敏感肌ADHDが生活を試みる

For A Better Tomorrow

黒薔薇でポプリをつくる

 

 

 

薔薇が枯れた。

 

花瓶の黒薔薇が枯れている。

 

去年買った、黒薔薇の花束である。購入の経緯は過去の記事に書いた。

枯れてからもしばらくはドライフラワーとして飾っていたが、そろそろ趣向を変えて、ポプリに作り変えることにしました。ポプリとは、Wikipediaによると、“花や葉・香草(ハーブ)、香辛料(スパイス)、木の実、果物の皮や苔、精油またはポプリオイルなどの香料を混ぜあわせて容器に入れ熟成させて作る室内香のひとつ” だそうです。

Instagramの検索結果はこんな感じ。

 

ポプリのインスタ検索結果のスクショ。
ポプリのインスタ検索結果のスクショ。

 

花やハーブや柑橘類を乾燥させて、口が開いた容器に詰めたりお皿に広げたりして香らせるのが一般的な作り方のようです。

 

まずは、黒薔薇を摘み取った。

 

枯れた黒薔薇の花部分。

 

接写。

 

水分が抜けたことで、生花だったころよりも色が濃くなり、一層美しくなった気がする。

 

枯れた黒薔薇を手に持っている。

 

これに市販のポプリを混ぜます。近所の雑貨屋で見つけた、シトラスの香りのものを選びました。

 

ポプリ。

 

ネットでもいろいろなブランドが出しています。

 

 

ちなみに、ポプリ界の最高峰と言えば、サンタマリアノヴェッラのポプリでしょう。サンタマリアノヴェッラは、イタリアはフィレンツェにある世界最古の薬局で、その歴史は実に800年。ドミニコ修道士の教義に基づいた伝統のレシピで、天然栽培の草花や天然油脂からフレグランスを作り続けているのだという。ポプリは100グラム5000円で、それなりのお値段だが、いつか試してみたいものだ。

 

 

 

 

次に、容器について。

ポプリを入れる容器は、お皿だとひっくり返したり風で飛んだりしそうなので、ちゃんとした深さと重量のあるガラス瓶がいい。わたしは鬱のADHDなので、気を遣わずに扱えるインテリアしか置かないことにしている。

しかし、口が上に開いた瓶だと内部にホコリが積もってしまいそうだ。でも蓋を塞いで密閉してしまうと、香りを楽しめず、ただの置物になってしまう(それはそれでいいんですが)。よって、口が横向きに開いている瓶を探すことにした。

近所の生活雑貨のお店で見つけたのがこちら。セール価格で500円でした。

 

ガラス瓶。

 

斜め横方向に口が開いています。口径は約10センチ、瓶自体の直径は約16センチで、重量もしっかりあるので、簡単に倒れることはなさそうだ。このような形状の瓶は、猫が丸まった姿に似ているので猫瓶というらしいです。駄菓子屋さんとかに並んでますよね。ちなみに、真横に置くことも縦に置くこともできて便利だ。

 

ガラス瓶を縦置きしたところと横置きしたところ。

 

Amazonにも似たようなものがあります。

 

 

このタイプの瓶は安定性が高いので、倒れることはなさそうだが、完全にひっくり返してしまったときに備えて、一応、香りを邪魔しない程度に軽く蓋をしておきたい。そこで、通気性のいい蓋として、手持ちのメッシュバッグの余りを活用することにした。百円ショップで購入して、吊り下げ収納に使っているものだ。

 

ベージュ色のネットバッグ。

過去に紹介した記事:3月11日と9月11日は大掃除デー

 

適当な大きさに切って、網製の蓋にします。

 

網の切れ端。

 

これで材料は揃った。あとは、見目良く詰めて、口に網をかぶせて、麻紐で結ぶだけです。

 

広口瓶に黒薔薇とポプリを詰めたところ。

横から見たところ。

 

完成したのがこちら。

 

ネットと麻紐で蓋をした完成品。

 

いい感じなんじゃないでしょうか。

わたしの部屋はどちらかというとシンプル・モノトーン・モダン志向で、ポプリがマッチするようなナチュラル・アンティークテイストではないのですが、薔薇の黒色のおかげで適度なシャープさがあるのでちゃんと馴染みました。

ポプリの芳香が持続するのは三カ月程度らしい。三カ月経過したらどうするかはまだ決めていない。インテリアとしてそのまま置いておいてもいい。アロマオイルを垂らして新しい香りをつけてもいい。また別のものに作り変えてもいい。

 

あるいは、三カ月経つ頃には、おうち時間を充実させようなんて余裕もなくなるくらいに、社会は荒廃しきっているかもしれない。

先のことはわからない。

 

今日は、2020年4月18日土曜日。本日新たに判明した都内のCOVID-19感染者、181人。国内の感染者は計1万人を突破。全世界の死者、計15万人超。

 

先のことはわからない―― このありきたりなフレーズに、かつてないほどの説得力と切迫感を感じながら、ここに記す。