ベロアオパールと言うらしいです。
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古着屋によく行く人にしかわからないあるあるなんですけど、古着屋って、シースルー地にベロアの総柄テロテロシャツがよく置いてありませんか。上記のインスタ投稿みたいなやつ。
柄は花だったり、葉っぱだったり、唐草っぽかったり、もっと抽象化された名称不明の柄だったりする。透け感のある生地の上に浮き出るように、ベロアの細かい柄が密集してるんですね。
で、こういう生地のシャツって、マジで古着屋でしか見なくないですか?
新着(あたらしぎ)の店でこの生地のシャツ見たことないと、かねてから感じてました。
服好きのフォロワーさんも同感のようす。
まさにドンピシャでお気に入りのシャツがあるんだけど、シースルー地にベロアの小花柄のテロテロシャツめちゃくちゃ好きなのに本当に古着屋以外で見つからないから笑う pic.twitter.com/d7VbS0b43C
— 茂十郎/葉月セン (@ju_o_mo) 2024年1月30日
そんなとき、行きつけの古着屋でまさにこういうシースルー地にベロアの総柄テロテロシャツを見つけたので、店主さんに訊いてみたら、冒頭の名前が判明したのだ。古着屋にだけ現れるシースルー地にベロアの総柄テロテロシャツの正体が気になって夜しか眠れない人はたくさんいると思われるので、取り急ぎ皆さまにも共有すべく記事にした次第です。
オパール加工とは、酸に強い糸と酸に弱い糸を組み合わせて生地を織り、模様以外の部分を酸で溶かして薄くして模様を強調する加工だそう。シースルー地にベロアの総柄テロテロシャツの場合は、まずは全面ベロアで織って、あとから模様以外の部分に酸をかけて溶かしている思われます。店主さんによると、オパール加工はベロア生地に限った手法ではなく、ベロアのオパール加工生地の総柄シャツだけを指す独立した名称は存在しないそう。日本ではあまり行われていない手法だとか。だからインポート系の古着屋に多く現れるんですね。
はい、本日の記事はそれだけです。ちなみに個人的には、ベロアのオパール加工生地は特段好みではないので1枚も持っていない。好みではないから探しているわけでもないのに印象に残るくらい、古着屋には必ずシースルー地のベロアの総柄シャツもといベロアのオパール加工のシャツが置いてあるのだ。
1枚も持っていないので、この記事のサムネイルは困りました。悩んだ末に、手持ちの中で一番宝石のオパールっぽいネイルの画像にしました。キャンメイクの32番です。
古着屋(セカンドストリートとかブックオフ系のリユースチェーンじゃなくて、個人経営のヴィンテージショップ)に行く機会がある人は、ぜひベロアのオパール加工のシャツに注目してみてください。絶対見つかるから。
最後に、オパール加工のことを教えてくれた古着屋さんを紹介して終わりにします。代官山のend vintageさん。古着屋の大手ってアメカジかトラッドが多い気がしますが、ここは湿度と陰影を感じるヨーロピアンヴィンテージに強いです。エレガントなテイストが好きな人はぜひ。
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代官山駅南口から徒歩5分くらい。ビルの3階なのでやや敷居高いですが勇気を出して行きましょう。価格帯は、品物によっては5万10万超えてきますが、おおむね2万〜3万円前後のものが大多数で、この手の店としてはお手頃です。
30代のご夫婦で経営されており、つかず離れずの落ち着いた接客をしてくださるので引っ込み思案な人も大丈夫だと思います。個人経営の古着屋はどうしても店員さんとの距離が近いので、服は好みでも店員さんと相性が悪かったらどうにもならないからね……。
オンラインショップもあるのでぜひ。
わたしは、ランダムプリーツがかっこいいシアーシャツを最近買いました。90年代の品だそうです。イッセイミヤケっぽいけどイッセイミヤケではない。
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ポリエステル100%のユニークなシャツは何枚あってもいいですからね〜。