敏感肌ADHDが生活を試みる

For A Better Tomorrow

たかがセルフネイルでご機嫌になれてしまう優秀な奴隷にもできる反逆がある(と思いたい)

 

 

 

私生活の変化と、春特有の気温・気圧の不安定が重なって、精神状態がよくない。これは不要不急のコスメでも買わないと耐えられないと思って、ショッピングモールに買い出しに行ったついでにコフメフロアを覗いてみると、コスメのテスターが全撤去されており、色味を試して購入することはできない状態になっていた。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響である。

近年流行りの「自分のご機嫌を自分で取る」ムーブの例として、コスメ購買はしばしば推奨されている。しかし、「消費」という、インフラありきの、根本的に他者に依存した趣味嗜好は、こんなにもあっけなく奪われ得るのだ。精神的な支柱として頼みにするには脆弱すぎる。失うまでそれに気づけないでいたことに腹が立った。なにも買わずに帰ることはできなくて、テスターなしで買えるコスメ(=ネイル)に手を伸ばした自分のいじましさにも。

こんな社会状況で、プチプラコスメを買ってご機嫌になるなんて、奴隷が鎖をカラフルにペイントして「気分アガる~♪」なんて言っている様でしかなく、哀れで滑稽である。

 

わたしの指先が美しく整っていることは、優秀な奴隷であることの証明だ。残念ながら。しかし同時に、反逆者の証でもある。たとえばメイクが抑圧の証でもありエンパワメントの手段でもあるように、この二つは両立する。望まれていない生を生きるという反逆。政府はわれわれに死んでもらいたがっているが、わたしは生きてやる。わたしが選んで、わたしの手で塗った色をまとって、わたしなりの生活を実践し続けてやる。奴隷的いじましさを発揮しながらも、同時にバチ切れることは可能である。バチ切れる先はこちら:ご意見募集 | 首相官邸ホームページ 奴隷として、反逆者として、指先から引き裂かれながら、よりよい生活を試みる。

 

くににころされてたまるか!

 

 

ネイル着画とネイルボトル。

ネイル着画。

ネイル着画。

 

www.zoya.jp

 

 

【2020.4.7 追記】 

肺炎治療で血中酸素濃度を測るときにネイルは邪魔になる、という意見を見かけました。いまネイルをするならばリスクを考慮した上で、自力でオフしやすいものにすべきだろう。詳しくは以下の記事を参照。

 

www.infernalbunny.com