敏感肌ADHDが生活を試みる

For A Better Tomorrow

日記

2020年9月の眩暈

最終更新:2020.9.10 // 昔、小さなお客様を接客するバイトをしていたことがある。 保護者に手を引かれてわたしのもとを訪れる幼児たち・児童たちは、あの年ごろ特有の烈しい熱気を放っていて、ちょっと会話するだけでそのエネルギーにあてられて眩暈がした。…

大きな生き物と小さな生き物はよく似ている

最終更新:2020.9.9 // ペットは飼い主に似るというが、たしかに先生の猫は先生に似ている。どこか超俗した雰囲気をまとっていたり、挙措が静かで不意に出現したりするところがそっくりだ。なお、先生は猫至上の物言いをするので、猫が自分に近づいているの…

それはまるで幻聴のような、わたしにとってだけ意味を成すことばを置いておく

最終更新:2020.11.9 // 元ヤングケアラーだった、らしい。 ヤングケアラー、というアイデンティティを自らに見い出したのは、つい数カ月前のことである。歳上のお友達とお茶をしていて、流れでわたしの過去の話になって、その方の口からこの単語がまろびで…

先生の冷蔵庫いわく「精神状態が良くないようです」

最終更新:2020.8.29 // 初めて先生のお宅にお邪魔したとき、家電の使い方を一つひとつ教えていただいた。先生の家にある家電は、わたしが住んでいたワンルームアパートにあるような簡素なものとは違って、多機能なものばかりだったので、慣れるまでに若干の…

有っても無くても猫の尻尾、あるいは抜け毛

最終更新:2020.10.18 // 掃除機やクイックルワイパーで床を掃除すると、抜け毛の多さにびっくりする。当然、一人暮らしのときよりも格段に多い。普段は意識していないけれど、わたしたちはこんなにも毛を撒き散らして生きているものなのか。わたしの髪は軟…

あの緑には名前があるはずだ。わたしが忘れてしまった美しい名前が

最終更新:2020.8.22 // わたしが以前に一人暮らしをしていた家は、都道府県としては田舎である土地の、都市部寄りの場所にあった。一方で、今棲みついている先生の家は、都道府県としては都会である土地の、郊外寄りの場所にある。つまり、今住んでいる街の…

大きな生き物はソファの上で丸くなり、小さな生き物は大きな生き物の上で丸くなる

最終更新:2020.8.21 // 数カ月前、先生とわたしがお試し同居をしていたころに書いた短い文章を引っ張り出してきました。まだわたしが引っ越していなかったころの話。 同居人の「先生」については、先日の記事をお読みください。 www.infernalbunny.com **…

生存を試みる

最終更新:2020.7.19 // 障害者の端くれなので、社会が提供してくれる支援とやらを検索することがよくある。しかし、それらの内容が、「健常者と同じように学ばせるための支援」「健常者と同じように働かせるための支援」であることがあまりにも多くて愕然と…

私信 みんなへ:ハグしよう

最終更新:2020.7.5 // 会うといつもハグとキスを交わす友達がいる。直近では2020年3月に会う約束をしていたけれど、中止にした。次いつ会えるのかわからない。いつになったらわたしたちは心置きなく会える? 元より、精神的弱者同士の縁は儚い。お互いの体…

ネイルを塗っていたら貧血に気づいた話

最終更新:2020.12.15 // 知人宅にて、掃除をする代わりにごはんを恵んでもらう取引が発生しました。よって、心置きなく作業できるように、ネイルを落とした。自分の家ではネイルをしたままガシガシ家事して、適宜塗り直すことにしていますが、出先なので、…

ちなみにもう一人の事務のお姉さんは、いつもちょいロリィタ風の甘口ファッションでした。

最終更新:2020.6.27 // 昔、一個目の大学に退学届けを出したときに、窓口で書類を受け取ってくれた大学事務のお兄さんは、きちんとスーツを着ているのに左耳にはごついピアスが3個バッチバチに光っていて、これは学生にとって一抹の救いになるのかもしれな…

I Don't Like the Drugs (But the Drugs Like Me)

最終更新:2020.6.25 // もう昼も夜もわからなくなって、閉め切ったカーテンから差し込む光の加減で夜明けを知る。鉛のような身体を引きずってゴミを出す。鉛様麻痺とはよくいったものだ。一般的には鬱状態だとゴミが溜まりがちだといわれているが、最近はそ…

oh my friend わたしがいつも履いてた、すり減った安物だけどいかした黒いトンガリブーツを見てくれ

最終更新:2020.10.7 // 記事タイトルは、90年代に流行したヴィジュアル系ロックバンド・SOPHIAの名曲「黒いブーツ 〜oh my friend〜」の歌詞から引用しました。はい、今日はわたしのお気に入りのブーツを記録・紹介するだけの記事です。 わたしは黒いレザー…

たとえば薔薇は生まれながらに薔薇だが、献花は捧げたそれしか献花ではない

最終更新:2020.5.30 // もう五カ月ほど前の出来事だが、ふと思い出したので短い日記にしておく。 造花を買う用事があり、インテリア雑貨の店に行った。よさそうなものを物色していて気づいたが、造花のいいところは、そっくりそのまま同じ花を複数持ってお…

香水の銘柄と向精神薬の名前は大事な秘密だからインターネットには書かない。秘密じゃないとしても、語彙力がないから書けない。

最終更新:2020.9.15 // 冬用のコートを洗濯しようとして手に取ると、わたしがこの冬によくつけていた香水のラストノートがわずかに漂ってきて、懐かしい旧友に再会したような気持ちになった。つい10日前までは着ていた&つけていたものなのに。 香りは記憶に…

