アクセサリー紹介第二弾です。
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わたしは鬱のADHDで、健常者より身体的・精神的な不快感を強く感じやすい。アクセサリーひとつ選ぶにも、それなりに頭を使わなければ快適につけられない。前回の記事では、わたしの指輪を紹介した。今回は、わたしが耳飾り（ピアス）を買うときに守っている条件を書き起こしてみたい。その結果選ばれたピアスは、わたしの私的な趣味嗜好の産物であると同時に、鬱病やADHDといった生活弱者がアクセサリーを買うときに参考になるある種の普遍性を宿しているはずだ。わたし個人の持ち物ログであるだけではなく、他者にも参考になる手引きとなることを志向して、書いていきたいと思う。
【前提】発達障害の特性の一つに感覚過敏があり、重度の人はアクセサリーなどつけられないと聞く。わたしも感覚過敏持ちだが、アクセサリーに関してはつけることができている。以下は、感覚過敏とはいえアクセサリーはつけられる程度の人間の話なので、そのつもりで読んでください。
1．ADHDが耳飾りを選ぶときの条件
早速、わたしが耳飾りを買うときの条件を書き出してみた。しかし最初に断っておくが、わたしは2023年現在、この条件全部には従っていない。ピアス好きが年々高じて、デザイン最優先でピアスを選ぶようになったからだ。以下に紹介する条件は、わたしが2020年頃まで守っていた、昔の条件である。今は遵守していないとはいえ、わたしほど熱烈な耳飾り好きではない人が耳飾りを買うときの条件としては参考になると思うので、公開しておきます。
①イヤリングではなくピアス
いきなりハードルが高いが、ADHDにはイヤリングではなくピアスをおすすめしたい。わたしはピアス穴を開けてから耳飾りを紛失することが激減した。イヤリングよりもピアスのほうがデザインが幅広いし、開けて本当によかったと思っている。とはいえもちろん、就業・就学上の都合や体質などに左右されるし、誰にでも実行できる選択肢ではない。痕跡は一生残るし、偏見の目で見られることもある。でも、もし躊躇う理由が気分的なものしかないのであれば、思い切って決断することを勧めます。前向きに検討してみてください。わたしは現在9個開けているが、全部皮膚科で処置してもらった。ピアッサーを買ってきてセルフで開けるより怖くないし確実だ。病院にもよると思うが、耳たぶは2個で5000円くらいです。耳たぶなら、輪ゴムではじかれるよりも痛くないので、痛みに弱い人でも大丈夫だと思います。
ピアスにすると本体は失くさなくなるが、ピアスキャッチ（ピアスの針の裏側につけるストッパー）は相変わらず落としたりお風呂で流してしまったりするので、買い溜めしてあります。キャッチは消耗品と割り切って、失くしたからといっていちいち落ち込まなくて済むように対策したほうが精神衛生上よい。
また、そもそも、キャッチがないデザインのピアスを選ぶという手もあります。探せば、ポスト（耳に刺す針の部分）とキャッチが一体型のデザインは存在する。装着が簡単というメリットもあるので、不器用ゆえにピアスをつけるハードルが上がっているタイプの人は試してみるといいと思う。
▼手持ちの、ポストとキャッチが一体型のピアス。
②重すぎない、揺れても音が鳴らないデザイン
わたしは感覚過敏の傾向があるので、耳元でピアスが揺れてしゃらしゃら音が鳴ると気が散ってしまう。その反面、揺れるデザインが好きなので、ピアスをお店で買うときは耳元で振ってみて音を確かめてから買うようにしていました。実は今はデザインを優先して選んでおり、多少の音は我慢することにしているが、それが可能な程度にまで精神的余裕ができたのも、ピアス一つ買うにも条件をつけて生活を丁寧に構築してきた成果だと思っている。
揺れるデザインが好きだけど音が気になるのなら、プラスチックビーズやタッセルなど、金属ではない素材を選ぶと多少音は抑えられると思います（わたしは個人的に金属製のピアスが好きなので選択しなかったが）。
