2023年11月11日に開催された第37回文学フリマ東京で買った本を記録します。
- 買った本
- 1.山本ぽてと『踊れないガール』
- 2.栗生陸『〆切を守れない編集者』
- 3.藤井佯『鳩のおとむらい 鳩ほがらかアンソロジー』『鳩造りの工程』
- 4.LOCUST『継続のためのトレイントーク(共喰い的制作考)』
- 5.石垣慧『声を灯すZINE BEACON vol.3』
- 6.てぱとら委員会『私たちの中学お受験フェミニズム』
- 7.水上文『永遠だ、海と溶け合う太陽だ。』『クィアのトロント旅行記』
- 8.小澤みゆき『ふたつのお金』
- 9.朱野帰子『急な「売れ」に備える作家のためのサバイバル読本』『キーボードなんて何でもいいと思ってた』
- 10.『Z世代のフツウ』編集部『Z世代の「フツウ」vol.1 文化──サブスク・推し・SNS』
- 11.大阪大学感傷マゾ研究会『青春ヘラver.8 「シティダーク/アンダーグラウンド」』
- 12.サークルクラッシュ同好会『サークルクラッシュ同好会 会誌Vol.12』
- 13.も~~っと!文芸部『インターネットミーム合同』
- 14.嫌働舎『働きたくない Vol.3』
- 15.もひもひ『男でも最低限知っておきたい化粧の教養』
- 16.湯川卓海・押田一平・矢口泰介『無名の男性労働者三人による往復書簡』
- 17.反動的文學集団ROSEBUD『砂時計の誤謬 歴史改変SFアンソロジー』
- 18.ねじまわし『ねじまわし 第七号』
- 19.上坂あゆ美・中村雪生『人生談話室』、中村雪生『生きてることのもっとも良いことは生きてる人に会えることかも』
- イベント感想
買った本
1.山本ぽてと『踊れないガール』
内地ではあるがあらゆるランキングで最下位争いをしている地方の出身者であり、「踊る」ことも(ついでにガールであることも)できなかった人間として興味を惹かれた。山本ぽてとさんはコスメを「呉樹買い」しているとお声がけくださり思いがけず嬉しかったです。
インフルエンサーになって「このコスメ呉樹買いしました!」みたいな報告を受けたいな₍₍⁽⁽🐢₎₎⁾⁾
— 呉樹直己🐢求職中 (@GJOshpink) 2023年10月15日
#文学フリマ東京37 (11月11日)
— 山本ぽてと (@PotatoYamamoto) 2023年10月24日
新刊『踊れないガール』(1000円)を出す予定です。
表題作『踊れないガール』ほか、沖縄を舞台に様々な人との交流を描くエッセイ集。A-31 (第一展示場)にブースを出しています。https://t.co/cI3AjG2TJv pic.twitter.com/CJ1H6dMQb9
2.栗生陸『〆切を守れない編集者』
発達障害という「属性」を意識的に引き受けた語りには常に興味がある。日本国憲法前文ブックマーカーもいただきました。かっこいい。
文フリ東京37に出店します。
— 栗生陸@文フリ11/11東京 F-31 (@tkurimu) 2023年11月8日
第一展示場F-31「栗生陸」です。
『〆切を守れない編集者』というエッセイ本です。
タイトル通り、自分で決めた脱稿日を3回延期し、先ほどついに入稿しました。
本文の一部は、こんな感じです。
当日、妹と一緒にブースに入っています。
是非お越しください! pic.twitter.com/YUxruhpS1F
3.藤井佯『鳩のおとむらい 鳩ほがらかアンソロジー』『鳩造りの工程』
鳩をテーマにした豪華執筆陣のアンソロジー。小林坩堝さんが考案しわたしがまとめ記事にした謎ハッシュタグ #ドバトの首色ネイル に言及があって笑った。
#文学フリマ東京 (11/11開催)にて
— 藤井佯 (@hitohitsuji) 2023年11月6日
「鳩」をテーマとしたアンソロジーを販売します
公募で集められた77作の鳩作品が勢ぞろいします
販売場所は、東京流通センター第二展示場Eホールの【え-64】です
エメラルドグリーンの書影が目印です!#文学フリマ東京37 #鳩のおとむらい pic.twitter.com/u6uNfJkm0Z
【鳩アンソロジー目次紹介】
— 藤井佯 (@hitohitsuji) 2023年11月6日
大きく4つの章に分かれています
①分光する首
身近なドバトたちの物語を集めました
②首振りの極意
日常に潜む鳩たちの物語を集めました
③ノアへの伝言
神話を伝える鳩たちの物語を集めました
④奇想本能
奇想に羽ばたく鳩たちの物語を集めました#鳩のおとむらい pic.twitter.com/PJk2u2J2mG
4.LOCUST『継続のためのトレイントーク(共喰い的制作考)』
コンテンツは休刊・廃刊したのに、外野から目に見える場所での揉め事は発生しておらず解散もしていない(これがどれほど凄いことか集団での制作経験がある人はわかると思う)言論集団LOCUSTによる対話篇。noteの媒体特性論の項目がとくに気になる。
