敏感肌ADHDが生活を試みる

For A Better Tomorrow

創作

短歌習作(3)楽天の家族カードはわたくしを配偶者様と呼んでゐるらし

// 楽天の家族カードはわたくしを配偶者様と呼んでゐるらし 返礼で選んでふるさと納税し明細で知る静岡ですつて あれもポイこれもポイえつポイ活て終活のことぢやないんですか 手に職は今食ふためのバフであり障害年金のデバフでもある 楽天経済圏を駆け回つ…

短歌習作(2)友達の垢抜けぬ彼氏を評すやう おまへの主治医優しさうだね

// 自転車にモンエナを差し人間に機械油を飲ませる月曜 ずつと家事代行に丸投げしてたから人生のことはわからないらしい どこのご家庭にもある軟膏があるとは限らない家庭ぢやないから 十年は中学生を新卒に新卒を精神障害者にする 美人薄命われ長命の妥当性…

短歌習作(1)死にたいと言はれ死にたいねと返す 圧力鍋には初日のカレー

// 死にたいと言はれ死にたいねと返す 圧力鍋には初日のカレー 冷蔵庫ヨーグルトの墓鬱蒼と週に二回の宅配は止まらず 窓ぎはに百舌鳥の贄あり神無月 薬の残機は長月に切れ 十一時行けず十五時なほ行けず十九時も逃して病院が閉まる 行きそびれ電話しそびれた…

深夜、花蜜を吸いにやってくる、わたしのヴァンパイア

// 秋の夜長、十五夜の前日、満月の前々日に、創作実話をしたためる。 そう、これはあくまでフィクションというテイで読んでいただきたいんですけど、わたしが10代のころ、よくわたしの家に遊びに来ていた人がいたんですね。恋人になりたいというわたしの申…