敏感肌ADHDが生活を試みる

For A Better Tomorrow

高島鈴から見た呉樹直己

 

 

 

呉樹直己が一か月間うちに逗留することとなった。

諸事情でルームシェアが解消になり、私の家が一部屋まるまる開くことになったためである。

二人用の部屋に一人で住むのは大変に寂しいものだったので、私はきまぐれに呉樹直己を遊びに誘い、呉樹直己はその誘いに想像以上の期間を以て応じてくれた。

●呉樹直己という人について

呉樹直己は私の目の前に、非常に先鋭なブログを書く人物として現れた。

この人には文筆の仕事があって然るべきだと思い、何度か仕事を共にしたが、最初は「この人資本主義嫌いそうだから、商業媒体で書いてくれないのでは……」という不安に見舞われていたことをよく覚えている。

それからお茶や通話などすることになったが、実のところうちに来るまで呉樹に直接会ったのは一度きりだった。

そのときは確か選挙期間中で、私が呉樹と一緒に駅前を歩きながら自民党の演説人に中指を立てたのを、呉樹は面白そうに見つめてくれていた。

呉樹直己は不思議な人で、何を話すのもどこか淡々としているから、私は呉樹相手だとすんなりと自己開示ができてしまう。(誰にも言っていなかったことも呉樹相手にいくつかするっと喋ってしまったのには自分でも驚いた)

そして呉樹自身も自分のことを、天気のことと同じような調子でするりと喋るのであった。

これはたぐいまれな才能だろうな、と思う。

●呉樹直己について気が付いたこと

・健啖家であり、食べるのが早い。

・気が付くとマカダミアクッキーを食べている。

・マカダミアクッキーを一度に4つ、5つも買う。それを1日で食す。

・料理ができるらしいと聞いて手料理に多少期待しているが、まだそれを披露してもらったことはない。

・ファッションに関する理論をいろいろ独自に習得している。私もいろいろと服を見立ててもらい、さらに呉樹が似合わなかったという服などを譲ってもらった。

・表情やしぐさが漫画っぽい(本人いわくあえてそうしているとのこと)。特に何かを主張するときには両手をばたばたと動かしている。

・パーソナルスペースは狭いようだ。同じベッドで寝転びながらTwitterをしていてもお互い特に不快感がない。

・朝出勤するとき、化粧の応援を頼まれる。私はちょうど呉樹と活動時間が真逆(私が昼夜逆転している)のため、呉樹を送り出してから就寝している。

・インターネットの諍いを私以上によく観察している。

・記憶力がとてもいい。この人は何かのアーカイブに携わるべきではなかろうか?

 

●呉樹と暮らしてみて

家族や元同居人以外とひと月も同じ家で暮らしたことは今回が初めてだが、なかなか楽しくやっている。今のところ、何も困ったことはないし、不足していることもない。何か話しかけて返事をしてくれる人のいる暮らしは、常に私にとって心地よいものである。

 

 

撫でられるキジ白猫。

わたし(呉樹)の家に高島鈴が来たときの写真。

 


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