11月11日の文学フリマ東京でLOCUSTは実験的新作『継続のためのトレイントーク(共喰い的制作考)』を300円で頒布します📕 毎日の通勤電車の中で、集団制作を続ける意味ってなんなのかを語り(書き)続けた(擬似)対話篇です。
— LOCUST(ロカスト)編集部◇vol.6 福島特集 (@locust_inago) 2023年11月8日
内容詰まっています!是非お手に取りお確かめください。 https://t.co/dHChyVvCe5 pic.twitter.com/mLw5HwDPOl
5.石垣慧『声を灯すZINE BEACON vol.3』
主に依田那美紀さんの文章を目当てに購入。依田さんは個人的に最も尊敬するフェミニストの一人である。
“声を灯すZINE” BEACON VOL.3を発刊しました。今回のイシューは「不機嫌な時代を歌え」。平成世代38名によるエッセイ、小説、短歌、写真、漫画、インタビュー等を収録しました。うまく言葉にならないモヤモヤを抱えている人にこそ手に取ってほしい一冊となっています。各書店にてぜひお求めください。 pic.twitter.com/BzmXRT8tCJ
— 声を灯すZINE BEACON (@beacon_zine) 2023年11月1日
6.てぱとら委員会『私たちの中学お受験フェミニズム』
2000年代後半に私立中学受験をした当事者たちが、過去の「お受験」をフェミニズムの視点から振り返ったもの。わたしもまさに2000年代後半に私立中学受験を経験したフェミニストであり、読むべきだと感じた。
私たちが歩んできたお受験街道は、ジェンダー不均衡な道のりでした。その凸凹には減点のような作為によって生じたものもありますし、歴史的経緯から一方の道が整備されないままであることに誰も声を上げないでいるものもあります。
(出典:はじめに)
【文フリ告知🌟】
— いなだ易🐟文学フリマ東京た-65・66 (@penpenbros) 2023年11月5日
てぱとら委員会は11/11(土)の #文学フリマ東京 に出店します📚
新刊同人誌『推しカプ遍歴インタビュー』、既刊『私たちの中学お受験フェミニズム』、『〈悪女〉のすすめ』を頒布予定。
ブース位置:第二展示場2階《た-65・66》
どうぞよろしくお願いします!#文学フリマ pic.twitter.com/A5FDTrBknq
7.水上文『永遠だ、海と溶け合う太陽だ。』『クィアのトロント旅行記』
寄稿させていただいた『われらはすでに共にある 反トランス差別ブックレット』でお世話になった水上文さんの個人誌。
東京文学フリマ #文フリ東京 設営完了しました!【第二展示場た-59】でお待ちしてます。新刊「クィアのトロント旅行記」という旅行エッセイ本と既刊本3種類、そして企画編著『われらはすでに共にある 反トランス差別ブックレット』もおいています!新刊は700円です📕よろしくお願いします🩵 pic.twitter.com/zWoy3rN9Gl
— 水上文 (@mi_zu_a) 2023年11月11日
8.小澤みゆき『ふたつのお金』
ゆくゆく必要になる気がして確保。
#文学フリマ東京 にて、「ふたつのお金」を頒布します(て-15〜16)
— おざわ (@miyayuki777) 2023年11月8日
会社員と文筆業の兼業や、原稿料や印税収入といったお金について考えた、小さなエッセイ集です。
いろいろな色の紙を使っていて、組み合わせはぜんぶ異なるので、ぜひ気に入ったものを見つけにきてください📚https://t.co/CRzTrPdhMw pic.twitter.com/ED4oWJyx2v
9.朱野帰子『急な「売れ」に備える作家のためのサバイバル読本』『キーボードなんて何でもいいと思ってた』
売れが発生してほしいので今から備えるべく確保。キーボード本は、先生(同居人)が疲れにくいキーボードに一家言ある人なので情報シェアしたく購入。
そこのあなた、さては「#キーボードなんて何でもいい」と思っていますね? …で始まるキーボード超初心者向けの同人誌を頒布します。文字を書く仕事を今より楽に、楽しくしたい人はみんな買いにきてね⌨️#文学フリマ東京 11/11 東京流通センター#技術書典15 11/12 池袋サンシャインシティ pic.twitter.com/1klfhNxE0D
— 朱野帰子 11/12 技術書典15 い01 (@kaerukoakeno) 2023年11月7日
10.『Z世代のフツウ』編集部『Z世代の「フツウ」vol.1 文化──サブスク・推し・SNS』
ネットの文化に興味がある人間として確保。わたし自身はZ世代に帰属意識はないのだが、一応ギリギリ世代なのでZ世代割引で購入することができた。ありがとうございます。
遅くなってごめん!明日のお品書きです!!!
