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【総額2500万円】買わなかったもの2023年版

 

 

 

年の瀬も迫ってきているということで、2023年に欲しかったけど買わなかったものを供養していく。

以下に挙げる10品はどれも非常に高額で、今後入手できるようになる見込みも一切ないため、自分の中の熱が去ったらいずれ忘れてしまうだろう。でもそれじゃ勿体ないじゃないですか。腹の膨れないものを欲望できることは決して当たり前ではない。摩擦係数が年々高まるこの社会で、自分の感性を摩耗から守っていないとできないことだ。幸運にもわたしは、2023年も大いに欲望することができた。今のわたしの感性の記録として、書き残しておく。欲しいと言うだけならタダなのだから。

 

 

 

 

1.ミキモト×コムデギャルソン ロゴネックレス

 
 
 
 
 
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価格:435万6000円

 

買わなかった理由:値段

 

真珠のトップブランドと、アバンギャルドの代名詞的ブランドのコラボジュエリーの第一弾アイテム。川久保玲によるデザインで、男性もつけることを想定しているらしい。2023年はコンサバティブなイメージのある真珠をジェンダーレス&パンクにつけることにはまっていたので、できることなら欲しかった。コラボジュエリーは複数あるが、これだけの値段を出すならいいやつだとすぐわかるようにしたいので、コムデギャルソンのロゴつきのをチョイス(小市民的発想)。まあどっちにしろ絶対買えないんですけど。ボーンカフバロックパールを買ったことで、服飾品に10万円以上出す経験は実績解除したが、わたしに可能なのはそこまでである。

 

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2.ジミーチュウ レースアップブーツ

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NARI FLOWERS FLAT|フラワー付き Black ナッパレザー・アンクルブーツ|新作コレクション|ジミー チュウ

Nari Flowers Flat

価格:24万6400円

 

買わなかった理由:服に合わない

 

ジミーチュウ(JIMMY CHOO)の定番のコンバットブーツに、花とダイヤモンドスタッズがくっついたもの。わたしはレースアップブーツが好きだし、ローヒールで歩きやすく、サイドジッパー式で着脱もしやすそうだ。ハイブランドの靴は審美性を優先するあまり実用性に欠けることも多いが、これはとても実用的で、わたしのポリシーにマッチしている。あいにく送迎車つきの生活はしていないので、ガシガシ歩ける靴しか絶対に履きたくない。

惜しむらくは、手持ちの服と合わなさそうなことだ。わたしは派手な服やアクセサリーが好きなので、靴まで装飾過多にしてしまうとごちゃつきそうだ。素敵な品物なのは間違いないが、ご縁がなかったということで購入見送り。わたしよりもっとこの靴を輝かせられる人に貰われたほうがよい。

あたかも値段が理由ではなかったかのような口ぶりですが、「買わなかった理由」には自分の中で一番大きかった理由を書いているので悪しからず。一番大きい理由ではなかっただけで、もちろんハナっから買えはしない。

 

 

 

3.ジミーチュウ サイハイブーツ

 
 
 
 
 
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Biker II Over The Knee

価格:18万400円

 

買わなかった理由:金具がゴールド

 

今年の秋冬はロングブーツに興味が向いていた。それも、ロングブーツとして一般的なニーハイブーツ(おおむね膝丈のブーツを指すことが多い)よりもさらに丈が長い、膝の上まで覆うサイハイブーツ(オーバーニーブーツと呼ぶブランドもある)が欲しかった。ニーハイはプチプラでも見つかるが、サイハイとなると途端に数が減る。ローヒールであることを絶対条件としていくつかのブランドを試着したところ、渋谷109に入っているR&E(アールアンドイー)が比較的よかったが、買いたくなるほどではなかった。実際に試着できた中で一番よかったのがジミーチュウのサイハイである。筒がかなり細身に見えたので足が入るか心配だったが、ちゃんと入ったし、ストレッチが利いていて驚くほど動きやすかった。金具がシルバーならもっとよかった。わたしはアクセサリーからバッグや靴の金具までなるべくシルバーで統一したいと思っているので、購入ならず。

伊勢丹新宿で試着したのだが、本革か合成皮革かを知りたかったので店員さんに「素材はなんですか?」と訊くと、「甲は革、筒はサスティナブルなお素材です」と返ってきた。これは初めてのパターンです。おそらく甲は本革で筒は合皮ということだろうが、紛らわしいのでやめてほしい。最近のマニュアルではこうなっているのだろうか。

