お知らせです。
新刊『月魄最佳 鬼滅の刃・黒死牟/継国巌勝批評×クィア男性学エッセイ×二次創作小説集』を、現地価格2500円、通販価格2800円とします。
文学フリマ東京41では2500円、事後通販では2800円で販売します。
通販は文フリ東京終了後に、BOOTH匿名配送で開始します。


現地価格と言いつつ、個人的な心情としては、「通販価格の値上げ」です。
文学フリマなど開催されたことのない、東京へ行きたければ新幹線か飛行機が必要な地方県の出身者としては、苦渋の決断です。ご理解ください。
今回2025年11月23日(日)文学フリマ東京41で初販売する新刊『月魄最佳』は、ページ数499ページ、厚さ2.4センチの大部となりました。
内容には自信がありますが、『鬼滅の刃』既読の方でないと中々手に取りにくいであろうと判断し、印刷部数は既刊の半分以下です。しかし厚みがあるため、印刷費は過去最高額の20万3700円に達しました。

これに、デザイナーさんへのお支払い、イベント出店料、交通費などを足した額が、経費となります。
文学フリマ東京現地では、会計業務などすべて自分でやらなければなりません。わたしは事務処理能力に欠けるので、釣り銭管理を簡便にするため、販売物の価格は500円刻みにすると決めています。
既刊2冊は1500円としました。
今回の新刊は、一冊2500円だと、仮に完売しても赤字となります。そして、現実的に、完売はあり得ないと思います。
もう一段階値上げするなら、プラス500円で3000円です。
しかし、わたしのアマチュア同人誌の値付けとして3000円というのは、個人的には現実的でないと感じます。もちろん、わたしより知名度がある方、わたしより面白いものを作られている方、デザインを凝られている方などで3000円以上で販売されている方はたくさんいらっしゃるでしょうが、わたしの作品としては、2000円台に収めるのが現実的と判断します。
よって、文学フリマ東京では2500円で販売し、釣り銭管理をする必要のない通販では値上げして2800円とします。
これでもおそらく赤字です。
通販利用者の方にはご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
以下雑感。
文学フリマ東京というイベントは年々巨大化しており、今回も過去最大の3862ブースが出店します。中には出版社など、いわゆる「企業ブース」もあります。すでに商業出版での実績を持つ「プロ」の参加者もおられます。
文学フリマ東京の大規模化を「商業化」であるとして批判する意見もあります。批判も、擁護も、それぞれわかるなぁと感じますが、個人的には、ニーズの増加による大規模化は仕方のないことであり、新しいインディペンデントな場を自分たちで見出していくしかないと感じています。東京という場所は、選択肢の多さにかけては日本一のはずです。
たとえば、小説家・詩人のほしおさなえさんは、文芸創作コミュニティ「星々」、本と物語雑貨の店「夜空舎」の企画運営をされており、文フリのような直売イベントとして「星々文芸博」を開催されています。
先日わたしは、TBSの文化系トークラジオLifeのポッドキャストにゲスト出演させていただきました。座談会参加者は海猫沢めろんさん、安達茉莉子さん、瀬下翔太さん、宮崎智之さん、わたしです。
トークテーマは文学フリマ東京41のおすすめ本を何冊か語り合うというもので、わたしはほしおさなえさんの夜空舎編の短編小説アンソロジー『鏡/分身 月編』のうちの一編などを紹介させていただきました。
ポッドキャストでは、時間の都合などで夜空舎やほしおさなえさんのご活動についてはまったく触れられず失礼しましたが、文学フリマ東京とはまた違う雰囲気や方向性で、文学の「場」を作る活動をしておられる方はたくさんおられます。
上記ポッドキャスト司会の小説家・海猫沢めろんさんも、ご自身でインディペンデントな即売会イベントを主催されておられます。
わたしも、2025年6月には東京都・東高円寺の公募式フリマイベントに参加してみました。
わたしは「交流」の場として文学フリマ東京を楽しんでいますが、純粋な作品鑑賞・購入の場としては、大規模化によって年々不便になっているのは事実です。
出版不況の中、文学フリマ東京の未来も、文筆コミュニティの未来も、わたしには想像もつきませんが、自分で自分の選択に納得できるような活動を、ささやかに続けていけたらと思います。
よろしくお願いいたします。