過去の記事で何度も書いてきたように、ADHDなら基礎化粧品はポンプ容器のものを選ぶべきだと思う。この条件だけで市販の化粧水やら乳液やらの7割くらいが選択肢から外れてしまうのがつらいところだが、ここは基本的に外さないほうがいい。ワンステップでアクセスできないものを毎日継続するのは難しい。その一手間に妥協するな。
ただ、基礎化粧品のうち洗顔料とクレンジングに関しては、ポンプ容器の商品が比較的多いように思う(なんで?? 化粧水や乳液もポンプ容器がデフォルトになってほしい)。
探し回らなくても選択肢に困らないと思われるので、今回は、わたしが今まで使ってきてよかった商品をさらっと紹介して終わりにします。コットンの活用方法などについても触れています。
【2020.1.17 追記】記事タイトルを変更しました。
洗顔料
洗顔料を選ぶ条件は以下の3つだ。
①ポンプ容器である
何度でも言う。最重要。
②泡で出てくる
顔は泡で洗うべきだが(顔を直接手で摩擦すると肌に悪いので、泡越しにそっとこするのが鉄則)、洗顔料をいちいち掌で泡立てるのは面倒なので、最初から泡で出てくるタイプを選ぶと楽。衛生面もgood。
泡ではない洗顔料をどうしても使いたいなら、泡立てボールという便利なグッズがあります。簡単に泡が立つらしい。無印良品のものが評判よさげです。180円。
ほいっぷるんなる商品もあります。液状の洗顔料を混ぜてシャカシャカ振ると濃密な泡が立つらしい。
③低刺激
敏感肌なので、洗浄力の強すぎないものを。
個人的には、塗り置きタイプの化粧品(化粧水など)ではない洗い流しタイプの化粧品は、さほど凝らずにシンプルさ第一で選んでいる。肌を摩擦しないこととしっかり洗い流すことが大事だ。
1.キュレル 泡洗顔料
公式サイト 花王株式会社 キュレル 泡洗顔料 [本体] 【医薬部外品】
150ミリリットル1200円。詰め替えあり。無香料、無着色、アルコールフリー。
敏感肌御用達のキュレル。特に問題なく使えた。
詰め替えパウチがあるのが好感度高い。リピーターを獲る意欲があるというのは、企業としてそこそこ良心的である証拠だと思っている。
2.ダヴ ビューティモイスチャークリーミー泡洗顔料
公式サイト ダヴ ビューティ モイスチャー クリーミー泡洗顔料
160ミリリットル500円。詰め替えあり。
コスパのみで選んだ。可もなく不可もなく。
3.カウブランド 無添加泡の洗顔料
公式サイト 泡の洗顔料|ラインナップ|カウブランド無添加フェイスケア
200ミリリットル680円。詰め替えあり。鉱物油フリー、アルコールフリー。
2019年2月現在、使用中なのはこれ。シンプルな石鹸素地。泡がすぐへたるのでたっぷり出す必要があるのが欠点だった。
▼パッケージ裏。
最近ニキビが気になるので、次はオードムーゲの泡洗顔料しっとりタイプが気になっている。150ミリリットル970円。詰め替えあり。
オードムーゲの製品はエタノール高配合のものが多いが、この洗顔料は成分を見る限り敏感肌適性がありそうだ。
公式サイト オードムーゲ 泡洗顔料 しっとりタイプ|製品情報|“くり返すニキビ・肌あれ予防”を考えたオードムーゲ|小林製薬
ちなみにわたしは、朝はぬるま湯だけで洗顔し、夜は日焼け止めを塗った日だけ洗顔料を使う。
顔は縦にこすらず、たっぷりの泡で横に撫でる。人間の毛穴は下向きについているので上下にこすると汚れがつまるため(ただし、肌は縦方向の刺激よりも横方向の刺激に弱いので、あくまで優しく触れること)。そして、すすぎ残しがないようにしっかり流す。
クレンジング
クレンジングを選ぶ条件は以下の3つである。
①ポンプ容器である
このブログはポンプに魂を売り渡した人間が書いています。
②濡れた手で使える
クレンジングの中には、乾いた手・顔で使わなければいけないものもある。うっかり先にお風呂に入ってしまって浴槽でクレンジングすることもあるから、濡れた手でも使えるものを選んでいる。
いずれにせよ乾いた手で使ったほうがクレンジング効果は高まるので、なるべく濡らさないようには気をつけている。
③ミルクタイプである、低刺激
クレンジングにはバーム・ミルク・ジェル・オイルなどさまざまなテクスチャがある。一般的にミルクタイプが一番肌負担が少ないといわれているが、諸説あるので、ここは好みでいいと思う。普段のメイクの濃さにもよるだろう。わたしはナチュラルメイクが好きなのでミルクタイプを選んでいる。なんにせよ一番大事なのは摩擦しないことだ(洗浄力の穏やかなミルククレンジングでゴシゴシ摩擦してしまうより、洗浄力の高いオイルクレンジングでサッと落とし切ったほうが肌に優しい説もある。各自の肌状態と相談してください)。
1.カウブランド 無添加メイク落としミルク

カウブランド 無添加メイク落としミルク ポンプ付 150mL
- 出版社/メーカー: 牛乳石鹸
- 発売日: 2007/09/10
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- 購入: 9人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
公式サイト メイク落としミルク|ラインナップ|カウブランド無添加フェイスケア
150ミリリットル約900円。詰め替えあり。無着色料、無香料、無鉱物油、パラベンフリー、アルコールフリー。ダブル洗顔不要。
現時点でのスタメン。ケミカルなもの特有の刺激臭がまったくなく、甘酒の匂いに似た有機的な香りがする。乾燥しない。ただし、マスカラやマットリップはやや落ちにくい。メイクが濃い人には向かないかもしれない。
