絶望の質量とロザリオ

 

友人に、手作りのロザリオをもらった。

 

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色石は、グリーンアベンチュリンという天然石だそうだ。奇しくも、最近のわたしの髪と同じ緑色。遠方に住む彼女とは2年ほど会えていないから、今のわたしの髪色は知らなかったはずなのに。

彼女や、わたしの大切な人たちのことを祈るときに使おうと思う。

 

絶望には質量がある。

もう立ち上がれない、と思うとき、わたしはいつも、文字通りの “立ち上がれなさ” を感じている。冬の凍てつく吸気が肺に質量を感じさせるように、絶望はいつも、冷たく重苦しい塊として在る。9月の終わり、外はまだ残暑の気配があり、冬が来るにはまだ早いというのに。鬱の手触りはどの季節でも変わらない。

 

鬱を前に、わたしは祈る。

あなたが生きていることが、わたしを世界に跪かせる。

あの人やあの人やあの人のような美しい人を死なせた世界だが、あなたやあなたやあなたのような美しい人を生かしている世界でもあるのだから、わたしは世界を信じます。

 

わたしは祈る。

 

 

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註 わたしはクリスチャンではない。家で聖書を読み、ごくたまに礼拝に行くくらいだ。神様に見逃してもらえる程度に。