昔、一個目の大学に退学届けを出したときに、窓口で書類を受け取ってくれた大学事務のお兄さんは、きちんとスーツを着ているのに左耳にはごついピアスが3個バッチバチに光っていて、これは学生にとって一抹の救いになるのかもしれないと思った。堅そうな職場なのに、いろんな人がいるもんだ。わたしはそのときすでにADHDの診断を受けていて、精神は破綻し実家は終了し、自分自身もブリーチ長髪にピアス10個という体たらくだったので、今さら他人の格好を見て心動かされることはなかったですが、あのお兄さんのピアスだけはなんとなく記憶に残っています。
道から外れた先もまた道である、とは思わない。わたし個人がたまたま、道を見つけることができているというだけの話だろうから。生存バイアス、ダメぜったい。それでも、道がある、と思っておかなければ見つかる道も見つからないだろうから、道があるというテイで日々行動するようにはしています。
道はある。ないかもしれなくても、あるのだ。