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着道楽日記:フェミニンなパーティードレスを不本意ながらも着ざるを得ないのなら、HAREで買うのもいいかもね

最終更新:2023.9.7

 

 

 

どうも、着道楽です。

いつものようにZOZOTOWNとランウェイチャンネルとロコンドとファーフェッチとユークス(全部ファッションアプリ)とインスタグラムを1日25時間巡回していて、ふとタイトルのようなことを思ったわけです。

仮にわたしがその状況にあったとしたらそうするかもなーって。

だから今日は、ファッションブランドHARE(ハレ)のパーティードレスがおすすめという話をしたいのだけど、わたしが実際に買って着たわけではない点はご了承ください。もしわたしが、過去のわたしに相談されたらそう答えるかなーみたいなことを、今から想像で書いていきます。

 

 

 

 

ジェンダークィアと式典は相性が悪い

これに尽きる。

七五三や成人式といった年齢ごとに発生する伝統行事から、不随意に発生する冠婚葬祭まで、多くの式典は過剰なまでにジェンダー化されている。男とされる者と女とされる者はそれぞれより男らしい・女らしい衣装の着用を義務づけられ、より男らしい・女らしい性別役割を求められる。親や親族など、大切な人たちではあるかもしれないけれど自分の価値観を尊重してはくれない相手の侵襲的な視線に晒されることも多い。いろいろな事情があって大切な人間とも思えない場合はなおさら苦痛であろう。ちなみにわたしはこれらのお悩みを全部「シンプルに帰省しない」「シンプルに連絡を取らない」で有耶無耶にし、その間に死ぬ気で地元以外の人間関係を開拓して味方を増やし自尊心を構築してから全身修羅となって堂々凱旋帰省し圧倒的オーラで全員ねじ伏せるという力業で逃げ切った。しかしこれはかなり運頼み・個人の素質頼みのマッチョな方法であって再現性はないし、第一地元を離れられる人はごく一部である。皆いろいろ事情と愛憎がありつつ、地元なり地元じゃない場所なりで生きていくしかないではないか。

長々書いたが、とにかくクィアと式典は相性が悪いわけですよ。シスジェンダーの人でも疎ましいのだから当然である。でも、先ほども述べたが、そのような疎ましい行事をスキップできる人ばかりではない。多くの人は、なんとか折り合いをつけてやっていく必要がある。中でも今回は、女性とみなされる者がパーティードレスを着るシチュエーションのことを考えてみたい。

女性とみなされる者がパーティードレスを着るべきとされるのは、結婚式・同窓会・懇親会あたりだろうか。ちなみにわたしはジャケットとパンツと革靴で乗り切ってきた。ジャケパンスタイルが許されるならそれでよくて、もうこの先の文章を読む必要はない。今回考えたいのは、さまざまな事情でジャケパンスタイルを選択することすらできない人のことだ。どうしてもパーティードレス様のものを着ざるを得ないなら、HAREのオケージョンラインはどうかなあ、と着道楽は思ったわけです。

 

 

 

HAREとは

HAREは日本発のファッションブランドで、元々メンズブランドであったところをあとからレディースラインができた。服は一応メンズ・レディースに分かれているが、メンズであっても装飾的であったり、レディースであっても重厚であったり、モノトーンかつ直線的なデザインを基調に、(ファッション用語としての)ジェンダーレスな雰囲気を感じさせる服が多い。わたしは過去記事で紹介したライダースジャケットを所有しています。

 

公式サイトはこちら。

 

www.dot-st.com

 

公式インスタグラムからルックをいくつか貼ります。

 

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雰囲気掴めただろうか。お値段はユニクロに慣れていると安くはないが、妥当ではあると思う。Tシャツが4000円~、ボタンシャツ・ブラウスが7000円~、デニムが8000円~、スラックス系が9000円~、アウターが1万5000円~くらいでしょうか。上限はおおむね4万円ほど。安くはないがバカ高くはない。

 

 

 

HAREのオケージョンライン

さて、そんなHAREだが、レディース分類のパーティードレスやパーティー小物をいくつか展開しています。これが絶妙で、露出を抑えたデザインにダークカラーで、奇抜すぎることもなく、めちゃくちゃ「ちょうどいい」んですよ。親の前でも着ることができる。

公式インスタグラムを見てください。

 

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HARE本体は10代・20代向けなとこが否めないが、オケージョンラインは比較的落ち着いていてもうちょっと幅広く着られそうです。

なにより、パーティードレス専門店に行かなくても買えるのがいいと思いませんか? メンズも出入りする普段の売り場に並んでるんだぜ。とはいえ実店舗は2023年8月現在都会部を中心に全国30店舗ほどで、どこでも買えるとは言えない。オンラインショップはもちろん完備されており、ZOZOTOWNや楽天にも出店しています。それらオンラインショップも、パーティードレス専門店よりは「圧」が少なくて見やすいと思う。

 

 

 

デメリット

レディース分類の服も、どちらかというと高身長向けなのは否めないです。あと細い。

生地感は若向けっぽさがにじみ出ていて、正直高級感があるとは言えない。服のおたくは満足できないと思う。今回は服のおたくの話はしておらず、ファッションにそこまでリソースを割きたくはないがフェミニンすぎる服装は最低限避けたい、ある程度心身にフィットする服で無難にしのぎたい人の話をしています。

また、これはHAREだけではなくモード系のプチプラにはありがちなことだが、サカイ、ヨウジヤマモト、メゾンマルジェラ、ユナイテッドトウキョウあたりがデザインのインスパイア元であることは察することができます(ユナイテッドトウキョウに関してはさらなるソースがある可能性もある)。わたしでもわかるのだから、もっと服に詳しい人が見たらもっと見つけられるかもしれません。インスパイアにインスパイアを重ねて螺旋状に構築されていくファッションそのものの性質と盗作とを峻別するのは難しいところだが、わたしの知る限り、HAREが訴訟沙汰になったことはない。消費者として限られたお金をどこに落とすかは、個々人で判断するところだろう。

 

 

 

以上、ZOZOTOWNとランウェイチャンネルとロコンドとファーフェッチとユークスとインスタグラムを1日25時間巡回している着道楽の思いつきでした。お付き合いくださりありがとうございました。

 

サムネイルは、わたしのパーティー用ジャケットに色合いを合わせて作ったセルフネイルアートです。HARE関係なくてすみません。ちふれ819、リンメルの廃盤の黒、ネイルホリックのSV082で描いています。

 

 

 

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