近年は環境保全や動物倫理の観点から、ハイブランドを中心に本革を避けてヴィーガンレザーを使う傾向にある。わたしはいろいろ考えた結果、今のところ強いて本革を避けることはしていないが、緩やかにでも移行していきたい気持ちはあるので、今後もアンテナを張って最善の選択をしていきたいところである。

 

4.MM6メゾンマルジェラ サイハイブーツ

https://www.yoox.com/images/items/17/17619382LM_14_f.jpg?impolicy=crop&width=387&height=490

MM6 MAISON MARGIELA | ブーツ ブラック レディース | YOOX

価格:16万5000円

 

買わなかった理由:試着ができなかった、着用機会が少ない

 

今季、サイハイブーツを探し回った中で、最も惹かれたのがネットで見つけたMM6のサイハイブーツである。筒丈がなんと76センチもあるのが最高。多くのブランドの筒丈は60センチ台であり、70センチを超えているのはわたしはMM6しか見たことがない。わたしは振り切ったデザインが似合うたちなので、これも絶対似合うと思いました。しかしMM6の実店舗では見つけることができず、どうせ買える値段ではないのに店員さんに問い合わせる気にもなれず試着失敗。海外通販アプリのYOOX(ユークス)ではセール価格で10万900円まで下がっていたものの、流石に試着なしでは買えない。あと、サイハイブーツは季節を選ぶので、限られた短い時期にしか使わないものに10万円も出せないと思った。

 

メゾンマルジェラ(Maison Margiela)は今年新しく好きになったブランドである。ブログではまだちゃんと紹介していないが、靴もバッグもTシャツも買ってしまった。いずれ書きます。

 

 

 

 

5.ヴァレンティノ ロングスカート

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Valentino Garavani ヴァレンティノ プリント マキシスカート - Farfetch

価格:35万6000円

 

買わなかった理由:ポケットがない、洗濯が難しい

 

ヴァレンティノ(VALENTINO)の2019年秋冬コレクション。大胆で鮮やかな柄があまりにも好みで、2019年に見かけてからずっと欲しいと思っている。グラフィックはアンダーカバー(UNDERCOVER)の高橋盾によるもの。

しかしウールとシルクの混紡という家庭で洗濯できない素材なのと、ポケットがないのとで断念。どんなハイブランドの格式高い商品でも、わたしはポケットと洗濯を絶対に諦めない。これは精神障害者・生活弱者としての実存がかかった信念である。

 

www.fashion-press.net

 

 

6.GUCCI タイガーフェイススカート

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GUCCI(グッチ)の「Gucci - タイガー柄 ハイウエストスカート - women - シルク - 46(スカート)」 - WEAR

価格:24万7500円

 

買わなかった理由:ポケットがない、洗濯が難しい

 

GUCCI(グッチ)はやっぱりアレッサンドロ・ミケーレっしょ。2016年か2017年ごろのコレクションで、ずっと欲しがっている。当時はたしか35万円くらいで、今は24万円くらいで手に入るようだが、それでも高い。それに、シルク製なのでやはり洗濯が難しいのと、ポケットがないので買わないでいる。ポケットと洗濯は絶対に諦めない(大事なことなので何度でも言う)。

せめて似たものが欲しくてイオンの雑貨屋で買った虎柄のポーチは、もう5、6年使っている。健気か? 虎の顔であること以外全然似てないし。

 

 

 

 

7.TASAKI デインジャー シルバーリング

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デインジャー シグネチャー リング R-4497-18KWG|リング/danger signature|TASAKI(タサキ)公式サイト

デインジャー シグネチャーリング

価格:42万5700円

 

買わなかった理由:服に合わない

 

ミキモト(MIKIMOTO)と並ぶ真珠のトップブランドがTASAKI(タサキ)である。デインジャーは食虫植物からインスパイアされた刺や牙をモチーフにしたエッジィなシリーズで、当然欲しいに決まっている。こちらのシグネチャーリングは艶やかに光るベビーパールからホワイトゴールドのトゲが内側に飛び出すデザインで、食虫植物が葉を広げて獲物を狙う瞬間のよう。