春を弔う

最終更新:2021.4.26 // ペロッ……これは春にありがちな三寒四温の温の暖かさではなく、ついに初夏に突入したときの暖かさ!— 呉樹直己 (@GJOshpink) 2020年5月1日 だと思うんですけど、どうですか?5月1日の昼くらいから、急にあったかくなりませんでした?…

コロナとピアスと、わたしだけのからだ

最終更新:2020.4.28 // COVID-19による自粛の、わたしにとっての影響のひとつに、病院でピアスを開けてもらえなくなったことがある。 医療行為とはいえ病気を治しに行くわけではないので(むしろ身体を傷つけようとしている!)、優先順位は低い。医療従事…

鬱やADHD対策として組み上げた生活スタイルが、COVID-19対策としても適合している件。

最終更新:2020.5.11 // 短い日記です。掘り下げようと思えば長文にすることもできるが、不毛な顰蹙の売買をしたいわけではないので、いまは日記の体裁にとどめておきます。いずれ適切なタイミングで掘り下げてみたい。 タイトルの通りである。適合しちゃっ…

黒薔薇でポプリをつくる

最終更新:2020.7.19 はてなブログ公式によるお題「#おうち時間」 // 薔薇が枯れた。 去年買った、黒薔薇の花束である。購入の経緯は過去の記事に書いた。 枯れてからもしばらくはドライフラワーとして飾っていたが、そろそろ趣向を変えて、ポプリに作り変え…

おそらく永遠にわたしのものにはならない、高価で美しい服たちを欲望し続けること

最終更新:2020.7.10 // // この間ね、2万9000円の素敵なカットソーがね、目に飛び込んできて。受注生産で。悩んだけど、諦めたんです、お金がないから。でもわたしは好きよ、あのカットソー。わたしの手には入らなかったけれど。わたしの手に入らなくても、…

たかがセルフネイルでご機嫌になれてしまう優秀な奴隷にもできる反逆がある(と思いたい)

最終更新:2020.5.11 // 私生活の変化と、春特有の気温・気圧の不安定が重なって、精神状態がよくない。これは不要不急のコスメでも買わないと耐えられないと思って、ショッピングモールに買い出しに行ったついでにコフメフロアを覗いてみると、コスメのテス…

追憶も、忘却も、ただ追憶として、ただ忘却として、二度と繋がらない回路として

最終更新:2020.3.13 // 先週末に、友だちと遊んだ。夜遅くまで話が盛り上がったので、解散する頃には、駅からわたしの家までのバスが終わってしまっていた。楽しい時間の余韻に浸りつつ夜道を歩いていると、ああ、去年死んでしまった友だちとはもう二度とこ…

低気圧と官能

最終更新:2020.2.16 // 雨の日は官能が鈍る。わたしからわたしが剥がされ、奪われていく。重く垂れ込める沈黙だけがやかましく、わたしを生あたたかく縛りつける。 この重苦しさは単なる、低気圧による脳貧血の症状だ。雨がやめば―― 安っぽい比喩ではなく、…

世界とイカのバター焼き

最終更新:2020.2.16 // それは突然やってきた。 金曜日の夜。勝手に上がり込んでいた、付き合いの長い友人の家。仕事から帰ってきた彼は、目が覚めるような新鮮なイカを4匹ぶらさげていた。仕事が定時に終わったから、夕方の早い時間に閉まる市場に寄ってき…

冬の生きやすさの話と、情報量が少ない食事としての鍋物の話

最終更新:2021.4.22 // 冬という季節は、鬱にも喩えられるくらい厳しくつらいし、凍える寒さは直接的な意味で人を殺し得る。しかし、それよりももう少し穏やかなレベルの話をするならば、わたしは夏のほうが生きていて疲れる。夏の屋外は、情報量が多いのだ…

大晦日、夜、コインランドリー

最終更新:2021.4.22 // 12月30日、22時過ぎ。近所のコインランドリー。 自動ドアを開けると、金髪ロングのお兄さんが、洗濯物をいっぱい詰め込んだニトリの袋を抱えて出てくるところだった。 お兄さんと入れ替わりに入店したわたしはといえば、緑髪で、ピア…

底見えコスメに憧れて

最終更新:2021.1.5 // 2019年最後の、美容ネタの記事です。 今年一年、コスメに関しては、「容器の使い勝手」と「敏感肌かつ感覚過敏でも使える香り・感触」と「バイブス」の話しかしないラフなスタイルでやってきた。来年もこのままで好き勝手やっていこう…

サンクチュアリへと旅立った人へⅢ

最終更新:2020.5.1 // www.infernalbunny.com www.infernalbunny.com 少し前の記事に引き続き、急死した友人について書いています。そういう話を読みたくない人は読まないでください。 *** 1. 生前の彼を知っていた方と電話する機会を得た。泣かせてい…

新しい靴を履いて、発達障害者は今日も街に出る。社会に紛れて、よりよい生を試みている。

最終更新:2021.4.22 // 速報 呉樹、すてきなサンダルを買う。夏を謳歌する準備は整った模様。軽やかにどこまでも歩いていける見通し。 — 呉樹 直己 (@GJOshpink) July 27, 2019 そう、夏のはじめに、新しいサンダルを買ったんですよ。 すてきでしょう。この…

サンクチュアリへと旅立った人へⅡ

最終更新:2020.9.7 // www.infernalbunny.com 前回の記事に引き続き、友人が20代で逝去した話をしています。読みたくない人は読まないでください。 *** 最後に二人で遊んだのは、彼の死の16日前である。まだ記憶に新しい。信じられない。本当は生きてる…