにはUVライトで固まる式のものとLEDライトで固まる式のものがあるらしいので、兼用できるやつを東急ハンズで適当に買った。適当すぎて値段も覚えていないが2000円以内だったと思う。Amazonにも似たようなものがあった。
ちなみに、ジェルの容器にはだいたい「当ブランドが出している同じシリーズのライトをお使いください」と書いてあるが、別ブランドのライトでも普通にいけた。
【2019.4.14追記】バイネイルラボのカラージェルが固まりませんでした。やはり相性はあるようだ*1。
ライトは以下の3つの条件で選んだ。
なお、照明用のLEDでは固まりません(ダメ元で、卓上灯で試したことがある)。光の波長が違うらしい。
②ジェルが高価
ネイルポリッシュは100円代から買えるが、ジェルは1000円以上はする。
③カラーバリエーションが少ない
ネイルポリッシュに比べるとなぜか少ない。
④オフに手間がかかる
ネイルポリッシュは普通のリムーバーで数回拭けば落ちるが、ジェルは専用の強力なリムーバーに浸してからこそげ落とす必要がある。当然爪の健康にはよくない。
3.素爪風ネイル
エテュセのネイル美容液に出会ったことで目覚めた。
公式サイト クイックケアコート | エテュセ公式サイト -ettusais-
これが素晴らしかった。公式サイトによると
素爪でいるより、爪にいい。
弱い爪を摩擦や乾燥から保護し、爪のカケ・割れ・二枚爪・乾燥を防ぎます。
塗布すると、エッセンスコート成分が均一な薄膜をつくり、ナチュラル光沢成分&植物オイルが自然なツヤを与えます。
とのことで、塗っても爪を痛めることなく、健康的なツヤを出すことができるスグレモノ。爪が綺麗だと精神衛生上いいと書いたが、色をつけなくてもツヤツヤしているだけでその効果があるのだと思い知った。
液自体は薄ピンクと薄紫の2色展開。塗布すると透明で、色はまったくつかない。なによりも、乾くのが早い。塗るそばから乾燥していき、ドライヤーを当てなくても5分程度で完全硬化する。剥落の仕方が自然なので、放置していても見苦しくないし、気分で塗り足すこともできる自由さが素晴らしい。
通常のトップコートやハードナーは、一部はがれると、厚みがあるため、凹凸になりますが、「クイックケアコート」は、厚みのない薄膜仕上げなので、落とさず、上から塗布してもキレイになじむので、リムーバーいらずです。
モチベーションにムラがあるADHDとしては、このようにやってもやらなくてもいいゆとりを残したアイテムを積極的に利用していきたい。
わたしはパソコンデスクに置いておいて、作業の合間にちょいちょいと塗ったりしている。指先が綺麗だと気分がいい。
攻撃力高めのガッツリ綺麗色ネイルはわたしを最高にエンパワメントしてくれるけれど、その声援がちょっぴり重苦しく感じる夜もあるってわけ。背中を押すのではなく黙って寄り添ってほしいときはエテュセ、君に決めた。壊れそうなほど狂いそうなほど切ない夜にはそっと抱きしめて。
ちなみに、爪用美容液としての効果は求めていないのでよくわからない。匂いは普通のマニキュアと同じシンナー臭なのだが、本当に “素爪でいるより、爪にいい” んでしょうかね。少なくとも普通のマニキュアよりはマシ、くらいのライトな期待感で使っています。大事なのは「爪にいいことをしている」という満足感なので。バイブスなので。
以上、ネイルのすすめでした。
▲ZIGGYの森重樹一がジェルネイルに初挑戦する動画です。森重、爪がちっちゃくて可愛らしくて、これぞ長年ギターを弾いてきた働き者のきれいな手や……とナウシカ化せざるを得ない。
▲わたしの最近のお気に入りは Jelly Nail 31番 リッチチョコレート。黒に近い艶やかなダークブラウン。薬指は Jelly Nail 7番 シャインシルバーを重ねた。中指と人差し指の装飾はネイルパーツではなくて、ハンドメイド用パーツの丸カンである。アクセサリー作りのために PARTS CLUB で買ったものが余っていたので。
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*1:バイネイルラボのカラージェル 085 クラシックオペラが、数分間照射し続けても固まらなかった。ジェルの説明書きには “by Nail Labo専用LEDライト30秒/36WUVライト120秒” とあり、手持ちのライトではワット数が足らなかったと思われる。