買わなかったのは、普段のスタイルに合わないからだ。わたしはアクセサリーを複数つけるのが好きだし、服も派手なので、単体でデザイン性が強すぎる指輪はマッチしないと思った。

 

 

 

8.エルメス バーキン35ライム シルバー金具

https://www.lecrin.jp/html/upload/save_image/msbk3108907_1.jpg

エルメス バーキン30 ライム ヴォーエプソン シルバー金具 | エルメス・バーキン専門店 西麻布レクラン

価格:180万円~

 

買わなかった理由:肩かけできない

 

エルメス(Hermes)のバーキンは、世界一有名で、世界一高価なバッグの一つであろう。かの名優ジェーン・バーキンが大荷物を抱えてワタワタしているところに当時のエルメスのディレクターが居合わせて、荷物が多い女性のためのバッグを作ってやったエピソードは有名である。価格は最低でも150万円は下らず、限定品やプレ値ともなると数百万は簡単に超えて、1000万円以上のものも存在する。流通も少なく、世界中のVIPが順番待ちをしており、所持しているだけでハイステータスの象徴なわけです。日本で一番服に金かけてる人間が集まる場所である銀座三越やドーバーストリートマーケット銀座でも、そう頻繁には見ない。

わたしは小市民的根性から、もし自分が持つとしたらどんなのがいいか空想して楽しんでいる。バーキンには数え切れないほどの色柄のバリエーションがあるが、1個持つとしたら鮮やかな青味イエローのライムがいいと思う。黒や茶色といったベーシックカラーはたまに見かけるので、小粋なビビッドカラーをカジュアルにぶん回して差をつけたい(なんという小市民的根性!)。まあ、今日び「バーキンをあえてカジュアルに持つ」スタイルももはや陳腐化していると、本当にお洒落な人は思っているだろうけど。エルメスのエクスクルーシブを極めた商法も、格式高いを通り越して下品と感じる人が多いだろう(わたしも正直そう感じるが、エルメスで買い物したことがない非当事者なので、よその文化には敬意を払いたいと思っている)。でも、いっぺんくらいはやってみたいじゃんね(小市民)!

 

そんなバーキンであるが、実際買うことはしないのは、肩かけができないからである。荷物が多い女のために作ってやったんならなぜ肩かけできるハンドルの長さにしなかったのか理解に苦しむ。やはり、結局は送迎車つきの身分の人専用ってことなのだろうか。

 

個人的に好きなバーキンは、冨永愛のバーキン40です。コレクション目的ではなく、ちゃんと使い込まれた革という感じでよい。

 

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9.エルメス バーキンタッチ35べトン トゴ&クロコ シルバー金具

 
 
 
 
 
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価格:350万円~

 

買わなかった理由:肩かけできない

 

バーキンタッチとはバーキンのバリエーションの一つで、本体部分とフラップ・ハンドル部分に異素材を使ったモデルである。本体はトゴ(革の種類)で、フラップとハンドルがクロコ(ワニ革)になってて、色はベトン(淡いグレージュ)のがかっこいいと思う。全体がクロコで黒光りしているのよりさりげなくて粋な感じ。上記のインスタ画像はべつの色のトゴ&クロコです(ベトンのトゴ&クロコの画像は個人アカウントしか見つからなかったので、販売業者アカウントから引用)。

まあ、肩かけできないから買わないんですけど。そもそも逆立ちしても買えない値段なんですけど(さっきも言ったけど、「買わなかった理由」は自分の気持ちの中で一番大きかった理由であって、現実問題は二の次である)。通常のバーキンですら定価でゲットするのは難しいのに、トゴのような珍しいモデルはなおさらプレ値で買うしかなく、実際は500万とかそれくらいはかかると思われる。

 

10.エルメス バーキン無秩序 シルバー金具

 
 
 
 
 
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価格:250万円~

 

買わなかった理由:肩かけできない

 

バーキンの2022年秋冬に発表されたモデルで、フラップが斜めだったり外ポケットがついていたり、通常のバーキンをバラして再構成したかのようなカオスなデザインが特徴。こちらも珍しいモデルなのでプレ値はどれくらいになるのか想像もつかない。もちろん、肩かけできないので買いません(買えません)。

 

 

以上、2023年の買わなかったものでした。

わたしの今の感性の記録として、書き残しておきます。

 

サムネイルはわたしのお財布です。今年も数々の出費によく耐えてくれました。来年もよろしく。