また、個人的に大ぶりのピアスが大好きなのだが、重すぎるとシンプルに耳が痛くなるので選ばないようにしている。自分がどれくらいの重さなら許容できるかを知るのには経験を積むしかないので、試行錯誤してみてください。ちなみに、わたしが「これ以上重いと無理」と感じているピアスを計ってみると片耳13グラムだった。
③劣化しにくい素材のポスト
ピアスのポストは、チタン・ステンレス・シルバー925・K18・ゴールドフィルドなどの劣化しにくい素材を選ぶのをおすすめする（詳しくはググってください）。肌に直接触れて皮脂や汗がつきやすい部分なので、メッキの合金だとすぐ剥げて見栄えが悪いし、痒みやかぶれの原因になる。
本当はピアス全体がステンレスやシルバー925のものを選びたいと思っているが、ハイブランドでもポスト以外は真鍮製だったりすることが多いので、必須条件にはしていない。過去記事でも書いたように、指輪は全体が肌に触れるので、全体がステンレスやシルバー925のものを選ぶようにしています。
ちなみに下記の画像は、MURUAで2020年頃に買った合金のピアス（マーブルプレートピアス、3190円）の裏側（フェイスラインに触れる部分）が変色した例である。キャッチに緑青（青錆）も生えている。安価なピアスはいずれこうなるが、仕方がない。
④紛失しても惜しくない価格
③の条件と矛盾するようだが、わたしはADHDとして、すべてのアクセサリーは紛失しても惜しくない価格しか出さないと決めている。2019年の過去記事にも書いた。
だが、数年経った今は、出先で着脱しないアクセサリー（ピアスやネックレスや指輪など）にはもう少しお金をかけてもいいと思うようになった。それでも、不慮の金具の破損による紛失は考慮しています。先日ティファニーのボーンカフ（19万円！）を買ったのは、破損による自然落下はあり得ないデザインだからです。
出先で着脱するもの（帽子やスカーフや傘）に関しては相変わらずお金はかけません。
「お金をかける」「お金をかけない」の具体的な額は人それぞれだと思うので明記しない。いずれにせよ、何にお金をかけてどこにかけないのか、自分なりの基準を持っておくことが大事だと思います。
以上、わたしが耳飾りを選ぶときの条件でした。
▼2019年頃のピアス箱の写真。今とはメンツが若干違います。
2．わたしのピアス記録
それでは、わたしの手持ちのピアスを記録していきます。手持ち全部ではなく、最近気に入っているものを厳選しました。
最初に書いたように、今となっては上記4つの条件に沿っていないものも多いので注意。
Jennifer Behr（ジェニファーベア） ブレイクイヤリング
価格：69300円（ファーフェッチで26300円で購入） 素材：ステンレスポスト、真鍮、クリスタル
2023年1月購入
わたしのTwitterを見てくださっている方は、ビジューが何連も連なったピアスを探して大騒ぎしていたのをご存じかもしれない。おすすめのリプライをくださったフォロワーさん、ありがとうございました。この度、ついに見つけました。
大ぶりだが、構成要素は大粒のクリスタルと小粒のクリスタルだけでシンプルなので、意外と合わせやすいです。
ちなみに商品名はイヤリングとなっているがピアスである。英語圏では区別せずearringsと呼んで、とりわけピアスだけを指したいときはpierced earringsと呼ぶようだ。
8 by YOOX ラインストーンシャンデリアイヤリング
価格：4300円 素材：ガラス50%、銅30%、鉄20%
2023年1月購入
ハイブランド専門通販サイトYOOX（ユークス）のオリジナル商品。わたし好みのビジューピアスだが、上記のJennifer Behrのより大粒でポップなので、夏にTシャツ一枚とかにラフに合わせたい感じ。手持ちのスワロフスキーの指輪とマッチしそうですね。リブランディング後のスワロフスキーみたいな雰囲気がある。
ちなみにYOOXではもう一個2000円のピアスを買ったのだが、破損した状態で届いた。激安なので仕方がない。ちなみにわたしは、荷物の梱包や発送処理が苦手なので、返品交換機能は最初から使わないと決めている（そもそも返品交換対象外商品だったけど、対象商品だったとしても使わなかったと思う）。これもADHDなりの、精神衛生を守るための生存戦略なのです。