▼パッケージ裏。
【追記】アルビオンのホワイトフィラークリエイターがまっっったく落ちなくてびっくりした。しっかりめのベースメイクも落としにくいみたいです。
2.パラドゥ スキンケアクレンジング
公式サイト パラドゥ公式サイト | スキンケアクレンジング | スキンケア
120グラム1200円。詰め替えなし。セブンイレブン限定商品。ダブル洗顔不要。
美容垢で評判がいいだけあって文句なし。マスカラやマットリップも問題なく落ちた。
240グラム1500円の大容量タイプが定期的に限定発売されるので、気に入った人はそちらを狙っていくとお得です。
3.カバーマーク トリートメントクレンジングミルク
公式サイト トリートメント クレンジング ミルク|落として潤すスキンケア「カバーマークだけのクレンジング美容」
200グラム3000円。詰め替えなし。公式サイトによるとダブル洗顔が必要。
お試しサイズを友人からいただいて使った。こちらも評判がいいだけあって満足したが、やや高価格なのでとりあえずはリピなし。いずれ戻ってくるかもしれない。爽やかな柑橘の香りが気持ちいい。
コットン→断捨離しました
コットンは、シルコットのPremiumコットンやわらか仕立てを使っている。以前使っていた資生堂のコットンは毛羽立ちが気になったので、毛羽立ちにくい封入タイプにしてみた。
公式サイト シルコットプレミアムコットンやわらか仕立てのご紹介-ユニ・チャーム
【2019.5.28 追記】
コットンを断捨離しました。 蛍光塗料不使用のキッチンペーパーで代用している。
わたしはコットンをクレンジングにしか使わないので、それだけのためにコットンを買うのは無駄が多いと判断した。整理整頓の心得として、1つの用途にしか使わないものは、他のもので代用できないか検討するようにしている。キッチンペーパーに集約したことで、別途コットンを買い置くコストを削減できました。
ただし、コットンをパックにも使う(たっぷりの化粧水に浸したコットンを顔に張りつけるやつね)ならば、キッチンペーパーだと水を吸い取りすぎてしまうのでコットンが必要かもしれない。個人的には、コットンパックは繊維が刺激になりそうで好きではないのでやっていません。
最終兵器:メイク落としシート
なお、洗面所に行くこともできないくらい疲弊したときのために、メイク落としシートも枕元に常備してある。

ビオレ ふくだけコットン うるおいリッチ うるっとモイスト 本体 44枚
- 出版社/メーカー: 花王グループカスタマーマーケティング株式会社
- 発売日: 2013/08/26
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- この商品を含むブログを見る
公式サイト 花王株式会社 ビオレ ふくだけコットン うるおいリッチ うるっとモイスト [本体]
また、クレンジングから保湿までできる拭き取りシートという嘘みたいな商品も存在しています。
公式サイト ズボラボ 夜用ふき取り乳液シート
“ふくだけで、メイク落とし・洗顔・化粧水・乳液・美容液までできるふき取り乳液シート” とのことで、正直化粧水・乳液・美容液までできている感じは全然しないものの、メイクはちゃんと落ちるので問題ない。ネカフェ泊するときに、普通のメイク落としシートよりはマシくらいの気持ちで使っている。ファミリーマートにもあるのが嬉しい。
ただ、そもそもメイク落としシートを使うくらいならメイクを落とさずに寝て翌朝にクレンジングしたほうがマシ説もあるくらい、シートクレンジングは肌に悪いらしい。諸説ありますがわたしはとりあえず拭き取ってスッキリするようにしています。寝具を汚したくないので。
以上、おすすめの洗顔料とクレンジングでした。今のわたしは幸いにも、好きなときにメイクをすればいい自由な環境にいるので(バイトはノーメイクOK)、クレンジングはどうしても減りが遅い&あまり重視していない。メイク事情は社会的立場や環境に左右されるところが大きいので、今後なにか変化があれば随時記録していこうと思います。
女性に課せられた、メイクというタスク。諸刃の剣に刺されないために
以下、メイクという行為についての補足。
わたしがメイクに真剣に取り組み始めたのは割と最近である。10代後半に差しかかってメイクに興味を持ち始めてからも、長らく自主規制してきた。なぜなら、メイク状態が普通になってしまってノーメイクでは外を歩けないような心理状態に陥るのが嫌だったからだ。鬱病・ADHD患者はただでさえ外出のフットワークが重いので、この上メイクというタスクを内面化したくなかった。
メイクは人をエンパワメントしてくれるが、女として生きる身にとっては抑圧としても働く。諸刃の剣だ。
それでもメイクという文化自体は楽しそうだったので、簡単なリップメイクから始めて少しずつ様子を見て、どうやらすっぴんでも平気で出歩ける精神を維持できそうだと確信してから本格解禁した。社会的な抑圧に絡んだ強迫観念は、一度囚われてしまうと払拭するのは難しいから、慎重にいくに限る。
幸い、わたしは今も、日焼け止めだけで堂々と出歩くことができる。羞恥心や罪悪感はない。スキンケアでオールインワンを利用するのと同じく、コンディションが悪いなりに実行できる逃げ道を自分に許しておくことが大事だ。
わたしにとって、メイクは自分のためにするものだ。する選択・しない選択含め、わたしだけのもの。社会に口出しされる筋合いはない。