着道楽なので服選びにはそこそこコストを割いている。買ったからには末永く着たいとも思っている(今季限りと割り切ってプチプラ服を着倒す考え方もあるが、最近は気分ではないのでそのような買い方からは遠ざかっている)。しかし服は消耗品なので古くなって処分したり、新しい出会いがあったり、体型変化やマイブームの変化があったりして、手持ちのラインナップは毎年緩やかに入れ替わる。入れ替わって忘却してしまうのは惜しいので、感性の記録として、今季着たものを記録していくことにした。今回は冬アウターを記録します。
今季のまとめ
南関東在住の身なので、冬装備もなんだかんだ好みを優先していられる。今年は、2月上旬には都内で異例の積雪があったりもしたが、基本的には暖冬であったように思う。なんだか年々温かくなっている気がする。わたしは暑がりなので、ダウンは2021年冬を最後に着ていない。ホットコット(ヒートテック系の薄型冬用インナー)も2021年冬が最後だ。この冬も、コットン100%のタンクトップ(通年同じ)+長袖トップス1枚+アウターで過ごすことができた。
2024年2月5日夜の様子。東京にしては大雪だが、雪国の民には鼻で笑われるような量であろう。
冬アウターの新規導入は1枚。着道楽とはいえ、アウターは高価なのでそうそうポンポン買うことはできない。既存のアウターの中では、ZARAの赤いチェスターコートを手放す決断をした。7、8年前から愛用していたが、最近は気分ではなく、去年あたりから着用頻度が減っていたので売却することにした。
こちら絶賛売り出し中なので欲しい人は声かけてください。詳細は下記記事まで。
また、HAREのライダースジャケットも手放した(こちらはすでに買い手がついています。ありがとうございます)。ここ数年肥ってきつくなってきて、痩せる気配もないので決断した。着ていて疲れる服はだんだん着なくなるお年頃。
アウター記録
今季ヘビロテしたアウターは以下の3着。
1.上野屋 トレンチコート
上野屋 ナポレオンコート
価格:36000円前後 素材:表地 ウール50%・ポリエステル50%、裏地 ポリエステル100%
2019~2020年ごろ購入
今季一番よく着たのがこれ。過去記事で詳しく紹介しました。
着丈130センチのロング丈。ややロングすぎるように感じて、実は2022年ごろは出番が少なかったのだが、今季は急に気分になって引っ張り出してきた。こういう謎の気分の変化が急に来るからファッションは面白い。そもそもは次項で紹介するべつのトレンチコートが古びて色褪せてきたときに新調するつもりで買ったのだが、防寒性や取り回しがけっこう違ったので、結果的には別物として両方着ている。
元々ロングコートは似合うほうなので、迷ったらとりあえずこれを着ていた。中に着た服が微妙でもこれさえ羽織れば持ち直せる。
2.コムサイズム トレンチコート
価格:2万円前後 素材:表 ポリエステル75%・レーヨン18%・ポリウレタン7%、裏 ポリエステル100%
2016~2017年ごろ購入
手持ちの中で最もヘビロテしている服の一つがこれ。カーディガンみたいなコート略してコーディガンとか、テロテロのとろみ生地のトレンチ略してテロンチとか、謎の造語が流行っていた2017年ごろに買いました。当時の分類としてはテロンチコートだったと思う。わたしは暑がりなので真冬でもこれくらいのトレンチでいけるため、ベーシックウェアとして秋から春まで着倒していた。ここ数年は色褪せが気になってきたので、入れ替えるつもりで前項の上野屋のトレンチを買ったものの、上野屋のトレンチは丈が長くて生地が厚いぶん重たくてやや肩が凝る(肉体的にも精神的にも)感じがあり、二代目にはならなかった。その後もちょくちょく探しているが、やはりこのコムサイズム(COMME CA ISM)のトレンチに勝るものが見つからないので、専門店に染め直しを頼むことを検討中である。しかし黒染めは本来コットンやレーヨンに適合する技術なので、ポリレーヨン混紡はかなり難しいと思われる。知見がある方は教えていただけると幸いです。
単体だと目立たないが、上野屋の黒いコート(下)と比べて撮影するとオレンジっぽく退色してる気がする。
毎年冬に着倒してたが、今季はもっと長い丈が気分だったので前項の上野屋のほうが出番が多かった。とはいえオールタイムベストウェアであることには変わりない。
ADHD流のコート選びのコツの記事でも紹介しています。
3.A.T(エーティー) ウールジャケット
価格:22000円 素材:表 ウール100%、身頃裏 ポリエステル100%、中綿 ポリエステル100%、袖裏 ポリエステル100%
2023年11月購入
今季の新規購入品。下北沢の古着屋さんで見つけた。A.Tの2000年代の品らしい。A.Tとは今回初めて知ったブランドだが、現在はEC限定販売で、デザイナーの田山淳朗(ATSURO TAYAMA)はヨウジヤマモト系列のY's(ワイズ)出身とのこと。わたしはヨウジヤマモト系列のブランドが好きなので響いたのかもしれない。
ライダースっぽさもあるジップ開閉のウールジャケット。アシンメトリーなフリルデザインが珍しい。それこそヨウジヤマモト系列のブランドにありそう。
ポケットもしっかりついている。わたしはポケットのないアウターは絶対に買いません。
わたしの身体に素晴らしくフィットしており、締めつけ感がないのが最高です。さっきも書いたが、着ていて疲れる服って結局は着なくなりますからね。わたしは基本的にはタイトなアウターが好きなので、着心地とシルエットの両立は永遠の課題だが、こちらのウールジャケットは体型に合っていた。ウール素材なのでほこりや猫の毛が目立つのがややデメリット。
わたしは黒色の服が好きなので猫の毛との相性は悪いが、素材としてはポリエステルのつるつるした生地感を好んで買うことが多いのでまだ助かっているのかもしれない。
以上、今季の冬アウターの記録でした。