— しまうまうまし(箱部ルリ)/せ-29 (@zebra_tasty_) 2023年11月10日
11/11(土)の #文学フリマ37 、「せ-29」の【『Z世代のフツウ』編集部】でお待ちしてます!! pic.twitter.com/0tfv7pzuXC
11.大阪大学感傷マゾ研究会『青春ヘラver.8 「シティダーク/アンダーグラウンド」』
過去号も何冊か購入したことがある。「メンヘラ」文化には常に興味があるが、ネット上のそれはあまりにも脆く繊細なので、紙の文章でアーカイブしてくれるのはありがたい。
【新刊告知】
— 大阪大学感傷マゾ研究会@文フリ東京「た-17」 (@kansyomazo) 2023年10月27日
大阪大学感傷マゾ研究会の発行する会誌『青春ヘラver.8「シティダーク/アンダーグランドレトロ」』を、11/3~5開催のまちかね祭並びに、11/11開催の文学フリマ東京37にて頒布します。
詳細は下記をご覧ください↓#まちかね祭 #文学フリマ東京 #文学フリマ東京37 pic.twitter.com/Ie6EkkQ7lP
12.サークルクラッシュ同好会『サークルクラッシュ同好会 会誌Vol.12』
こちらも「メンヘラ」文化のアーカイブとして確保。目次からは「性的同意と性交の天皇制理論」が気になる。
サークルクラッシュ同好会は会誌第12号を文学フリマ東京37で頒布します! よろしくお願いします!!
— サークラ同好会@11/11(土)文フリ、X01~02「詩会クレプスカ」で委託販売 (@circlecrush) 2023年11月1日
日時:11月11日(土)12:00~17:00
場所:東京流通センター 第一展示場
スペース:X01~02 詩会クレプスカ@krepuska001 様に委託させていただきます。 pic.twitter.com/9761pr101B
13.も~~っと!文芸部『インターネットミーム合同』
精度の低い自動字幕が残した最も美しい一片の詩であるところの「成長するものと生きるもの いつも美しさで終わるもの」が表紙にあって、感涙……(ミーム的誇張表現)。
11/11(土)開催の文学フリマ東京37、え-16「も〜〜っと!文芸部」にて頒布される『インターネットミーム合同』、ぼくも寄稿しております。
— アオタイ (@aoitile) 2023年11月9日
コピ本で一部250円です。
オシャレ魔女ラブandベリー公式サイト跡地に"神託"を見出す集落、神奈川県足柄上郡ティエラ・アンティグアを舞台にした短編です。 pic.twitter.com/laQHiwCqKk
14.嫌働舎『働きたくない Vol.3』
わたしも働きたくないので。
📚#文学フリマ東京 新刊紹介📚
— 嫌働舎@文フリ東京37【H-08】 (@kendo_sha) 2023年11月8日
嫌働舎『働きたくない』の新刊かなり面白く仕上がってます!!!!
