最終更新:2023.6.2
好きなお洋服を好き勝手に語り尽くす着道楽日記、今回は、もう手放した服のうち、写真が残っていたものの記録です。着てみて気に入らない点があったから捨てるなり売るなりしたわけだが、写真が残っている服は、見た目だけは最高に気に入っていたものが多い。せっかくなので、わたしの感性の記録、ライフログとして、まとめておきます。また、手放した理由は精神障害者としての生活スタイルに合わなかったからという理由が大半であり、判断の経緯も記録することで、ほかの誰かの参考にもなれば幸いです。
写真はすべて、ブログを始める前に古いスマホで適当に撮ったものなので、今よりもクオリティが低いが、ご容赦ください。
過去の捨てた服記録はこちら。
服記録
1.ZARA ライダースジャケット
価格:10000円前後 素材:合成皮革
2016~2017年ごろ購入
ライダースジャケットは昔から好きで、ZARAではまず一般的なスムースレザー(合成皮革だが)のライダースを買い、次にこのフェイクスエードのライダースも買った。エポーレット(肩の線に沿って装着されるショルダーストラップ)がついているのがかっこよかった。重たいし縫製が雑で、着心地はよくなかったです。
ZARAは初めて好きになったブランドである。当時住んでいた地方都市に小さい店舗があったのだ。今まで国産のシンプルカジュアルブランドしか知らなかったところに、こんなにもクールで華やかで、買えなくもない価格で、しかもわたしに似合うブランドがあるのかと衝撃を受けた記憶がある。ファッションを好きになれたのは、ひいてはファッションを楽しむ自分を許して好きになれたのは、ZARAのおかげと言っても過言ではありません。2018年ごろまでは毎週のように通っていた。
その後、ZARAをはじめとしたファストファッションブランドの労働問題・環境問題やデザイン模倣の問題を知り、2020年ごろからは距離を置いています。平たく言うと不買している。
これは現時点での判断なので、今後は変わるかもしれません。
2023年6月現在、手元に残っているZARAのアイテムはコート・スカート・ピアスの3点。これらは大切に着続けようと思います。
2.ブランド名不明 トレンチコート
価格:500円前後(古着) 素材:おそらくポリエステル
2017年頃購入
シルエットはベーシックなベージュのトレンチコートだが、襟のバイカラーが珍しくて手に取った。しかしベージュ色もミドル丈も得意ではないので、結局はあまり着ないままだった。
当時住んでいた地方都市のセカンドストリート(チェーンのリサイクルショップ)で買いました。田舎なので、個人経営のおしゃれな古着屋などは近所にはほとんどなかった。
3.merlot(メルロー) チャイナコート
価格:5000円前後 素材:おそらく綿
2016~2017年ごろ購入
当時香港ノワール映画などの中華圏の映画にはまっていたので、ファッションにも取り入れたくなって購入した。好きだった近所の雑貨屋さんに売っていて、お金を落としたかったのもある。当時住んでいた地方都市では、自転車圏内におしゃれな雑貨屋さんがあること自体奇跡的だったのです。買ったはいいが結局あまり似合わなかったので売却した。
なお、当時は知らなかったが、merlotはデザイン盗用問題を度々起こしている。今は購入する選択肢に入っていない。
4.NUDE N' RUDE(ヌーデンルード) カーディガン
福袋で購入 素材:不明
2018年1月購入
ロリィタファッションの精神性に惹かれていたころ、その流れでゴシックファッションを実践しようとしていた時期がある。ゴシックロリィタ(ゴスロリ)ではなくただのゴシックね。NUDE N' RUDEはそんなころに出会ったブランドで、ネット上でちょくちょくチェックしていました。当時は神宮前らへんに実店舗があった(のちにラフォーレ原宿内に移転)ので、東京に遊びに行くタイミングで2回ほど訪れたと思う。
このピアスは2018年1月の福袋に入っていました。福袋は基本買わない主義なのだが、NUDE N' RUDEは当時のわたしの経済状況からするとかなり高価だったし、憧れのブランドだったので、思い切って購入しました。今のところ人生で唯一買った福袋です。
いくつかのテイストとコースがあり、わたしはクール系の1万5000円のコースを選びました。
【贅沢と退廃を好む好色なあなたへ】
— NUDE N' RUDE (@NUDE_N_RUDE) 2017年12月29日
クールビューティーに相応しい、ダークで強めなアイテムで攻めた福袋。
「アウターも欲しい」というお客様からのご要望に応じて、
今年は贅沢な羽織り物も必ず一点入るなんて…ウキウキ!
福袋限定の新商品もゲット出来るので、開けるのが楽しみ! pic.twitter.com/I1MKbjY3ht
「好色」をポジティブなキャッチコピーに使う謎センス。中身は、まったく好みではなくて即売却したものもあったが、このカーディガンはしばらく手元に置いていた。上記のツイートでモデルさんが着ているのと同じだと思います。ホワイトタイガーの顔がよく見るとマヌケなのはいいとして、モヘアっぽい素材で抜け毛が激しかったので出番は少なかった。元々あまり似合わないカーディガンにしては、似合ってたほうだと思います。
なお、NUDE N' RUDEは代表者の発言が好きではなく、徐々に心が離れていった。ブランドも2018年末にスピード閉店している。
『5秒で振り返るヌーデンルード』
— NUDE N' RUDE (@NUDE_N_RUDE) 2018年12月30日
画像①高円寺時代
画像②新宿マルイワン時代
画像③渋谷時代
画像④ラフォーレ原宿時代
10年でこれだけの変貌を遂げてきたので当店の客層は驚く程幅広く求められることはバラバラなので、一人一人を大切にする私達は誰かを切り捨てるなんてことは出来ませんでした。 pic.twitter.com/ae1phvoxCR
以上、今日の着道楽日記でした。
着道楽という言葉
ちなみに、わたしが着道楽という言葉を使うようになったのは、一つにはふじおさんのブログの影響である。
一つのブランドにつぎ込んでなりふり構わず買うような感じでもない。量販店どころか商店街に売っている服でもその気になったら過ごせるけど、そうしたら何かのアンテナが鈍っていくような気がして怖い。服は自分のアンテナがきちんと立っていることを確認するための、世間との間の膜みたいなものかもしれない。
予算が限られた中で選んだり、店員さんとあーでもないこーでもないと言いあったり、コーディネートを考えたり、生地や仕立てにいちいち感動したり、「天才~!!」と店頭で叫ぶような買い物が私は好き。
そういう感じで執着があるのだかないのだか自分でもわからないけど、服が好きだ。
大きい声では言いづらいけど、本当はたぶん、そうやって服を着ている自分が好きです。
わたしも服が好きだけど、服自体をコレクションのように集めようとは思わないので共感したのでした。軸はあくまでも自分で、着たときに自分が納得できる服が好きです。ブランドの哲学とか歴史はある程度大事だけど、それも結局は自分を納得させる一要素なのだと思う。見た目もブランドも妥協せず、納得して胸を張って着させてくれる服が好きです。胸を張っている自分が好きです。
これからも、財布が許す限りたくさん着ようと思います。