黒系のアイシャドウが欲しくなったので、マジョリカマジョルカのシャドーカスタマイズ BK922 黒蜥蜴とKATEのフラッシュクラッシュNEO BK-1をドラッグストアで試した。
マジョリカ マジョルカ シャドーカスタマイズ BK922 黒蜥蜴 1g
- 出版社/メーカー: 資生堂ジャパン (SHISEIDO JAPAN)
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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フラッシュクラッシュNEOはすでに生産終了、在庫のみとのこと。
前々から、黒色のアイシャドウを買うならこの2つのどちらかだと決めていました。なぜなら名前がイカすから。黒蜥蜴とフラッシュクラッシュですよ。
言うまでもなくコスメのネーミングは重要である。普段は激安スーパーで創英角ポップのチラシに踊らされているわたしでも、たまにはオシャレ成分を摂取したい。コスメたちには、舌の上で転がしていたくなる耽美な名前と華麗な色彩で貧乏生活を潤してほしいのだ。シャネルのオンブルプルミエールプードゥルパウダーアイシャドウやDiorのディオールスキンミネラルヌードルミナイザーパウダーライジングスターのようにそもそもクソ長くて憶えらんねぇ系も素敵だが、イチオシは、商品名はシンプルなのにわざわざ凝った色名を足す系ですね。無駄の極み乙女といった風情が大変好ましい。人生、無駄より大事なものなんてないですからね。
MACのリップ、クリームシーンリップスティック。色ごとに名前がついている。プリティボーイ(コーラルピンク)、スピードダイアル(青味の薄ピンク)、ダズンカーネーションズ(朱色っぽいレッド)あたりがイイですね。片手にピストル、心に花束、唇にもいっぱいのカーネーションを。
SUQQUのアイシャドウ、デザイニングカラーアイズの和ネームも魅力的。蒼雫 -AOSHIZUKU、宵紅 -YOIBENI、透葵陽 -TOUKIYOU などなど。SUQQUはすべてのメイクアップアイテムに風流な名前がついていて浪漫がある。ただし、あまりにも豪華絢爛に装いすぎていて、デザイナーに名乗らされている感が拭えないのが玉に瑕だと思う。美しきコスメは人間なんぞの傀儡でいてはいけない。人間の思惑など我関せず、あくまで孤高で傲慢でいるべきなのです。だから、あたかもコスメが自ら名乗り始めたかのような自然かつゴージャスな名前がいいんですよ。たとえば、Diorのサンククルール 357 エレクトリファイを見よ。この色味にしてこの配色、いかにも自らエレクトリファイ(大胆な、目が覚めるような、電撃的な、痺れるような)を名乗ってきそうなふてぶてしい面構えをしているでしょう? そういうことです。どういうことだよ。
ちなみに、MACもSUQQUもDiorも、上記の商品は今のところ買ったことはないです(ネタにしといてごめん)。
上記2つとは方向性が違うけれど、オルビスの「手と髪」も、装飾を削ぎ落としたパッケージデザインと相まってストイックな美しさを放っていると思う。髪にも手にも使えるワックスだから「手と髪」ですって、やはり毎日使うものはシンプル&スタイリッシュでなくちゃね、と感心していたらいつの間にか在庫限りで販売終了していて悲しい。ちなみに、ヘアワックスを買うならヘアとハンド兼用のクリームを選ぶのがADHDにはオススメです。手洗いの手間が省けるので。詳しくは下記の記事で書いた。
さて、黒蜥蜴とフラッシュクラッシュネオである。肌に乗せてみたところフラッシュクラッシュネオのほうが色味が好みだったので、こちらを買いました。
しばらく使ってみて気づいたけれど、粉落ちが酷くて、数時間もしないうちにパンダ目になります。
でも名前とヴィジュアルがいいからOKです。
【補足】
わたしはメイクにときめきを求める派だが、中にはメイクに一切興味がないけれど仕事で嫌々している人もいることと思う。メイクは楽しみであると同時に、社会的に要請される理不尽な規則でもあるのだから、なるべく精神的コストのかからない、シンプルでわかりやすい商品も必要だ。ドラッグストアコスメの高価格帯ブランド(カウンセリングコスメともいう。マキアージュ、コフレドール、綾花など)が、そういう需要を上手く掴んでるんじゃないだろうか。
中でも特にわかりやすさを極めているのがオーブで、「つけてるほうが荒れにくい美容液ルージュ」「見たまま塗るだけアイブロウコンパクト」とか、一目瞭然の実直なネーミングが潔い。
公式サイト 花王 ソフィーナ オーブ デザイニングインプレッションアイズ
オーブの「見たまま塗るだけシャドウ」ことデザイニングインプレッションアイズ。マジで見たままで最高。メイク初心者の知人のポーチに入っていた記憶がある(母親に全部選んでもらったそう。ナイスチョイスだと思う)。