“仕事頑張るのやめた”をテーマに赤裸々エッセイ等を収録したp.66のZINE👊働きたくない君の為の御守りダ🔮❤️🔥
《みんな、働きたくないって言いつつ結局頑張ってんじゃん…》って思うアナタへ
詳細↓ pic.twitter.com/XpiDJ527a4
15.もひもひ『男でも最低限知っておきたい化粧の教養』
男性美容について書きたい人間として確保。
11/11(土)開催の #文学フリマ東京 にて、「村上春樹っぽい文章の書き方」ほか各種同人誌を頒布します! 配置:た20
— もひもひ /冬コミケ2日目ネ52ab「さかさまダイアリー」 (@mo_himo) 2023年11月4日
流通センター!入場無料!コミケ行きたいけど行く勇気ない人とかにオススメのイベントです〜
詳細はWebカタログ→ https://t.co/KPzaJ8h6Qq #文学フリマ #文学フリマ東京 pic.twitter.com/16TZc9g0KT
16.湯川卓海・押田一平・矢口泰介『無名の男性労働者三人による往復書簡』
現地で偶然見つけた本。そこはかとないしゃらくささも含めて最高のタイトルじゃないですか? これだよ、こういうのが読みたくて文フリに通ってンだよ。
Xには情報がなく詳細不明。
17.反動的文學集団ROSEBUD『砂時計の誤謬 歴史改変SFアンソロジー』
前回はナチスBLという挑戦的なテーマで目を引いたサークルの新刊。
今回の同人誌は歴史改変アンソロジー『砂時計の誤謬』となっております。作品数は四作ですがページ数としては以前頒布致しました『二つのスワスティカ』の314Pに対し、新刊は296P……つまりあまり差がないのです https://t.co/46kjjgbZHp
— 反動的文學集団『ROSEBUD』 文学フリマ東京37 N-33 (@ROSEBUD_PE_No1) 2023年10月27日
18.ねじまわし『ねじまわし 第七号』
主に青本瑞季さんの論考を目当てに購入。
【告知】
— ねじまわし(U-12)【東京文フリで新刊第7号発売】 (@819neji) 2023年10月25日
文学フリマ東京37にて新刊「ねじまわし7号」の初売りをいたします。
特集は「神野紗希はいま何を考えているのか」!
5本の論と53ページ(!!)に渡る座談会で神野紗希の"過去・現在・未来"を炙り出します。
圧倒的ボリュームで現代俳句のねじをまたもやギュッと引き締めますのでご期待ください! pic.twitter.com/CjaJK4VNzC
19.上坂あゆ美・中村雪生『人生談話室』、中村雪生『生きてることのもっとも良いことは生きてる人に会えることかも』
中村雪生さんとは4年半前に一度お会いしたっきりな気がするんですけど、今回偶然目が合ってお互い気づいて面白かったです。無配のペーパーだけもう読んだのですが、お断りとしての「命への暴力のこと」という表現が心に残っている。
上坂あゆ美さんの短歌については、魅力的ではあるが人種差別・性差別を明確に含む──差別感情こそが歌に凄みを与え、魅力となっている──ある歌が歌集に収録されたことを、差別意識のあった過去をなかったことにせず認めて生きていくため・そのような生の過程を芸術表現とするためという意図は拝読しつつも、批判したい立場です。歌集は未読なので、追記・注釈の有無は把握しないままこれを書いていますが、追記があったとしても。
【お知らせ】来週11(土)の文フリで出すブース・本の紹介です 詩歌エリアじゃなくノンフィクションエリアにいるので注意してください 遊びにきてね!#文学フリマ東京 #文学フリマ東京37 pic.twitter.com/PqsdEDqwUu
— 上坂あゆ美 | 『老モテ』発売中 (@aymusk) 2023年11月4日
お知らせ
— 中村雪生 (@sucuretirenix) 2023年11月10日
11月11日(土)の文学フリマ東京で上坂あゆ美さんとの共著を販売します。
◾️既刊販売(各2冊)
歌集「アフターディナーミント」
歌集「抱擁」
小説「うろんな旅、恋の耳」
◾️フリーペーパー(10部)
エッセイ「生きてることのもっとも良いことは生きてる人に会えることかも」#文学フリマ東京37 pic.twitter.com/Pn3vEdBpoZ
イベント感想
文フリ東京は年々規模が大きくなり、ぶらぶら歩き回ってセレンディピティを楽しむといった呑気な遊び方をする場所ではなくなりつつある。わたしは東京にアクセスできる者の特権として半ば社交の場と割り切って久しい。しかし今回は配置が改善されたのか通路が広くなっており、前回よりは落ち着いて見て回ることができた。次々回からは東京ビッグサイトで入場有料になるとのことで、一つの境目を見る思い。
なお、文フリに行くときは毎年帰りがけにフォロワーのブースを巡回して、釣銭が足りないようならわたしの余った小銭で両替することを申し出ているのですが、今のところ実際に両替に至ったことはありません。わたしのフォロワーさんならオッチョコチョイ率高めだろうと思っていたんですが、本を出すようなフォロワーさんは普通に事務処理能力が高くて釣銭を切らすような事態にはならないのかもしれない。
東京流通センター開催のラストである来年5月は、初めての出店も検討している。