敏感肌ADHDが生活を試みる

For A Better Tomorrow

適応障害なりかけ日誌01

 

 

 

曇天のビル群。

 

2022年4月に就職した。正確に言うと、2022年4月に現在の職場にアルバイトとして入職し、社員になるよう持ちかけられて2022年7月から社員として勤務している。生まれて初めて社会保険も手にした。「自立」できる額──仮に都内一人暮らしできる額としておく──を稼ぐことは、実力でもなんでもなく、それを可能にしてくれる会社に勤続しさえすれば一瞬で達成できるのだと知った。

この不景気なご時世に、なぜ大学多留中退者(クローズ就労精神障害者でもある)にもまともな金が出るのかはすぐわかった。苛烈なパワーハラスメント・モラルハラスメント・セクシャルハラスメントが横行しており、せめて給料が高くないと人が定着しないからだ。この1年、10人以上の退職者を見送ってきた。わたしの入社面接をしてくれた先輩も精神を病み、もういない。そのような環境における労働は、わたしの心身を確実に蝕みつつある。転職する選択肢は常に頭にあるが、今のところ選択していない(辞めない理由は複数あるが、ここでは書かないでおく)。差し当たり今は、踏みとどまるデメリットがメリットを上回る臨界点を正確に見据えることだと判断し、セルフモニタリングの記録をつけることにした。自分の状態を言語化し外部に晒す気力がある限り、まだ大丈夫だと信じたい。

 

日付は、症状を自覚した日である。

 

 

 

 

2023年3月27日

・半年以上ぶりに強い希死念慮が生じる

 

3月30日

・入眠困難悪化

 ・症状が出る前から、いずれそうなるだろうと確信していたので、主治医に相談して睡眠導入剤は増量済み

 

・起床困難悪化

 

・食欲減衰

 

・食べたいものを選ぶことができない

 ・昼休みにコンビニに行って立ち尽くす

 

・入浴できない

 ・1、2日入浴せずに出勤することが常態化する

 

・洗って乾かした洗濯物をすぐに片付けられない

 ・たまに先生に片付けてもらうようになる

 

・モバイルバッテリーに給電できず2つあるのに2つとも充電切れになる

 

 

・皿を食洗機にセットできない

 ・たまに先生が洗ってくれるようになる

 

・自室で出したものをしまえない

 ・床や本棚の上にものが積み重なる

 

・家で朝にやっていた仕事の予復習ができない

 ・必然的に仕事のクオリティが下がり、普段しないミスをするようになる

 

・出勤前にメイクができない

 ・出勤してからトイレで眉だけ描くことが常態化する

 

 

・帰宅後に洗顔ができない

 ・コットンと拭き取りクレンジングでメイクだけ落とす。肌には悪い

 

 

 

 

 

 

4月1日

・先生が食べる冷凍ご飯を補充できず切らす

 ・先生が炊いてくれることもある

 

・枕元の水筒に水を補充できず、いざ服薬しようとしたときにない

 

・通院を忘れかける

 ・まだ忘れてはいない

 

4月2日

・麦茶が作れない

 ・水出しなのでポットにセットするだけだが、できなくなる

 

 

 

 

4月5日

・元来インドア派だが、休日に予定を詰め込んでおかないと仕事のことを考えて鬱に襲われるので、多少無理してでも外出するようになる

 

4月7日

・強い希死念慮が生じる

 

4月15日

・ダイエットらしきことはしていないのに体重が減り続けている

 

 

【2023.10.27 追記】

その後結局退職しました。今は元気です。