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反トランス差別ZINE『われらはすでに共にある』に寄稿しました&追記

 

 

 

ジンの表紙。

 

 

お知らせです。反トランス差別ZINE『われらはすでに共にある』にエッセイを寄稿しました。

初頒布は11月20日の第35回文学フリマ東京にて終了しております。多忙にかまけてTwitterのみでの告知となり、ブログでは事後報告で申し訳ありません。

 

委託書店による通販も決定しております。

現時点で委託決定している書店様のうち、本屋lighthouseでは、2022年11月23日から順次発送予定だそうです。

 

lighthouse24.thebase.in

 

委託先は今後増えていく予定ですので、店頭なり通販なり、それぞれのライフスタイルにおいてご無理のない方法でお手に取っていただけると嬉しいです。

 

ZINEの公式サイトと公式Twitterは以下になります。

 

transzine.hp.peraichi.com

 

twitter.com

 

公式サイトから、内容と参加者一覧を引用します。

 

はじめに

 

エッセイ

三木那由他「くだらない話がしたい」

ただの沼「べつの言葉で」

青本柚紀「クィアな自認の時間性――あなたにそれが届くまで」

山中千瀬「言葉がほしい」

さとう渓「トランスジェンダーは難しくない」

水上文「シスジェンダーとは何か」

かがみ「「キラキラしたトランスジェンダリズム」ってなんですか?」

福永玄弥「わたし(たち)は忘れない」

高島鈴「その声には応答しない」

近藤銀河「シスターズへ」

堀田季何「メモ・ノワール」

榎本櫻湖「声について」

山内尚「熊で鹿で兎でそして」

呉樹直己「セックストイと自炊飯」

清水晶子「背を向けて、彼方を見つめて、向き合って」

岩川ありさ「雑踏の中でも見つけられる」

 

トランスジェンダー映画ガイド

児玉美月「世界のトランスジェンダー映画五選」

 

共にあるためのブックガイド

水上文「私たちの問題――「トランスジェンダー問題」を捉え直す」

中村香住「トランスジェンダーとフェミニズムの共闘点」

近藤銀河「ハンマーの共鳴音を探る」

青本柚紀「割り当てられた性を出てゆく経験としてのトランス」

 

表紙イラスト 山内尚

デザイン 宮越里子

 

わたしは、トランスアンブレラの下の者として、テストステロン注射が掘り起こした身体性に関する短いエッセイを寄せています。よろしくお願いいたします。

 

 

なお、今後書店委託などを通してより多くの方々へ届けるにあたって、ZINE公式サイトおよび公式Twitterアカウントには、今回の文学フリマ東京におけるオペレーションよりはスムーズなものを望んでいることを書き添えておきます。

このZINEは、身内向けの、内輪だけで楽しむためのものではないはずです。文学フリマにはそのような内向きの創作物もしばしば出品されており、それはそれでなにも悪いことはありませんが、今回のZINEは違う性質のものであると思います。巻頭の辞である「はじめに」において、トランスという言葉を知らない読者をも想定していることが明示されている事実から、そう判断しました。より多くの方々へ届くことを期待するならば、事前アナウンスにおいてタイトルと参加者名しか手に取る導線がない状態であったことは準備不足であったと思います(個別の内容を案内せずに参加者各自のTwitterアカウントがアナウンスするに任せたことは、ネットにおける望まない露出を防ぐ意味があったにせよ)。Twitterアカウント名末尾にブース番号を記入する、リプライや引用RTで繋げるのではなく1ツイートでブース番号やブース位置がわかるようなツイートを固定表示する、別ブースに委託先があるのならそれも事前にアナウンスするなど、入手ハードルを少しでも下げるためにできることはまだあったと思います。また、表紙イラストに多様な人々──車椅子ユーザー、杖ユーザー、妊娠している人を含む──を表してインクルーシブの理念を示すならば、多目的トイレの場所くらいはアナウンスがあってもよかったのではないかと思います。東京流通センター公式サイトの設備案内を貼るだけでも意志表示になったはずです。なお、開催前に以上の疑問を持ちながらも編集部にコンタクトを取って提案することをせず、呉樹直己個人アカウントでツイートするに留まったわたしにも責任の一端はあります。小規模とはいえ公式と名のつくアカウントを運営することの負担は察するに余りあるものがあり(Twitterアカウントの「中の人」が誰かはわたしは知りませんが)、つい身内に甘くなってしまったのは事実です。わたしが多忙にかまけてTwitterでしか告知できなかったのと同じように、編集部内でもさまざまな苦労があったことと思います。結果として、運営業務を担っていない一執筆者の卑怯な後出しじゃんけんになってしまうとしても、わたし自身の意志表示として、書き添えておきます。

 

 

2022年11月20日 呉樹直己