新星急報社 オーダーピアス
価格：8000円 素材：ステンレスポスト、その他は不明
2022年11月購入
新星急報社さんに作っていただいたフルオーダーのオリジナルピアスです。新星急報社さんは、ハンドメイドのアクセサリーとフルオーダーアクセサリーのお店で、定期的に対面オーダー会を開催されています。多種多様なパーツをその場で見せていただきながら組み立ててもらえるのでとても楽しい。わたしは頭の中でデザインをかなり固めてから出向いたので、わたしの希望に沿うパーツを淡々と出していただく形になりましたが、新星急報社さんのほうから提案していただくこともできます（むしろそれがメインっぽい）。実際の様子はこちらの漫画で説明してくださっています。
ネット記事もあります。
わたしは「推し」はいないので、「わたしが思う一番カッコいいピアス」を具現化していただきたくてオーダーしました。
新星急報社さんのピアス金具は金属アレルギー対応のステンレス（イヤリング金具はシルバー925）で、キャッチ一体型なので紛失の心配が少ないです。オーダー会では身体のサイズや感じ方に合わせた調節もしていただけるので、アクセサリーに慣れていない人や感覚過敏がある人、多様なジェンダーの人でも安心して利用できると思います。とてもおすすめ。
お値段はピアス・ブレスレットが8000円～、ネックレス・イヤリング・グラスコードが8500円～。使用パーツの種類・量や組み立ての工数などで変動するとのこと。詳細は新星急報社さんのブログにて確認してください。
わたしは、見ての通りかなりボリュームのあるピアスとなりましたが、8000円でした。
【2023.5.28 追記】
2回目のオーダー会で、上記のピアスをデザインソースに新しいピアスを作っていただきました！
ZARA 商品名失念
価格：2000円台 素材：不明
2017年頃購入
不買していなかった頃のZARAで2017年頃に購入したものです。その後、ZARAの企業姿勢などに疑問を持ち、今は積極的に買うことはしていない。今持っているものは大事に使おうと思います。
mamineco オールステンレス製タッセルピアス
価格：1580円 素材：ステンレス
2023年1月購入
ロングピアス好き・喜平チェーン好きの一環として購入したが、わたしのファッションに合わせるとややボリューム不足で服に負けてしまったので、別のピアスと組み合わせるなどしてうまい活用法を考えたいと思います。キャッチだけでなく全体がステンレスなので長く使えそうでいいですね。ミンネ（ハンドメイド通販サイト）の作家さんから購入しました。
amplis（アンプリス） エリップスタッセルピアス ブラック
価格：4400円 素材：真鍮、糸
2023年1月購入
セレクトショップamplisのオリジナルアイテム。個人的に、全パーツが金属製のアクセサリーが好きなのですが、わたしにしては珍しくストーン（オニキス？）と糸が使われている。コーデをカジュアルダウンしたいときや、ハンドメイド系のイベントに行くときによさそう。
手持ちのストーンマーケットの指輪とマッチしそうです。
ヴィンテージ 商品名なし
価格：3000円台 素材：不明
2018年頃購入
地方で一人暮らしをしているときに、近所の古着屋で購入しました。アメリカのヴィンテージの一点物と説明を受けた記憶があります。基本的にシルバー一色のアクセサリーが好きなので使用頻度は高くないが、芸術品として見た目が美しいので観賞用に取ってある。
以上、お気に入りのピアス7個でした。
3．まとめ
わたしが耳飾りを選ぶときに考慮しているのは、以下の4点。
①イヤリングではなくピアス
②重すぎない、揺れても音が鳴らないデザイン
③長持ちする素材のポスト
④紛失しても惜しくない価格
全部を満たすものに出会えるとは限らないが、できるだけ考慮して、楽しいアクセサリー生活を送っています。
以上、わたしのピアス紹介でした。
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